20181122桂春蝶特別企画独演会1日目「約束の海〜エルトゥールル号物語」雑感

宿に戻り晩飯食って、なんとなしに思ったことをTwitterで簡単に打ったのを再編。内容には触れてません。まだ2日残ってるし(,,゚Д゚)

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特別企画独演会1日目。この「落語で伝えたい想い」シリーズは、松之丞でブームになりつつある講談の「講釈師見てきたようなことをいい」というスピリットを、落語サイドからアプローチしているように思える。慎重な取材を基に、創作という名の「嘘」を乗せて。
先の川柳を狂歌で返すなら、「噺家は見てきたようなことをいい、されど心に偽りはなし」かな。

個人的には、あの世界の緊張感、伝えたい想いの世界を壊さないようなさじ加減で、「野崎参り」で、時空も、枕も本編も飛び越えてゆがんだ異次元のエッセンスを取り込めないかなぁ、と、贅沢も望んでしまう。

この間の松之丞の「中村仲蔵」の芝居好きの親父の台詞
「この歳はつい「先代は、昔は良かった」という。でも違う。芝居は今だ、今目の前で演じる役者が全てだ。俺は仲蔵が5060になる頃を見ることはできねぇだろう。でも、五段目の変わる瞬間を見たと自慢できる」というのがあり、それとすっかり同じ気持ちになっている。
弟子に限らず東西の噺家で、これを「落語」として継げるものが現れなければ、DVDなどはともかく、生で聴けるのは、あと何度あるだろうか。
噺家は今だ。今目の前で演じる噺家が全てだ。 #桂春蝶


20181124註 最初の記事の写真について「後ろ姿が写っているので削除してほしい」という依頼がありましたので、写真の差し替えを行いました。


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