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【CL横浜】裏工作偏差値45がアルセウス裏工作を使用する。

はじめに


 ごきげんよう。もっさ(@Mawssa2000)です。1年以上ぶりにCLに当選しました。目標は完走とJCSの出場権獲得でしたが、完走すらできず5-3でした。結果には当然満足していませんが、ガン不利マッチを2度乗り越えたり、逆に全部乗り越えられたり、何もできなくドローゴー負けしたり。。。特に悔いのあるマッチもなく仕方のなかった気もしています。

 今回使用したのは、アルセウスVstar+うらこうさくのデッキ。呼称は様々ありすぎてTwitter等での情報収集もとても大変でした。当記事では最もメジャーな「美輪明宏単」という呼称を用いようと思います。構築はこちら。ガチで普通です。

 このデッキはtier上位とされるパルキアVstarやミュウVmaxのデッキに対して、明確に「有利」を取れるデッキとはいえません。ただ、結果としてドローゴー負けした試合もありましたが、安定感のあるデッキで、最後まで勝ち筋が残りやすく、BO1で8勝1敗してもベスト16に入れるかどうかというsevereすぎるCLという場において、せめて7勝目標で使用するのに適切なデッキであると判断して使用しました。同時にミラーマッチが少ない、ミュウかパルキアに分布が流れるだろうと考えており、それらを見たフーパファイヤーや雷アルセウスに対して、更には昨今流行中のアルセウスジュラルドンに対してもある程度戦いやすいかなと思い、今回は美輪明宏単を使用するに至りました。

 とはいえ、ここからがメインのトピックになるのですが、このデッキは裏工作偏差値が45の私にとってプレイミスや時間切れの懸念があることや、上振れが基本的に無いに等しいデッキなので、すべてを乗り越えてくる、たまたま相手が1ターン止まったから押し切って勝つ、といったミュウやパルキアに見られる上振れのイージーゲームがほぼありません。毎試合長期戦が予測され、現に毎試合残り時間が10分以上残っていたことは無く、大体5分前くらいの終了だったと記憶しています。長期戦が多そうなイシヘンジンVmax使いの友人と参加していましたが、彼より早く終わった試合は一度も無かったかもしれません。プレイミスは後でカバーができますが、悩みすぎて時間切れを起こしてしまうことは後でカバーすることはできません。ここで私は100点ではなくても80点を出せる動き、迷ったら困ったらする動きとして決めていることがありました。そしてその動きは現環境でとても刺さり、細かいうらこうさくの作業で失敗するよりもましで、どのような方がうらこうさくのデッキを握ってもできる動きでした。使用デッキを決める際、「うらこうさくは難しいから」とあらかじめ選択肢をミュウやほかのアルセウス系統のデッキに絞ってしまう方をよく見かけるのですが、うらこうさくは何でもできるので、苦手でもチャレンジするきっかけとなればと思います。ただ、結論部分までやや長いので、飛ばしていただいても大丈夫です。それ以降は単純な大会レポートになります。

第一章 サンダースVmaxでの成功


 はい。意味わからないですね。ただ、今回の構築を決めるにあたりとても重要な経験でした。私はPTCGOにおいて、アルセウスVstarが足りないために大会で使える選択肢がミュウか、美輪明宏単以外の裏工作デッキに絞られていました。その中でパルキアがいないにもかかわらず、サンダースVmaxのデッキが海外で結果を残していることに疑問を持ち、自身で擦ってみることにしました。どこかのリージョナルでは予選1位通過だかなんだかがサンダースVmaxのデッキであったと記憶しています。これは知っている方も多いと思いますが、海外では一定数日本よりもれんげきウーラオスのデッキを見かけるので、マナフィが特別採用されていないわけでもありませんし、何より、大会の圧倒的トップシェアはミュウVmaxです。ミュウには耐久の低さから基本的に不利とされるのがサンダースですね。それでも海外大会において高い勝率を誇っています。以下、大会の履歴と大体変わってないレシピです。日本で考えると訳が分からないと思う方も多いと思います。何より私がそう思っています。

 レシピはツツジ等が登場する以前のものにはなります。他のデッキと比較していただけるとわかる通り、私にしてはアベレージ高いです。ある大会ではれんげきウーラオス2度倒しています。しかし、原因が全く分かりませんでした。  
 
 「なんか勝てるから」という状態が続き、私のTwitterをフォローしてくださっている方は2度や3度ではない回数私が「サンダースなんで強いんだろ」的なツイートをしていたと思います。この結論について私はかなり考えましたが、以下のように結論付けました。

 

