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上流階級になる方法

「階級」は概ね、経済資本、文化資本、社会関係資本の三つを高度な水準で備えているほどに高いものとされます。

経済資本というのは富や収入のこと。文化資本というのは文化的なものへの関心やそれによって得られる資格のこと。社会関係資本というのは社会的なネットワークを活用することができるような人脈のことです。

簡単に言うと、財産がたくさんあって、学問や芸術などへの教養が豊かで、たくさんの友人や知り合いがいることを、私たちは「上流階級」と呼んでいます。これは「エリート」というふうに呼ばれることもありますね。一つの概念にも様々な呼び方があって不思議です。

さて、資本の量が豊かであるのが上流、中くらいであるのが中流、少ないのが下流です。それぞれ、上流階級、中流階級、下流階級というふうに分類されます。

では、どのようにすれば上流階級になれると考えられるでしょうか? おそらくポイントは三つ考えられます。

1.自分の持ち物を最大限に活かす。
2.広く深くたくさん勉強する。
3.色々な人たちとたくさん話す。

まず、自分の持ち物を最大限に尊重して活用することが第一の鍵になると思います。なぜなら自分の持ち物を高い水準で活用すればするほどにその持ち物は「役に立つ」と言われるようになり、その価値が上がるからです。つまり、自分に与えられたものに満足してそれらを最大限に活用していれば、誰でもたくさんの価値を所有することができ、結果として大量の「財産」を所有することができると考えられます。
次に、広く深くたくさんの勉強をすることが大切です。なぜなら幅広く深遠な教養を身につけるには結局のところ人よりもたくさんの努力をして勉強する以外にはないからです。したがってとにかくどんなものにでも興味を持ち、ひたすらに勉学することが有効であると推理できます。
最後に、色々な人たちとたくさん会話することが重要であると考えられます。このことにより人脈が広がり、社会的なネットワークを活用しやすくなるだろうからです。

以上の作業を忍耐強く行うことにより、誰でも上流階級にはなれる余地があると言えます。

今日の結論です。

いわゆる上流階級になるには、自分に与えられたものに満足してそれらを最大限に活用し、常に刻苦勉励し、たくさんの人たちと物怖じせずに対話していけばいい……というふうに考えられます。

とりたてて邪魔をする悪人の存在を仮定しなければ、上記の理論がダイレクトに有効なはずですので上流階級を目指したい方は気が向いたら試してみてください。

なお正確に言えば「真の上流階級」と呼ぶべきものもあり、その特徴としては上記の理論に逆行する形を取る可能性が高いです。つまり、その「最上流階級」は経済資本にも文化資本にも社会関係資本にも依存せず、かなり完全に近い形で「自立」できる才能を保持しているものと想定できます。これらの逆行的なメカニズムについて知りたい方は老子などの著作を参考にしてみてください。

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