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③金融資産運用 分配金

◎分配金

FP1級2018/9㉒

Aさん(居住者)は、平成30年2月に特定口座でXファンド(公募追加型株式投資信託、当初1口1円)10,000口を基準価額10,500円で購入した。下記の〈Xファンドの分配金実績・分配落後基準価額の推移〉に基づき、平成30年9月6日の10,000口当たりの収益分配金について、所得税・復興特別所得税・住民税の後の手取金額として、次のうち最も適切なものはどれか。なお、源泉(特別)徴収される税額は円未満切捨てとすること。

〈Xファンドの分配金実績・分配落後基準価額の推移〉 (10,000口当たりの金額)


1) 240円

2) 260円

3) 280円

4) 300円

解答解説

〈3/6〉

分配落前基準価格は
平成30年3月6日:12,000円

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(10,500円で購入した投資信託が12,000円になった)
12,000−10,500円=1,500円(儲け)
(ここで、分配金が払われた)
1,500円>800円
(この800円は全部儲け、だから)
普通分配金:800円
(普通に税金が徴収される)
元本払戻金:0円

(特別分配金が0円だから)
個別元本
10,500円−0円=10,500円
修正なし!
(特別分配金がないのだから、個別元本も変更なく10,500円のまま)

〈6/6〉
相場が急落している
分配落ち後の金額が書いてあるので、分配落前を求める
9,800円+500円=10,300円

画像2

(∴基準価格が10,300円の時に500円分配金が支払われた。
買った値段は10,500円→10,300円になった)

10,300円−10,500円=200円(損)
(そこで分配金が支払われた)
200円(損)
(損をしていて分配金が支払われれば、それが全額が税金がかからない分。自分のお金が返ってきただけ)

普通分配金:0円
元本払戻金:500円

∴今回
個別元本10,500円−500円=10,000円
(次以降は個別元本10,000円で計算)

〈9/6〉
(9/6分配落ち後基準価格が9,900円、300円の分配金が支払われた)
分配落前基準価格は10,200円

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(個別元本は10,000円)
10,200−10,000=200円(200円儲け)
(10,200円で買って10,200になっているので)
200円(儲け)<300円(分配金)
(200円の部分は儲かっていて)

普通分配金:200円
元本払戻金:100円

(今回行うのは手取りの分配金を求める。分配金は300円だが税金を引かれていったいいくらか。つまり300円のうち、200円は普通に税金がかかって、100円の部分はかからない。)
200円×20.315%=40.63≒40円
300円−40円=260円

A.(2)

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