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梅仕事

今年も梅シロップが完成した。今まで作ることに満足し、あまり飲む方は熱心じゃなかったが、今年はとても美味しくできて毎日飲んでいる。

私が梅仕事を始めたのは3年前、娘を出産して育休中にpal systemの食材宅配を使っていた頃。

ちょうどその頃に映画、海街diaryを見て、四姉妹が庭の梅をとり、梅酒と梅ジュースを仕込むシーンに心惹かれた。色々なことがあっても季節は巡り、同じことを違う人とし続けるって素敵だなぁと思ったのだ。

最初の年は育休中に友人が遊びに来てくれて、娘が寝ている脇で2人でおしゃべりしながら梅を洗い、乾かしておへそをとった。梅酒と、梅シロップをつけた。

授乳が続いていたので梅酒が全然減らず、去年は2歳を目前にした娘と一緒に梅シロップだけを仕込んだ。娘は梅を楽しそうにさわったり、拭いたりしていた。

そして3年目となる今年。去年の梅シロップを何となくもて余していたので、見送るつもりだったのだが、八百屋さんでほんのり黄色くなった南高梅、1キロ480円という掘り出し物にばったり出会う。シロップは青梅で作るものだと思っていたが、熟した梅とお酢、氷砂糖で作るレシピを見つけて試したらこれが大成功だった。

今までのシロップは、梅の香り以上にかなり甘くてあまり量が飲めなかったのだが、お酢が入ったことで梅の酸味と甘味が際立った感じがした。何より熟した梅は桃のような甘い香りがして、なり口をとる作業の間中何度も香りを味わえた。

残念ながら完成したシロップは娘の口には合わなかったようだが、来年も、再来年も梅仕事を続けて、いつか一緒に年代物の梅酒を飲み比べられたら良いな。


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