『雪道マリィが強い』


 至って当たり前の結論ではあるのですが、現環境では「マリィが弱い」というのが割と通説となりつつあると思っています。パルキアVstarのデッキではどんどんマリィが抜けていっている印象があります。「ツツジだけで十分ではないか」とか。れんげきウーラオスについて先ほど触れた理由がしっかりあってこの大会で対戦した方はお二人ともれんげきエネルギーから手張りをすることになってしまっていました。そのエネルギーをうねりの扇でもどして、マリィをした後、あまり強い動きをできなかったがために私が勝利しました。要するに運勝ちのようなものです。お相手にミスがあるとすれば基本エネルギーをもし持っていたら先に貼るべきだったくらいです。ドローサポートとしてのマリィがいまいちなことは分かりますが、特に山が圧縮されていない序盤のマリィの相手を止める性能はとても高いといえます。終盤の山が圧縮された中で、メッソンやジメレオンが大量に展開されている中でのツツジはあまり効かず、むしろ最初のマリィが試合を決定づける展開が多いようにも思えます。サンダースVmaxは自身が省エネで攻撃でき、なおかつ実質200ダメージをばらまくことができ、雪道+マリィをしても自身の動きが止まりづらいデッキです。よって、ドローサポートが減らされやすい裏工作のデッキではありますが、雪道+マリィを厚く採用することに成功しています。最近ドラパルトVmaxが結果を残していることもこの説を裏付ける根拠になるかなと思いますし、シニア優勝者の方のデッキには博士の研究0でマリィ1が採用されており、真似してみたいと思いました。

 沢山手札が残っているサイド残り4枚のミュウVmaxの多くはこういった悪そうな手札をしているでしょう。このまま裏工作から雪道だしてお守りをつけてトリニティノヴァを打っても310飛簡単にばされてしまうかもしれません。対裏工作についても、もとから回収ネットで戻ったインテレオンがいるケース、持ってくるものが無いもののジメレオンには乗っておきたいのでとりあえずしんかのおこうを持ってくるケースなどが多く、次の選択肢がとても多い手札になっていることが多いです。とくにフーパファイヤー系統のデッキは手札干渉されるかされないかで大きく難易度が変わる印象が主観ですがあり、ツツジはケアのしようがありそうですし、マリィがあまり飛んでこないが故に、ドロサポの少ないフーパファイヤーでも、最近勝率を上げているという要素も少なからずあるのではないかと思います。こうした際に一生懸命裏工作を駆使して耐久を挙げる等の工夫をするよりも、雪道+マリィというシンプルな戦略の方が80点以上の動きになりうることが多いのではないかと考えています。次にVstarをワンパンしようと思い抱えていたタブレットは全てボトムに、うらこうさくで何でもできる状態から何にもできない状態に、なんならうらこうさくにVipパスを採用する人も多いのでパスだらけに。BO1の長丁場であるCLだからこそ有効な戦略であると考えました。「バケッチャ抜こうぜ!」の風潮も背景にありました。CLでミュウを使うならバケッチャは入れていたと思いますし、現に優勝者の構築には入っていました。

第二章 美輪明宏単、爆誕

※画像一応もう一度載せておきます。

 そして、美輪明宏単を使用することに決めてからは、55枚以上恐らく確定していた中で、残り数枚の調整に練習仲間と大変苦悩しました。当初は「エネルギー貼れない問題」、「アルセウス初手でおけない問題」への危惧から安定感のための枠に使用し、スタジアムも頂への雪道、崩れたスタジアム一枚ずつで、マリィは1で挑む予定でした。雪道は最後にツツジを通す時に貼れれば最低限であろうという判断でした。しかし、日本代表やCL8-1経験の有名強者にスパーリングしてもらう中で、序盤のマリィの刺さりに改めて気づきます。実力差があるわけですから、うらこうさく偏差値45の自分が色々なカードを細かくサーチしたところでミュウは突破してきますし、パルキアはベンチを絞ってもアルセウスをワンパンしてきます。しかし、雪道マリィを序盤に通し、雪道ツツジを終盤もう一度通した試合はある程度の勝率を確保することができました。よってうらこうさくがへたくそなりに、『序盤の雪道マリィ→終盤の雪道ツツジ』を大きなプレイングの柱として置くことでとりあえずこの二つがしっかり通せる手札にしておく、当然ケースバイケースなので、毎回こうするわけではないですが、悩んでもとりあえずマリィを打ってトリニティノヴァを打ってしまおう、次のターンのことはまた後で考えようという脳のリソースの割き方を心掛けることにしました。ということで、マリィが2枚、上記に加えジュラルドン等を考慮して頂きへの雪道が2枚がゆるぎない確定枠となりました。

