鬼滅から学ぶリーダーシップ

世の中の流れから外れる事なく、鬼滅にハマりましたww

ワンピースや鬼滅を読んでいて感じるのは、主人公がヒーローのようでヒーローではないところが今風なんだなぁと言うことです。炭治郎の血筋は良いみたいだけれど、その力が完璧に完成する前にお話は終わってしまうし、なんなら主人公が死にかけて仲間に救ってもらわなきゃいけない状況ばかり。たぶん、50歳を超えるおじさま達には絶対理解できない『弱いヒーロー』なんだと思います。

古代日本はそもそも、男女平等のように感じます。卑弥呼、天照大神、ものすごく古い時代には女性の活躍が特別ではなく描かれている様に感じます。いつの時代からか、『男たるもの、泣いてはならぬ』『男たるもの強くあるべし』的になって経済的には急速に発展しましたが、心が置いてけぼりの何十年間だったのかもしれません。その時代の男子には『ヒーローは強くて当たり前』をすりこまれているように感じます。　

リーダーが最も強くなければならない伝説？

『リーダーが最強説』の信者はたくさん存在するのだと思います。導いてくれる、助けてくれる、輝いているリーダーに憧れてその背中を追いかけてきた人からしたらびっくりする内容なのだと思うのですが、もしかしたらそれは無惨の背中に近かったかもしれません。鬼達からしたら、無惨の強さは圧倒的で輝かしく、能力はどの鬼もが欲しがる力です。敵もまた真実です。実益を出す事だけで認められてきた鬼上司はどこか無惨に似ていますよね？高級スーツを着こなしてキビキビと指示を出しては涙一つ流す事なく大きな仕事をやっつけていく・・・もちろん、その時代はカッコ良かったと思います。

鬼滅では強くてカッコイイはずのリーダーが鬼として描かれていますが、実はその強いリーダー像からかけ離れた自分の存在に気づいてしまっている人達の方が圧倒的に人数も多い（ほぼ100%に近い数）のでしょう。というか、『鬼上司の下で働くのはもう嫌だ』『そんなリーダーなんかなりたいとも思わない』て方が本音でしょうか？無惨に殺されていく鬼と自分を重ねる部分もあるのかもしれません。

ごくごく一部の、才能もあり優秀で煌びやかで全てを持っているかの様に見える強そうなリーダーから、もれなく外れてしまった自分はもう主人公ではないのだろうか？自分とかけ離れた別の誰かを追いかけ続けていて本当に自分は幸せになれるんだろうか？きっとそう感じてきた人の方が多いはずです。そして、そんな自分だって自分の人生の主人公なんだ！そう思っているだろうし、それは正解だと思います。

弱くてもいい！だけど諦めるな！

そんな炭治郎の声が聞こえてきそうです。自分を鬼と戦っている炭治郎の心の中と重ねた人も多いでしょう。炭治郎の心がピュア過ぎて重ねられない人は、善逸に自分を重ねてたかもしれません。『俺だって本気になったら凄いんだぜ』ww

実際、善逸は人気キャラ投票No. 1です。普段は弱虫な自分も深層心理で、やるときゃやれるんだと多くの方が思ってる証拠ですよね？だって、古いリーダーシップを刷り込まれた時代の人ほど『なんで善逸？！どこがいいのー？！』と心底嫌な感じで話してるのを！聞きますww

全力を尽くし、最後は自分の頑張りが仲間の役に立っていることが私たち大勢の人が望む結果の最大限なのだと思いました。

最強のリーダーはお館様

私個人としては、お館様のリーダーシップに感動しました。身体が弱く、竹刀を何度か振っただけで死にかけるお館様wwなのに、最強の柱という柱がみんな自分より弱いお館様を気遣って尊敬しています。お館様の為に死んでもいいとまで思っていました。『あなたがいるから戦える』とまで言わせてしまいます。お館様の魅力てなんでしょう？

私はみんなの最大の理解者であり、その志の頂点として責任をとっているということだと感じました。

身体が弱いから戦えない。僕にそんな資格がない。もし、この目標のために仲間がたくさん死んでしまったらどうしよう。そんな弱音一言も吐かずに、身体が弱くてもできること、仲間が例えたくさん死んでも自分はやり遂げる、例え自分が死んでもその次の世代が必ずやり遂げるという信念の強さはリーダーシップの頂点だと思いました。リーダーの中のリーダーです。

お館様は指図しません。大声で怒鳴ったり脅したり絶対にしません。みんなの長所を一番知っています。そして、その働きにいつも感謝しています。本当に人柄のできた人です。まだ20代なのに！！！

私はそんなお館様にやられてしまった、入りたての鬼滅隊員みたいなものです。すぐ死んでしまうかもしれないくらいまだ弱い鬼滅隊員です。炭治郎は、そんなお館様の感想を『ふわふわした声』と表現しました。憧れるでもなく、仕えるでもなく、ただふわふわして気持ちが良いと言いました。きっと2人は似たような魂だったのでしょう。

そんなピュアで素晴らしいリーダーシップを読みながら幸せな時間を過ごしました。そして、穏やかで幸せな世界が続きますように〜と思わずにはいられませんでした。未来を考えるとても良い時間になっています。