「あなたがいるなら」by CORNELIUS
小沢健二が19年ぶりのシングルをリリースしたのに続いて、CORENLIUSが11年ぶりのシングルをリリースした。「あなたがいるなら」は歌詞を坂本慎太郎が書いていてヒューマニスティックな内容になっているが、「あなた」というのは誰なんだろう。ラブソングのようにもとれるし小沢健二のことを歌っているようにもとれるけど、特定の誰かというのではなく、現代にも限らず人として生まれたこの世の孤独を歌ってるのではないか。日々誰かと関わっていくからこの世は色づき、面白いものになる。
構成はイントロ-A-B-間奏-A-B-C-A´-B´
歌をグリットとしてベース、エレピ、ハイハット等のリズムが絶妙にズレていくのが面白い。坂本龍一の「async」が出たばかりだが、async(同期しない)という教授の意図とつながりはあるのだろうか。
ネットで全世界とつながっているようでいて、コミュニケートしきれない、同期できない関係の普遍性を、完全に同期しない音で表しているのではないだろうか。
C以降音が増えリズムが複雑になって螺旋に上昇していった先、音は1つに「同期」する?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?