Nikon A1000のレビュー、、、結論はDLが欲しい!!!


かつてNikon製のコンパクトデジカメ、COOLPIX A1000を所有していた。

なぜかそのレビューを唐突に書きたくなったのでまとめた。

手放してからしばらくするので、記憶があやふやなところがあったらごめんなさい。


まず欲しかった理由

これは、一眼レフのサブ機、および常時持ち歩く用のカメラが欲しかったからだ。

要件としては
ファインダーやグリップが飛び出さない、コンパクト薄型であること。
ズーム倍率がそれなりにありなんでも撮れること。
の2つだった。

これがあれば撮る気がないときでもさっと撮れるし、一眼レフを持っていくときにも普通のものを撮るときはこれにまかせて一眼レフには単焦点とか魚眼とかの尖ったレンズをつけたいと思ったからであった。

そういうのが欲しいと思っていた時にこのA1000が発売となり、まさにぴったりのカメラだったので購入したのだった。

このカメラのいいところ

薄いのにもちやすいグリップ

薄型ボディにちょっと出っ張りがある程度の見た目のグリップではあるが、意外と指にすっとなじむ形をしていて持ちやすい。
このデザインはさすがNikonという秀逸なものだと思う。

ズーム倍率がすごい。

ポケットに入りそうなサイズ感なのに
「広角24mm相当から超望遠840mm相当までの光学35倍ズーム。」
ズームである。

だから撮れなくて困るということはほぼない。

接写で意外と細い線が描ける

これはすごいと思った。
私のインスタから例となる写真を引っ張る。

このノイチゴの細かい毛がしっかり解像しているのは驚いた。

またこのトンボの羽もいい感じである。

MFが使える

とはいえ小型センサーだからAFが心配と思うだろう。

しかし実はこのコンデジ、コンデジなのにMFができるのだ。
しかもダイヤルの解像度が細かいのでしっかりと狙うことができる。

ピーキングの補助も使えるのもなおよし。

RAWが使える

RAW記録もできる。

ダブルダイヤル

上面のダイヤル、十字ボタンを兼任するダイヤルの2つでダブルダイヤルとなっている。
だからMモードでも扱いやすい。

Zと同じくCreative Picture Controlができる。

Z6,7から搭載されたCreative Picture Controlが使える。
詳しくは下記リンクの中に詳しい。

サイドズームレバーに露出補正を当てられる

サイドズームレバーはそれ自体も便利だが、割り当て機能を変えることもできる。
私は露出補正を当てて便利に使っていた。

ファンクションボタン、AE-L/AF-Lボタンがある。

いわずもがなこれは便利。

使って嫌だったところ

さてさて、ここまで書くと良いこと尽くめに聞こえるが、手放してしまったのはもちろん不便なところもあったからだ。
そこを書いていく。

余計な機能制限がある


これまで書いてきたことから見える魅力は、コンデジらしからぬ操作自由度の高さである。
実際私もそこが気に入って買った。

しかしそうもばかりは行かなかった。

PASM モードの範疇で使う分にはいいのだが、それ以外では
MFができない
RAW記録ができない
という制限がある。

せっかくの魅力になぜか余計な制限をかけてしまうのでとても使いづらかった。

特にはCreative Picture Control、これはエフェクトというよりRAW現像の仕方の一つみたいな扱いだと思うのだが、それでもMF、RAWが使えないのでとても面倒だった。

RAW記録ができないということは後から種類を変更することもできず一発勝負になってしまう。

Zカメラ向けのCreative Picture Controlがあるのも一つの大きな魅力だったのだが、この2つの制限のために実際に使うことはほぼ無かった。

根本的にAFが遅い


もうこれはセンサーの小さいコンデジだからしょうがない部分ではあるのだが、やっぱりAFが遅い。

機能面で一眼レフ並の自由度があるから一眼レフ並に使い倒してやろう、と期待してしまっていたのでここはとてもストレスになってしまった。

望遠端をあまり使わない。


さて、AFが遅いとなると、普通に撮っているときはそこまでだが、動き物は当然追えない。

するとどうなるかというと、望遠端を使うことがあまりなくなってしまう。

超望遠840mm相当が大きな魅力ではあるが、動き物以外で超望遠が欲しい場面というとかなり限られてくる。

しかも望遠端だと静物であっても結構迷う。

じゃあ超望遠をどこに使うの?となってしまう。

ゆうてボケない。

まあこれもコンデジに求めるのは酷なのだが、センサーが小さいので大してボケない。
となるとAモードで絞りを開けてやろうと思うことがあまりない。

暗所に弱い

またしてもセンサーが小さいコンデジには酷だが、暗所はAF的にも画質的にも弱い。

となるとぶれないようにSSを上げよう、というのがしづらくなる。

ダブルダイヤルが生きない。

上記2項目のせいで、絞りもSSもいじる気はあまりなくなる。

結果、せっかくダブルダイヤルがあるのに使うことはほぼなくなってしまう。

機動が遅い

コンデジあるあるだが、そもそも電子的な機動が遅いうえに、レンズが格納状態から撮影状態まで伸びる時間も待たないといけない。
ズームしたいとなるとなおさらである。

もたもたするんだったら多少画質が悪くてもスマホでいいや、となってしまいあまり使わなくなってしまう。

結論、売却

使わなくなる。
→売却

ではどうすればいいのか

それならどうなっていればもうちょっと使いやすいのか。
個人的な意見を書かせていただく。

ステップズームリングをつける。

起動、ズームでもたもたするのはコンデジなら多少はしょうがないところである。

それを少しでも補うためにステップズームリングをつけたら便利になると思う。

つまりは起動前から焦点距離をセットしておいて、カメラを起動したらレンズが最初からそこを狙って動いてくれるともたもたが改善する。

倍率を下げてセンサーを大きくする。

超望遠840mm相当というのはあると便利には便利だが、書いたように小型センサーの弱いAFでは動き物は追えない。

じゃあ静物で840mmが生きる場面は?というとかなり限られてしまう。

使わないのであればいっそズーム倍率を押さえてしまい、代わりになるべくセンサーサイズを大きくしたほうが現実的に使いやすくなると思う。

さらにセンサーが大きくなればAFだけでなくボケ描写にも効いてくる。

ボケがよくなるとAモードが使いたくなる、ダブルダイヤルが活きる、MFも使いたくなる、とこのカメラの機能がもっと使えるようになる。

それってDLでは????

さて勘の良い方はお気づきだろう。

ここまで書いてきたこと、かつて計画されていたコンパクトデジカメ、Nikon DLはこれらの特徴を綺麗に満たしているのだ。

ズーム倍率を抑える代わりに大きめのセンサー。
自由度の高い操作系。
ステップズームリング。(24-500除く)

つまりDLは結構いいところをついたカメラだったことがよく分かる。

発売中止になったことが今もっても非常に残念でならない。


一方で富士X100V

ここまで見てきたが、一方でベストセラーとなっているコンパクトデジカメ、富士X100Vも見てみたい。

こちらはというと、いっそ単焦点にしてしまう代わりにセンサーはAPS-C、しかも最上位機種X-T4と同じセンサーとあって画質、AFとも抜群である。

しかも素通しファインダーまで積んでいるのでさながらポケットサイズ一眼レフである。

ううむ、富士はやはり賢い。

Nikon DLまとめ



http://photo.yodobashi.com/live/cpplus2016/000013/index.html


カタログぽいもの





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