 大変スタンダードな構築なので特に構築について特筆することは無いとは思いますが、最終的に削られてしまいそうなお守り2枚目やツールスクラッパー、穴抜けの紐を削らないようにしようとは思っていました。パルキアやミュウ相手にはマリィを言いつつも要求をとにかく上げようと思い、穴抜けの紐はドガスをどかすことや、ボスで裏を縛られた時など、上級者はこう理由をあげてもあまり採用しなさそうだなとも思うのですが、なにかと1枚あると便利なカードでアルセウスジュラルドン戦などで活躍しました。ダブルターボ3はドガスで止まっている間でもチャージで盤面を作りやすいように、裏工作を展開せずとも手札のカードだけでパルキア相手に殴りやすいようにというような要因から周囲の反対を押し切り今回はしました。当然水エネが7枚以上ほしいです。

 ハイパーボールも一枚でしたが、アルセウスにつながる札が多い方が良かったのでもう一枚レベルボールの代わりに採用しました。この「種ポケモンアタッカーにつながる札の枚数が多くてはならない」という点は美輪明宏単というよりは、パルキアからやはり学びました。初期に考えていたデッキからパルキアにつながる札を意識して構築が大きく変わった方はとても多いのではないでしょうか。余談ではありますが私もその一人で現在はフェアリーエネルギーを自由枠に以下のような構築をいじって遊んでいました。CLで結果を残しているものとは大きく異なったので、CLを終えてまた練り直そうと思います。パスではなくキャプチャなのは以前記事にも書きましたが、パスは初手で使えない時に以降ゴミのような扱いになるものの、キャプチャエネルギーは隠し札でトラッシュすることができる上、そもそもエネルギーとしてどんどんよんだメッソンやゲッコウガが後で攻撃するためにも使えるためです。

 ハピナスミルタンクがとても厄介であるとCL前に気づき、かつミラーやパルキア戦で使うかもしれないと考えていたのがスターミーVでしたが、枠の都合で却下、ミュウやパルキア相手に大きな負け筋にもなりうることも要因でした。ただ、「相手のパルキアもではスターミー採用を検討しているのでは」という懸念がありました。現にスターミー採用のパルキアにもあたっていたのですが、マリィやツツジによりスターミーまでつながらない、スターミーを使って奇襲しても後続が続かない、ベルトが足りないということが多く、それほど問題とはとらえず、奇襲されたら割り切ると考えていました。あまり対策しすぎてトリニティノヴァでエネルギーを加速せず後続が育たなくなってしまっては、「本末転倒」という事態になりかねません。

 こうして構築が定まりました。これ以降はレポートになります。


第三章 大会レポート(簡易的に)

 

1.パルキア 先◯
 スイッチャーメインだったのと、雪道が出てきたので、序盤のマリィを通しながら、ベンチを絞ってアルセウスで攻撃し続ける。裏のアルセウスも取られる前にVstarに乗せておく。チェレンしっかり打てた。

2.ディアルガ 後◯
 ガン不利マッチ。Vstarパワーと次のワザで4枚取りされないように工夫することが重要。ノヴァで200乗っていたので、エネが集まっているディアルガVstarを超越後のキバナアクアバレットで落とすためにジメレオンを2枚作ってから、ベンチにノヴァで加速できるアルセウスを置かずに、前のさすがに一発は耐えるお守りアルセウスVstarを連続で倒してもらえるようにしたが、ボスでジメレオンを一匹持っていかれて、アルセウスを倒して3枚とられる。お相手残り1枚というサイドでアクアバレットで前を倒した後ツツジからアクアバレット打ちつつ、もう一体アルセウス作って勝ち。

3.ミュウ 後✖︎
 お相手、山に4枚のフュージョンエネがあるものの、なぜか一枚切ってしまう。トレッキングシューズでハイパーボールをトラッシュ、ロボ2回でたしかハイボを切っていた気がする。2ターンくらいでロボ4表決められて涙目に。多分手札が相当良いのだろうと思い、雪道マリィ。初手でいにしえの墓地を出していたので、かなりまくれそうよりの展開。しかし、ローズタワーからVstarが飛び4枚目もとられる。残り2枚雪道ツツジでどうにかしようとする。相手に言われる「ボス2枚でした(笑)」。負け。帰ってきていたらボスパワーエッジで勝っていただけに悔しい試合。ただどうしようもなかった。

