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30年ぶりにミニ四駆を作った

昔々、ファミコンロッキーのゲーム拳を極めようと日々努力する小学生だった僕は、ある日友達が持っていたホットショットという赤いクルマのおもちゃに目を奪われました。確かあれはRCカーグランプリで宣伝していたやつでは・・・

程なくしてそれがタミヤのミニ四駆というおもちゃ・・・じゃねえ!ミニ四駆はレーシングマシンだ!ということを知りまして、そこからハマるのにそう時間はかかりませんでした。最初に買ったのはフォックスjr。名前がいいですよね。
小学生だった僕は当時月500円だったおこづかいのすべてを注ぎ込んでおりました。ミニ四駆って1台600円だったので勉強超がんばっておこづかいの値上げを要求したこともありましたね。

その後ららぽーとの屋上だかどこだかでやってたジャパンカップの県予選に出たりなんかもしたわけですが、周りの友達がミニ四駆に飽きてきて、さらにダッシュ四駆郎のアニメも終わりブームも終焉を迎えると、僕も自然と他に興味が移っていきました。あんなに情熱を傾けたにもかかわらず。

そして30年の月日が流れ、ある日息子が突然ミニ四駆を始めたいというのでおもちゃ屋さんに買いに行きました。売ってませんでした。プラモ屋さんに行きました。売ってませんでした。なんでも売ってるヴィレッジヴァンガードに行きました。売ってました。

サンダードラゴンjr.

ヴィレッジヴァンガードなんてそんなにたくさんミニ四駆売ってるわけではないのですが、息子が最新のマシンを選ばずにこれがカッケェ!欲しい!って言うんで買ったのがこれ。渋いな。オヤジのセンスといっしょじゃねえか。

実はこの前に息子が小さい時にくまモンミニ四駆を買ったことがあるのですが、シールを貼りまくり壁にぶつけまくり見るも無残に大爆発したので、それはノーカンで。

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半日くらいかけて80%くらい息子ひとりでどうにかこうにか作ったのにオヤジが手を加えたのがこれです。そもそもロクにグリスも塗らず、テキトーに組み立てて外のアスファルトの上で走らせたり駐車場の縁石ブロックを這わせたりしたのであっという間にクラックだらけになり、あえなく廃車となりました。

でも、やっぱりミニ四駆って楽しいなあと思い出させてくれたのがこれ。ドラゴンシリーズはコロコロコミック読んで育った子供にとっては特別でしょ。

ジオグライダー

んで、息子ばっかり友達とわいわいやっててずるいので、すぐにオヤジも自分のミニ四駆を買いました。30年ぶりにオヤジが気合を入れて作った最初の1台がこれです。最初の印象は今のミニ四駆ってでっかくて丈夫だなぁと。

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なにしろ知識が30年前で止まっているのですよ。アスファルトタイヤを切りつけていたくらい昔の記憶を辿ってちゃんとブレークイン(馴らし)もしたし、成形色のパールホワイトが超イヤなのでタミヤカラーも買ってきて塗装もしたのでひさしぶりに作ったにしてはそこそこ満足です。つーかジオグライダーはデザインがドンピシャでね。はじめて見たときにトゥンク・・・ってきたわけですよ。

なぜかって?これブルーで塗ったら昭和の小学生の憧れだったライジングバードでしょ?それにモーターが前にあるなんてのはクリムゾングローリーとエアロソリチュードだけの特権じゃないのか?こんなん夢のクルマに決まってんじゃん。あんまり速くないので機会があったらもういちど作り直したい!

セイントドラゴン 

次に作ったのはセイントドラゴン。当然サンダードラゴンときたらセイントドラゴンでしょう。つーか、どうしてもどうしても作りたかったんだもん。ドラゴンシリーズはやっぱりプレミアム感がすごいんですけど、特にこのセイントドラゴンは煽り方がすごかったのですたい。

ゴタクは抜きにしてかっこいい。息子がサンダードラゴン買ったときにこっちにしようよって言ったのは内緒だ。

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シャーシの作り方をネットで調べて抵抗抜きなんてことまで学んでからできそうなことだけ手を入れて作ったのでとても静か。出来としてはここまで作った中でいちばん気に入っています。塗装もていねいに吹きましたし、トップコート厚めになっちゃったんですがうまく艶が乗りました。まあ、走らせていれば当然ボロボロになるんだけど。ってかもうボロボロ。

