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『僕たちはむつかしいことはわからない』ー抜粋と雑感ー

『ヒマナイヌスタジオ』というのが、視聴3回目にしてスタジオの名称なのだと知った。ライブをスタジオの客席で観てる人もいるという贅沢なイベントなんですね。

今回はメインに前田将多さん、上田豪さん、田中泰延さん。ゲストに
今野良介さん、ワタナベアニさん、燃え殻さんもいらして神回。

上田豪さんが選んでくださった今回のテーマは悩みの渦中の私には自分事に思えてしまうことばかりで、メモを取っていたら膨大な量になってしまったのでnoteに抜粋と所感をまとめさせて頂きました。(テーマは順不同、抜粋内容は少し意訳してます)


終活の話

上田豪さんのお付き合いのあった専務が「そろそろ私も人生を閉じる準備をしようと思う。付き合いを絞っていこうと思う。ついては、豪君にも来年から年賀状を送るのをやめる」と話されたお話。私の長くやりとりしてた小学校のときの担任の先生でも同じようなことがあった。人はみんな、そうやってお付き合いや荷物を小さくし、人生の終活をするのだと思った。私の父は七十手前で亡くなったが、本人の思いはわからないが、親戚から「上手に逝きなさったねぇ」と言われた。人は思ったときに死ねないのだから、好きなことをして死ねばいいのかも知れない。


仕事を愛することは必要?

前田将多さん「僕は高校生の頃から自分の書くものは面白いんじゃないかと思ってた。今やってる『月刊ショータ』も友達に書いてたのが始まり。作家にはなれなかったけど『宇宙求めて畳一畳』と思ってやってきた。」

上田豪さん「仕事だから好きじゃないといけないということはない。日々の糧の為にやってたけど面白くなった。それが面白くならなくてもいい。それが多様性。」

ワタナベアニさん「愛せないものを広告するような人は人としてつまらない。社内政治に巻き込まれて、対立するA派とB派、両方の『パターンを作って』と言われたら、それは作る必要がないと思う。断っても大丈夫と思ってる。」

田中泰延さん「嫌だったら即やめていいんじゃない?大恋愛の末に結婚しなくてもお見合いのように成り行きで仕事をやってみてもいいんじゃない?僕も辞めるまで二十四年かかってるからね。」

寅ちゃんのツイート〜再体験したいこと。あの体験をまたしたいと思うことは?


上田豪さん「甲子園に行きたい。僕はスタンドにいた。あの頃のように自分の好きなチームを応援したい。」

前田将多さん「初めてバージニアの空港に着いて、迎えに来てくれたアメリカ人と一緒に車に乗ったときのようにホーン畑を眺めたい。」

田中泰延さん「大学をでて学生だけの企業を作った。トラックドライバーになった。サラリーマンになった。みんな、可能性はある、先の見えない不安だった感じに戻りたい。あれがしあわせだったんじゃないですか。」

書き続けていたら、思わぬところに来た燃え殼さん

「わからないものに耐えられなくて怒る人がいる。わかるように書いてくださいと言われる。見てわかるものを求められる。けれど、よくわからないけど買った、行った、観たことが重要で、そういう経験をしてるとわからないことに対して怒らなくてすむ。」

よくわからないものを観たり聴いたりすることで、得体の知れないものへの偏見が1つずつ消えていく。こういうのが大事なんだと思った。

今野良介さんの『子どもが幸せになることば』の話

「家はリラックスする場で、勉強とか仕事で外に出たとき、心身が動けるように充電する場であればいいんじゃないか。」というお話に、自分の子供時代からの実感としてすごく共感した。

期待を超えることの話〜今野さんと田中さんの本の話


〜今野さんは田中さんに期待してるという話はどうですか?

上田「締め切りとか心配ですよね」


今野「締め切りより、重荷になったらまずいと思ってる。」

田中「韓国ではさ、お母さんをおんぶして『オモニ!』て言うんだよね。」

今野「本はベルトコンベアに載せてできる訳じゃないから。著者の都合とかあって。書けと言っても書けないし。」

田中「3ヶ月前に高円寺で今野さんに『設計図は出来てる、あとは書くだけ』て話してた。そこから進んでない。今日、今野さんに『高円寺で会う前にちょっと見せてもらうことなんてできますか?』と言われたけど『まだ』と爽やかに。」

田中「二人で出したいって思ったから二人で出したい。燃え殻さんの連載みたいに区切って書ければいいけど書き下ろしだからそうもいかないということはずっと言ってる。」

今野「『読みたいことを、書けばいい。』を出した後なので、自分が納得してないものにオッケーだせないんですよね。」

田中「自分のなかでは最後は決まってる。お店の棚に並ぶ日は決まってる。やっぱり期待してほしい。期待を超えたと言われると嬉しい。相手のレベルに合わせることが期待ではないから。」

田中「ちょっと言っとこ。今日、北浦さんから頂いたカンボジアの葉巻は期待の100倍くらいうまい。」

田中「自分が人に仕事を頼むときは、こっちの想像を超えてもらったらいいと思う。おまえに期待するということで存在を認めてる、繋がってる。」

今野「10万部売れる本を書いてくださいでなく、あなたにしか書けない原稿を期待してるのですということです。」

田中「前の本が売れたから次はそんなに売れなくてもいいかなと思ってる。」〜

とにかく、田中さんと今野さんで創る本は出ます!

アニさんの『ロバート・ツルッパゲとの対話』も前田さんのお店に並びますし、田中さんが寅ちゃんの写真を撮られたそうです。


おじさま方のいいお話が沢山聞けて途中涙もした。頭痛ぎみだったけど最後はほわっとした気持ちになってました。また何度も聴くと思います

#僕たちはむつかしいことはわからない





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