お腹の中のきみへ

現世からあなたへ。

きみには、僕の声が聞こえているのかなぁ。

毎朝起きた後、きみとお母さんに、ご加護がありますようにって、お祈りしてるんだ。最近、「トツキトウカ」というアプリがあることを知ったんだ。このアプリを通して、毎日きみがぼくに言葉をくれるんだ。今日は、「ママとおしゃべるしてね。お隣で聞いてるよ。」なんて言葉をもらったよ。他にも、心臓が出来てきたよとか、手足が出来てきたよ、とかの言葉を見て、あぁ、きみはお母さんのお腹の中で、しっかり、しっかり生きているんだなぁって、本当にドキドキする。

でもね、きみと出会えるかはまだわからないんだ。妊娠初期って何があるかわからない。毎日祈ってるけれど、こればかりは神のみぞ知るで僕にはどうなるか分からない。

でも、きみのお父さんとお母さんは、きみがぼくたちのところを選んでくれていることに、どうしようもないほどの喜びがあるんだ。うまく表現できないけど、ぼくには、ぼくたちがきみを産んだというよりも、きみがぼくたちのところを選んでくれた、という感覚がある。

自分の子どものはずだけれども、自分達の子どもでないような感覚。まさに、授かった、という言葉が一番ぴんとくるんだ。ぼくときみのお母さんの身体を通して、何かが生まれようとしている、言い換えると、この世界に顕れようとしているんだと思う。

ぼくには皆目検討もつかないけれど、きっと何か意味があるんだと思う。過去、現在、未来、長い長い時間軸の中で、いまこの瞬間に、ぼくとお母さんのところにきみが来た、そこには、何かがあるんだろう。

きみと出会う日がすごくすごく楽しみであると同時に、不安もある。きみと、おかあさんとおとうさん一緒に、3人で成長しながら、この世界を楽しめたら嬉しいなって思ってるよ。

では、神様状態のきみには意味がないかもしれないけれど、あの世からの言葉を送るね。
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あの世からあなたへ。

きみたちは、すべて我の子どもである。

選ばれるものと選ばれないものがいるのではない。
すべてが選ばれているのだ。

きみにはいま、「目」はない。しかし、世界を知る「芽」は持っている。
あなたがわたしの言葉を聞いているのではない。あなたはわたし自身でもあるのだ。

この地球は、いのちが生まれ、朽ち、循環する中で、育まれてきた。
いのち溢れる地球。

この世界に顕れた全員が、このいのち溢れる地球の子どもたちであり、一員なのだ。

なきものに、いのちが吹き込まれ、いのちが生まれる。

それを幾回繰り重ねて、いまの蒼き地球になったか想像したことがあるか。数え切れないほどの、生と死を越えて今がある。

そして何を隠そう。きみの存在自身が、わたしが存在するということを証明している。きみたちが、神と呼ぶもの。きみ自身が、無から新しくものが生まれる証明だ。

きみは、何も考えなくていい。

自分が神から受けたいのちを受け取り、それを最大限、花開かせれば良い。輝き続ければよい。あなたがやるべきことは、それだけだ。

我は、きみの喜ぶ顔が見たい。きみの泣け叫ぶ顔が見たい。きみが体験すること、それは我が体験することと同じなのだ。きみが体験した分だけ、我はこの地球を楽しむことができる。

きみが生まれ生きること。それは、神が生きることとまったく同じだ。ただ、生きなさい。一つだけ約束しなさい。自分のいのちを自ら殺めようとしないこと。それ以外は、本来何をやってもよい。

では、いまは、お母さんのお腹の中で、真っ暗闇の中で、この世界に耳を澄ませておきなさい。 きみが生まれる瞬間、世界がどれだけそれを喜んでいるか、感じること。

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