しばらくはこの3台持ってお店のコースに行って遊んでいたのですが、なぜかはよくわかりませんが和室の畳からジャパンカップジュニアサーキットが生えてきたのでもっと作りたくなってきました。昔は100円のパーツ買うのに必死だったのに。金の力って、大人って汚いわ!
さっそくエアロアバンテとガンブラスターXTOを買ってきたのですが、遊びに来ていた息子の友達が僕らもミニ四駆やりたい!というのであげちゃったんですよね。ふたりとも時々持ってきてウチのコースで遊んでいます。

エアロサンダーショット

んで、その2台の代わりに買ったのがこれ。サンダーショットはかつての丸っこいヤツのデザインがかなり優れていたので、リファインされたこれはそこまで好きではありません。あんまり気合いは乗りませんでボディは無塗装、デカール貼ってトップコートだけなんですけど、できあがってみたらどノーマルでもこれが本当に良く走る。ARシャーシはかっちりしていて一気に気に入りました。いろいろグレードアップパーツ買ってベアリングローラーもおごりました。

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いま2番目に速いのがこれ。初速は遅いですけどスピードの伸びがかなりいい。コーナリングは遅いです。レブチューンモーターって実戦に使うにはあんまりすごくないらしいんですけど、やっぱり最高速は速い。家のコースで走ってるなら充分です。

アバンテMK.Ⅲネロ

単純に30年前にはなかった、センターにシャフトのはみ出たモーターを置く、MSシャーシという変わったタイプを作ってみたかったので買いました。ところがこれが難しい。どう作ってもカチッとハマらない。やっとのことで組み上げても全然スピードも出ない。そのうえギャーギャーとものすごい異音がする・・・何か間違ってんだろうか?

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なんでこんなに遅いのか作り方をネットで調べて最初から組み直したり、いろいろいじってみたのですが、どうやら駆動系がおかしいというところにたどり着きました。足回りを見直したところリヤのハトメにガタがあり、シャフトが曲がっていることがわかったのでシャフト替えてベアリングに取り替えたらいきなり異音が収まるわスムーズに走り出すわでびっくり。構造が単純だからちょっとしたことでダメになるけど、速くするのも簡単。ミニ四駆楽しいね。

サンダードラゴン(2台目)

息子のサンダードラゴンの廃車をただ捨ててしまうのはあまりにももったいない。息子も自分が上手に作れなかったので壊してしまったのをわかっていたので、復活させることにしました。シャーシからパーツを取って、VS強化シャーシに載せ換えてポリカボディを載せました。つーかキット買わなくてもグレードアップパーツだけで1台組めちゃうのね・・・

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この車体はあまったパーツの寄せ集めなんですが、これが速い。いちばん速い。新時代のミニ四駆では軽さは正義ではないらしいのですが、とにかくこいつが今のところ最速なのです。なんで速いのかよくわかりません。スラダン+ゴムブレーキとかよくわからないパーツがついてるのも最初の頃によくわからないで買って使わないで余ってたのをFRPの代わりにつけたからです。でも速いけど。
カラーリングは気に入っています。昔はどうやっても上手に塗れなかったポリカボディも大人になればそこそこに仕上げることができます。マスキングとかまでやっちゃったよ。キャノピー塗るかどうかはまだ迷っています。

次はどうするか

ここまで5台作ってきたわけですが、おじさんはすっかり楽しくなってしまいました。そりゃそうだよね。同じことをしていても財力も技術も何もかもが違う。復活する人たくさんいるようですけど、何よりですよ。

いまミニ四駆って第三次ブームが終わったトコなんだそうですね。別に流行とか気にしないのですけど、僕のような超初期からダッシュ四駆郎やミニ四トップまでの第一世代、レッツ&ゴーの第二世代、そしてかつての時代を支えたミニ四戦士たちのジュニアの世代。父親と息子が同じ趣味でいっしょに遊べるってのはとても良いことだと思います。でも、息子も中学生になったらミニ四駆はやめてしまうでしょう。どうせあと何年も遊んでくれるわけじゃないし、いまを楽しむことにします。

実はもう次のキット買ってきてあるんだよね。カミサンの目がだんだんキツくなってきましたが、負けずに作り続けようと思います。

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