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DAY 3|モーヴ街開通4周年記念イベント

《MAUVE STREET|モーヴ街》とは、霧とリボンが運営するオンライン上のストリート。各noteを美術ギャラリーや図書館、百貨店などの建物に見立て、多彩な文化発信と作品の展示販売を行うアート・プロジェクトです。通りを飾る建物は現在10棟。あちこち寄り道しながら、モーヴ街のお散歩をお楽しみください。

Text|霧とリボン

 オンライン開催中のモーヴ街開通4周年記念イベント《菫色の実験室vol.9〜菫色×デザート》の会期後半が本日よりスタートしました。
 DAY 3の配信をご高覧下さり、菫色のストリートのお散歩をお楽しみ下さいました皆様に心より深く感謝申し上げます。アーティストそれぞれの馥郁たる菫色時間が交差するテーブルを囲んだひととき、いかがでしたでしょうか。

 モーヴ街を散策しながら、あちこちに、在りし日の「菫色の小部屋(2023年12月閉廊した吉祥寺の霧とリボン実店舗)」への入り口が存在していることに気づかされます。そこから記憶の扉をくぐって、素敵な日々にいつでも合流することができる幸せは言葉にできません。

 新しい街での生活が始まった本イベントの準備期間、クレマチス・アーマンディの奥にひっそり佇んでいた菫色がいっそう鮮やかにこころに映る或る日のこと——駅までの道をはじめて歩いてみました。物件の内見は車での移動で、そののちとても慌ただしく引っ越ししたため、周辺を散策する余裕もなく此処へやってきたのです。
 フランク・ロイド・ライト風の素敵な邸宅(薄アブサン色と白のモダンなアレンジメント!)を眺めながら緑繁る公園を横切り、駅へと向かう通りへ渡った時、思わず足を止めました。

 吉祥寺よりもゆったりしたペースで車が通る道の向こう側に、突如、懐かしい色彩が現れたのです。

 ラヴェンダーを思わせる菫色と薄薔薇色の外壁をそれぞれ持つ二棟の二階建集合住宅が、ひそやかに、しかし、幾分か風景から浮き気味に、建っていました。

 「モーヴ街が現れた!」——

イラスト|フランスガム

 実は、菫色の小部屋の喪失感が癒えるまでには時間がかかりそうだわ・・・と、こころの隅っこで思いながら、そのことを見ないようにして前へ進もうとしていた時でした。

 そこへ現れた、菫色。

 なんだか、「菫色は願えばいつでも近くにありますよ」と、菫色の小部屋がクレマチスの繁みからそよそよと囁いてくれたみたいで、ほっと安堵したのでした。

 これから、お買い物にお出かけする度に出会う、周囲から少し(…いえ、「キリッ!と」 ©️フランスガム)浮いた、菫色。きっと、菫色連盟の面々が暗躍するアジトに違いありませんね。

  DAY 3は、7番地「スクリプトリウム」に「ruffの博物陳列室」を新たに構えて下さった孤高のイラストレーター・ruff様による、博物学的美意識の源泉を知るエッセイでスタート。2番地のギャラリー「モーヴ・キャビネット」では、人形作家・Miss Moppet Dolls様が丹精した麗しいデザート類の秘密を小説家・歌人・文学研究者の川野芽生さまが外つ国の絵本を紐解くように語ります。

 ハーブの香りに誘われて、9番地「モダン・モーヴ・フラッパー」へ。新規オープンのハーブ専門店「Shirakaba lab」様が、手仕事そのままの、馨しく誠実な一篇を寄せて下さいました。5番地のお屋敷「サティス荘」には人形作家・影山多栄子さまの愛らしき存在たちがついに顔を見せ、ヴィクトリア朝文学研究者・熊谷めぐみ様とのご交流から作品が生まれた経緯が明かされました。

 菫色のリボンを身につけた少女を追って8番地「ヴィヴィアンズ百貨店」を訪れたのは夕刻。2番地に続き、川野芽生さまの幻想的なご案内でアクセサリーブランド・Belle des Poupee様のひときわ甘やかな砂糖菓子がお披露目されました。


 DAY 3の本日は【6本の記事(本記事含む)】を配信致しました。
 会期中、一日の最後に配信される本まとめ記事をご覧になれば、その日の配信情報を全てチェックできる仕組みになっています。ぜひご活用くださいませ。


7番地
—— スクリプトリウム ——
新入居


2番地
—— モーヴ・キャビネット ——


9番地
—— モダン・モーヴ・フラッパー ——
新入居


5番地
—— サティス荘 ——


8番地
—— ヴィヴィアンズ百貨店 ——


今日も涼やかな風が吹き抜けたここモーヴ街。
明日もまた菫色のストリートでお会いしましょう!


★作品販売期間★
8月25日(日)21時〜8月27日(火)21時
新作順次掲載中

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