4.ディアルガ 先◯
 なんと二度目のガン不利マッチ。先2でおまもりディアルガをワンパンする好ムーブから、雪道マリィでエネルギーの総数をギリギリ4枚にとどめることに成功したり、マリィ前にトレッキングシューズ等で入れ替え札を2枚切っていたので、ツツジケアも含めて、ブレイブキャリバーを打ったザシアンをあえて倒さず一度エネきって逃げさせることで、Vstarパワーを使わせる前に投了を貰う。あとでシューターで回収する意図ではあったが、さすがに倒した方が良かったとは思う。

5.パルキア 後✖︎
 ドローゴーまけ。メッソン3匹とアルセウス2匹とクイックボールが来たものの、何もできず。仕方ないと割り切る。ファローによる積み込みがひどかったので、何度か指摘したものの「あ、また見ちゃったごめんなさい」と改善してもらえず。ジャッジの方にお話をしたところ、「ジャッジを呼ぶと色々トラブルっぽくなるのも嫌ですよね、でも何かあったら気軽に声をかけてくださいね」ととても親切にしてくださったのがとても印象的であった。「何かあっても3分しか増えないしサイドもらえるわけじゃなさそうだし、言った言わないの水掛け論になるので積み込み等の不正系はとにかく指摘して凌ごう」と思っていたが、今回はお相手がイラつくといったことはなかったものの、なにかお互いイライラして思考が鈍るような状態になれば精神衛生という観点からもすぐに呼ぶべきであると感じた。

6.パルキア 後◯
 初手から雪道を出して番を返してきたので、マリィをしてみると相手が止まる。ダブルターボをしっかり抱えることができたのでスターバースを使わずにノヴァまでつなげることができ、相手がトレコに張り替えた瞬間にこちらもスターバースからうらのおまもりパルキアVをボスでとることができた。ダンデやベルト、シューターなどあらゆることを想定して、チェレンの返しにもう一匹のアルセウスではなく、アクアバレットを選択できたことも崖っぷちの割に冷静だったと思う。またしてもデッキトップの操作、ファローシャッフルをしてくれないという事案にぶつかったものの、指摘により改善してもらえた。SNS上で「不正しているだろ!」というスタンスでつっかかってややトラブルっぽくなった声もよく聞くが、2試合目の紳士的な方のふるまいを参考にして、「2種類以上のカット方法を組み合わせてもらっても良いですか?」という指摘の仕方が良かったので参考になれば。



7.アルセジュラ 後◯
 とてもいい試合だった。相手は悪の塔型。先2で加速はできたものの、進化できなかったのでジュラルドンVに雪道なしで先殴りがボスからできた。しかし、お相手がジュラルドンを立てるのをやめ、3エネ切って逃げアルセウスをもう一匹立てる作戦に入る。ここからチェレンvsすごいきずぐすりの戦いが始まる。向こうが先殴りなのでやや分が悪かったが、ジュラルドンが回復しきる前に紐でサイドをとれたことや、マリィで傷薬を流す行為、崩れたスタジアムで手負いのアルセウスをトラッシュしたり、先生から習ったプレイを終始実行できた気がする。

8.パルキア 後✖︎
 またまたしっかり初手で雪道を貼られ、殴り出しが遅れてしまう。マナフィスタートということもあり、マリィをするにも勇気が必要であったがマリィしか今回は無かったのでマリィを打ちなんとか準備に成功。しかし相手の初動の展開が上手くいき、うらこうさくインテレオンが手札にある状態でマリィしたものの、うらこうさくインテレオンがしっかり手札にあった。ツツジがサイドにあったので、もう一度手帳からお祈りマリィをしたが、返しのツツジからこちらが動けなくなってしまい負け。スイッチャー型に敗戦したのは初めてだったので、上位プレイヤーのプレイングにしびれるばかりであった。ちなみに、アルセウスが倒せる火力はベンチポケモンを絞っていたので出なかった。しかし、そこでアルセウスではなく絞った中に出ているジメレオンをボスやスイッチャー、ゲッコウガで取ることによって、終盤のツツジで一気に畳みかけてきた。お話を聞くと、前日くらいまで美輪明宏単で出ることを考えていたらしく、それでもパルキアに勝てないからとやめたらしい。まさにその方の想定通りのプラン、マッチだったのだろう。お相手のツツジを最後に通すことを見据えた最序盤からのプレイングを見るに、美輪明宏単のプレイングもみてみたくなった。

 よって5-3途中ドロップという情けない結果にはなってしまったが、とても満足度の高い大会であった。

おわりに

 今回も短い記事ですが、最後まで読んでくださりありがとうございました。投げ銭制には一応しているので役にたった方は是非m(__)m
なんか今週末シティらしいです(笑)気楽に行こうと思います。
誤字等はあとでこっそりなおします。
それでは、巨石丁~♪

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