つなのすけから歴史を辿る。三浦の祖は桓武天皇の孫の孫!

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(三浦商工会議所のサイトより拝借)

さて、みなさん、この方をご存知ですか?

神奈川県は三浦市のご当地キャラクターでございます。

その名も「つなのすけ」。

キャラクターの説明がなかなかイカしてるのでご紹介


☆プロフィール☆
①三浦一族の鎧を着ることで陸に上がれるようなった「まぐろ」
*まだ慣れていないので、陸上歩行は時間制限もある
②子供好き
③疲れると横になって目を開けたまま寝る
【出身地】 三浦三崎漁港
【誕生日】 10月10日(まぐろの日)
【趣 味】 三浦市内の祭りやイベントを見に行くこと。 特に「三崎港町まつり」「三崎まぐろ鉄火巻き大会」「道寸祭り~笠懸(かさがけ)」「みうら夜市」「チャッキラコ」が毎年の楽しみで、友達の松輪サバくんに誘われて海から見ています。
【最近凝っている事】 「三崎まぐろラーメン」に三浦市内の野菜をトッピングして食べること(一度食べてハマった)。また、最近は健康にも気を使い、三浦市内の野菜を中心にした食生活を送っている。お腹が空いたら脇差の大根をかじることもある。 好き嫌いは無く、海産物も何でも食べるが実はスイカとメロンが大好物。

という訳で、このマグロ、サムライ風なのである。

船橋の非公式キャラクター、ふなっしーのように、

茨城の非公式キャラクター、ねば〜る君にように、

純粋に「マグロ」でもよさそうなのに、

なぜあえてサムライを取り入れたのか。

そこに三浦市の並々ならぬサムライへの思いがあるように感じたのです。

という訳で、今回は「つなのすけ」センパイから三浦の歴史を紐解いてみたいと思います。

まず、冒頭にある「三浦一族」とは一体何なのか?

その前に、この「三浦」という地名から。

ちなみに三浦ってどこやねん?という方のために。

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(三浦市のホームページより)

そう、神奈川県の海に突き出た先端です。

三浦という地名は、なんと、日本初の歴史書と言われる『日本書紀』(700年ごろに成立)の中に「御浦(みうら)」として登場します。

地名の由来は、朝廷が管轄していた土地だったので、天皇の所有する浦(うら、海岸のこと)ということで「御浦」(みうら)と呼ばれていたとか、三方を海に囲まれた土地だったので「三浦」(みうら)と呼ばれていたとか、そんな説があります。

そんなこんなで、「三浦」は1300年前から「みうら」という名前でブイブイ言わせてた訳です。

そして、後にそんな「三浦」の地で活躍する武士が登場する訳ですが、

その前に、少し時を遡りたいと思います。

時は781年、50代天皇「桓武天皇」が即位します。

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桓武天皇はなんと26人の女性との間に34人の子どもを授かったそうです。

皇族があまりに増えると、皇室の財政は悪化してしまうので、当時から一部の親類には「臣籍降下(しんせきこうか)」といって、姓(かばね)を与え(皇族は「姓」を持っていません)、皇族を離れさせる慣わしがありました。

桓武天皇の34人の子どもの中に、第五皇子とも言われる葛原親王(かずらわらしんのう)という人がいました。(ちなみに「親王」というのは、男子系皇子の呼び名のことだそうです。女子系の皇子なら「内親王」)

そんな葛原っちも父となり子を授かります。その中の一人に高見王(たかみおう)という人が居て、(居なかった説も最近では有力らしい)その高見王の子に高望王(たかもちおう)という人が居ました。(桓武天皇から見たらひ孫)

で、ついに、ここで伝家の宝刀。「臣籍降下」(しんせきこうか)が出され、高望王ことタカモっちゃんが、「姓(かばね)」を賜ります。

その姓こそが、です。

同じように「臣籍降下」で「平」姓を賜った皇族は何人もいましたが、その中でもこのタカモっちゃんから始まる平姓は、「桓武平氏」(かんむへいし)とも呼ばれ、チマタでは超有名です。

なぜ有名なのか?

それは下の系譜を見ていただくと分かります。

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(家系図作成本舗さんより拝借)

そう、あの超絶有名なMr. 平 を二人も輩出した源流の祖だからです。

ですが、今はそんな有名人の話をしてるんじゃないんです。

つなのすけセンパイの話です。

さて、上の家系図のタカモっちゃんこと高望王に目を戻しましょう。

彼から6人の線が伸びていますが、その一番左に「良茂」(よしもち)というのがいますね。そこから矢印が伸びて、小さく

後に三浦、鎌倉、大庭、長田氏など

と書いてあります。

そう、良茂のあと、この子孫らが、相模国三浦郡を治めるようになり、後に「三浦」姓を名乗るようになったのです・・・!!

きましたよ、つなのすけセンパイ!!!

そう、三浦一族とは、桓武天皇のひ孫、タカモっちゃんを祖とする、由緒ある血筋の武士だった訳です。

と、三浦一族のスタートにたどり着いたところで、力尽きたのでここまで。

次回、三浦一族の光と影について深掘りしていきたいと思います!

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