④タックスプランニング 損益分岐点
◎損益分岐点比率
損益分岐点比率とは
損益分岐点売上高
(売上高=費用となる売上高)
の実際の売上高の割合をみて
収益性の高さを判定するもの。
この比率が低いほど収益性が高いことを示す。
固定費=売上高が0円でも必ずかかる費用
変動費=売上高に比例して増減する費用
計算方法
①まず限界利益を求める
売上高−変動費=限界利益
(ex.2億円−6,000万円=1億4,000万円
めちゃめちゃ頑張ったら固定費なしで1億4,000万円稼げる)
②次に限界利益率を求める
(1億4,000万円÷2億円=70%
利益率は70%)
③現在の損益分岐点を求める
固定費を限界利益率で割る
(4,000万円÷70%=5,714万円
売上高が5,714万円の時に利益がとんとん)
④損益分岐点比率
損益分岐点÷売上高
(5,714万円÷2億円=28.57%)
(テキストの公式)
損益分岐点=固定費÷{1-(変動費÷売上高)}
損益分岐点比率=損益分岐点/売上高
FP1級2020/9問55
①変動費
「変動費は売上原価に等しく」とあるため売上原価を計算。
売上総利益(粗利)=売上高-売上原価
188,000百万円=2,000,000百万円-売上原価
X社の売上原価=1,812,000百万円
変動費=1,812,000百万円
②固定費
「固定費は販売費及び一般管理費に等しい」とあるため、販売費・一般管理費を計算
営業利益=売上総利益−販売費・一般管理費
X社の販売費・一般管理費=売上総利益188,000百万円-営業利益80,000百万円=108,000百万円
従って売上高2,000,000百万円のときの変動費1,812,000百万円、固定費108,000百万円の場合、
①限界利益
2,000,000百万円−変動費1,812,000百万円=188,000百万円
②限界利益率
188,000百万円÷2,000,000百万円=9.4%
③損益分岐点
108,000百万円÷9.4%=1,148,936百万円
④損益分岐点比率
1,148,936百万円÷2,000,000百万円=57.45%
A.57.45(%)
FP1級2019/9㉝
損益分岐点分析に関する次の記述のうち、適切なものはいくつあるか。
(a) 売上高が2億円である場合の変動費が6,000万円、固定費が4,000万円である企業は、固定費を1,400万円削減すれば、損益分岐点が2,000万円低下することになる。
(b) 売上高が2億円である場合の変動費が8,000万円、固定費が3,000万円である企業は、変動費率が10ポイント上昇すると、損益分岐点が2,000万円上昇することになる。
(c) 売上高が2億円である場合の変動費が8,000万円、固定費が4,000万円である企業が2億円の利益をあげるために必要な売上高は、4億円である。
1) 1つ
2) 2つ
3) 3つ
4) 0(なし)
解答解説
(a) ◯
①まず限界利益を求める
2億円−6,000万円=1億4,000万円
(めちゃめちゃ頑張ったら固定費なしで1億4,000万円稼げる)
②次に限界利益率を求める
1億4,000万円÷2億円=70%
(利益率は70%)
③現在の損益分岐点を求める
(固定費を限界利益率で割る)
4,000万円÷70%=5,714万円
(売上高が5,714万円の時に利益がとんとん)
④固定費を1,400万円削減した
⇒損益分岐点は
(4,000万円−1,400万円)÷70%=3,714万円
5,714万円−3,714万円=2,000万円
(b) ☓
①まず限界利益を求める
2億円−8,000万円=1億2,000万
②次に限界利益率を求める
1億2,000万円÷2億円=60%
③現在の損益分岐点を求める
3,000万円÷60%=5,000万円
④変動費が10%あがる=限界利益率が10%下がる
3,000万円÷(60%−10%)=6,000万円
新しい損益分岐点は6,000万円
6,000万円−5,000万円=1,000万円
(c) ◯
①まず限界利益を求める
2億円−8,000万円=1億2,000万
②次に限界利益率を求める
1億2,000万円÷2億円=60%
③固定費が4,000万円で利益を2億円あげたい=2億4,000万円儲ければ良い
⇒限界利益率で割ってあげればよい
2億4,000万円÷60%=4億円
A.2
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