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【タイムプリンセス】気軽に手を出した海外産着せ替えゲームのシナリオが予想外に面白すぎて一時封印することを決意した話



■きっかけはオペラ座の怪人だった

先月から2004年映画のリバイバル上映が始まったこともあり、「オペラ座」で検索をかけることが増えた今日この頃、タイムプリンセスの存在を知ったのがつい先日だった。

オペラ座の怪人が出てくるゲームがある。

キャラ解釈やストーリーが原作風味らしく、「タイムプリンセス オペラ座」で検索するとおすすめしている人が何人もいる。

  • 解釈一致

  • 製作陣の怪人への理解度が深い

  • マルチエンディングで怪人エンドがある

そんなん、やりたいに決まってるじゃないか。

自分が知らない良質オペラ座シナリオの存在に驚いてわくわくしながらさっそくダウンロードをした。
まず海外産ソシャゲであることで若干期待値が下がった(広告で見ている海外産ソシャゲは、おおむね怪しい虚無ゲーの印象のため)。
しかしその印象は大幅に覆されることになる。


■タイムプリンセスってどんなゲーム?

現実世界にいる主人公が物語の世界に入り、様々な時代・世界のヒロインになる着せ替えRPGゲーム。
主人公の選択しだいで物語の結末が変わるマルチエンディング式。

・多彩なシナリオ
1番気になったのは『オペラ座の怪人』なんだけど、他のシナリオも面白そうなのがたくさんある。なんと全45種類(多分)。以下、気になったものを一部ピックアップ。

イケメンファントムや

歴史もの、西欧の古典文学にとどまらず、SFや中華系の作品もあってバリエーションが豊か。男女逆転『白鳥の湖』『ロミオとジュリエット』なんかも面白そう~
そして出るわ出るわ警告表示。成人向け、流血、暴力、ホラー、海外産なので判定が厳しいのか本当に警告が必要なレベルなのか……。個人的にサスペンス系が好きなので、警告が出ると逆に好みそうだと思えて嬉しい。

・着せ替え要素
これが凄い。デザインが順当に可愛いくおしゃれで素敵だと思う。
百聞は一見に如かず。※シナリオ衣装バレです。

作り込みのディテールが半端ではない。
持ってない服も表示できて、モデルをくるくる回せるので絵を描くときの参考にもなりそう。


■ストーリーが面白い!

現在『マリー王妃』『オペラ座の怪人』『ランプの魔人』のストーリーを並行して進めている。
3作を通して思ったのは、プロットがしっかり作られているのと、各キャラクターが何を目的として何を必要としているのかが明確に書き分けられているので、ライトな文章表現でさらっとストーリーが進行していっても面白く感じるということだった。構成力が高い。

また、主人公=ヒロインが良い。
行動力の塊で賢く機転が利き、悪に対して猛烈に抗議するのでストレスが無い。ときおり茶目っ気があって可愛い。
乙女ゲームをする際に、私はどちらかというと控えめな無個性主人公の作品が好きで、キャラが立っている主人公はさほど好まないから、なぜだろうと考えたところ、キャラが立っているというよりも、人間の尊厳が踏みにじられそうになったときに声をあげて立ち上がる精神が、当たり前のように敷かれているのが好ましいのだと思った。
無駄な選択肢が無く、選択によってがっつりシナリオ分岐やキャラの反応が変わるので、主人公が道を切り開いていっている感じがする。

※ネタバレは無いけど、以下より一部各ストーリーの内容に触れているので注意。

・マリー王妃
ラ=ファイエットのこと名前しか知らなかったのに、いつの間にか1番好きなキャラになっていた。硬派で堅物な男がロマンスに足を踏み入れたときのときめきがすごい。その後、己の心と立場を天秤にかけて、冷静になろうとする彼の切なさがずるくないですか?

・ランプの魔人
王子様、魔人、悪い魔法使いと、ディズニー作品を思わせる導入や関係性から始まりつつも、その後のオリジナルストーリーの展開に驚いてしまった。設定やプロットの作り込みがしっかりしてると確信した作品。
あと、悪い魔法使いに壁ドンされる。


■タイプリ版オペラ座の怪人

※核心的なネタバレは無いですが、セリフや衣装等バレあります。

すごく嬉しかったこと!!!

ペルシャ人がいるーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!

ペルシャ人が出てる?!?!!??!存在している。

ペルシャ人とは、ガストンルルー原作の小説にて後半大活躍する主要キャラクターなのですが、映画ではクリスティーヌ、怪人、ラウルの三角関係に焦点が置かれるため省かれることが多いキャラなのです……。
私が知る限りだと、原作以外に登場するのはスーザンケイの『ファントム』とケンヒル版の舞台でチラっとくらいだったような。ここで原作準拠っぽいペルシャ人が見られるとは嬉しい。

そのほかキャラに対して。

・怪人
悲観的な雰囲気がある。
原作や2004年映画だと、己が闇に呑まれるのはしかたないと開き直っている尊大な印象があるけど、こちらの怪人は闇に抵抗しようとしている。

でも、クリスがラウルになびくとすーぐ「もう来ない」みたいなこと言って、クリスに「天使様行かないで」って泣いて縋らせるし、試し行動を頻繁に繰り返すところがたちが悪いなと思いました。
クリスが自分のせいで泣いてるって気づいたときのしゅん……とした顔は可愛い。

顔が良すぎでは?

・ラウル
原作に1番近い雰囲気を感じる。クリスティーヌが大好きで、血気盛んで青臭い感じ。ラウルの切実な嫉妬シーンがあり、意外で良い。

まだストーリーが途中なので、今後の展開が楽しみ!


■デメリット

ストーリーが面白く、着せ替え要素も楽しいタイプリだが、懸念点が一つ。
ストーリーを進めるために作る服で、要求される素材が多すぎる!

ストーリーを進めるためには、各話でコーディネートした際に「グッド」以上の評価をもらう必要がある。評価は服が持つポイントで決まり、テーマに合ったジャンルの服だと加算される。
戦闘の工夫や運で乗り越えられるものではないので、どうしてもグッド以上の評価をもらえる服を用意する必要がある。また、作っても毎回テーマが変わるので、あまり使いまわしができない。服の種類が膨大なのは見ている分には楽しいけど、作るとなると大変。
1番最初のストーリーくらいは詰まらずにノンストップで駆け抜けたかったな~。

よっぽどゆるゆると進められる人以外は課金必須になってくると思う。
ストーリーをサクサク読みたい人は課金必須だと思います。


■おわりに

以上のデメリットを踏まえても面白さには変わりないので、今後ゆる課金しながら続けていこうと思う。しかし、実は、現在原稿作業で修羅場に入らねばならないので封印します!!
熱が入っているところでやめるのは辛いけど、来月末には再開できるはずだから楽しみにしている。

最後に


これオペラ座のシナリオ衣装なのですが、


太ももの前で人形劇が繰り広げられてるのが凄い?!

〈完〉

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