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海外MBA留学の出発までに考えていたこと(MBA卒業後のキャリア的な話)

Deferして一年の間が空きましたがようやく留学生活がスタートしました。

もともとRound1でApplyして2022年末にはオファーをもらっていて、順当にいっても入学まで半年以上の猶予期間があったわけですが、Deferによるプラス1年で、実質2年くらい留学に向けて準備ができた感覚です。

その間、ダメ元で3回目の社費留学の選考を受けましたが結果はダメでした。元々は会社の業務に活かしたいという純粋なモチベーションからMBA受験を決意しましたが、選考に3回落ちたことで会社に操を立てる道理も完全に無くなり、この留学の機会は100%純粋に自分のために使うことについて、周りも何も言えない環境になりました。
(とはいえ普通の会社は留学のための休職制度すら無いことが普通なので、復職できるオプションがあるだけ非常にありがたいわけですが。)

僕の周りは社費留学生も私費留学生もMBAに行った人はことごとく辞めているので、自分も周りからそもそも留学後は会社に帰ってこないと思われていました。その意味で、休職直前には僕は「帰ってくるだけで会社としては御の字」みたいな雰囲気になっていて、これによって復職後の社内の異動の希望が少しでも通りやすくなることをほのかに期待しています。。

社費先行に落ちた後、一応ベタに留学中には転職活動をしてみようと思い色々と情報を集めていました。MBA卒業後の進路の鉄板は外銀・コンサル・ファンドとなりますが、過去にコンサルは一通り転職活動をして何社か内定をもらったものの辞退した経緯あり今回は初めから選択肢に入れず。外銀もあまり興味がないうえ、そもそも年齢的に難しいと判断しました。

VCは、個人的に日本ではほとんどのベンチャー投資がマネーゲーム化して投資先の実力以上のバリュエーションで資金調達をして、ババを引く前にどれだけ高くExitできるかみたいなマネーゲームになってしまっている感覚があり、あまり興味が湧かず。。
(それでも、時には「社会実装まで支援してこそのベンチャー投資だ」という事を語る篤いキャピタリストにお会いする事もあり、そういうVCはもう少し掘り下げてみたいのですが。)

ファンドは結構興味があり、一時期いくつかのエージェントに話を聞いてみました。
結論としては究極的には商社とやっていることはあまり変わらない印象。
年功序列の世界からの解放やキャリーの期待はあるものの、ファンドに入った瞬間に海外ビジネスに関わる可能性はほぼ無くなる事になり、せっかく海外MBAに行ったのに海外の仕事ができなくなるのはちょっともったいない。
また、現実的にオファーをもらえる可能性があるであろうスモール・ミドルキャップのPEになると、案件規模的にも待遇的にも商社を辞めることに対するリスクリターンが伴わないなあというのが正直な印象でした。

投資業務は色々な意味でインパクトが大きく非常に面白いのですが、休職直前に関わっていた大型投資案件で色々考える事がありました。
サラリーマンの投資業務は結局、ソースしてきた投資案件をやる・やらないの会社としての意思決定のサポートをしているだけ。とはいえ投資の意思決定者は実務レベルとの情報の非対称性が大きく、実務レベルでどんなに頑張っても、上位マネジメントは我々が預かり知らない判断軸で投資判断をしており、無駄な時は何をやっても全て徒労に終わってしまう感覚があり、色々空しくなっていました。

投資業務に関わるミドルマネジメントの働きぶりも、意思決定者レベルとの中途半端な情報の非対称性から、もはや社内政治と忖度だけを根拠に仕事をしている感がありどこか投げやりで、社内で出世する自体あまり魅力的に感じません。

また、具体的な投資検討をしていると社内の関係者が偉そうに色々な事を言うわけですが、結局は投資家から預かったカネに仕えているだけとも言え、どんどん他人事の様に感じる様になりました。
具体的には「この案件は我が社にとって取り組むべき領域だ」「いや、戦略に合っていないからやるべきではない」みたいに熱く語っている実務レベルの人達を見ると、「他人のカネの手の上で踊っているだけで、なんでこんな偉そうに語れるんだろう。。」と冷めた目で見てしまう様になり。一言でいえば勤め人というステータスに対する限界と諦観を感じる様になってきました。

じゃあ起業か?というとそんな勇気は湧かず、ここから先については次回に続きます。


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