陳腐なロストバージン

そんな16歳のある日、クラスメイトの友人の男の子と遊ぶことになった。私からしたら子供の男の子たちだった。3人でバイクで家まで迎えに来た。向かった先はホテルだった。バイクにたやすく乗った自分がバカだと気づいたが遅かった。その名前も知らない男の子たちによってあっけないlost virginを迎えた。
何も気持ちよくないし、愛されてもいない、何より、名前も知らない初対面の3人だった。オナニーでオカズにしていたようなものは、一切そこにはなかった。
悲しいとかいう感情はなかった。
期待はずれだし的外れ、SEXってこんなにつまらないものなのか?と、ガッカリしたのだった。
レイプ?まわされた?4P?どれも当てはまるような出来事だった。
その事があってすぐに、ジョニーから電話が来た。
その色っぽい声に涙が出たのだった。そして、自分がした愚かな出来事を告白した。するとジョニーは、タクシーで迎えに来た。夜中だったから、飲み屋の電飾がキラキラした街を一緒に歩き、公園で話をした。泣きはしなかった。安心感でいっぱいになっていたからだ。
「ホテル行こう」
思いもよらないジョニーからの言葉だった。もう遅いし、少し休もうみたいな事を付け加えた。
歩いてホテルに入り、ソファで話をした。その指には三連の指輪があった。
「そういうことするつもりなら、最初から指輪は外してくるよ。だから、心配しないでもう寝な」
そりゃそうだよね。ジョニーの言葉を信じ、私はベットで、彼はソファで休んだ。
ふと目がさめると、ジョニーが私の横にいた。ベットで抱き合い私は溶けていった。
「ずっと好きだったの」
涙が溢れた。そしてキスをした。それだけでオーガズムを感じた。そこからあまり記憶がないのだが、体を重ねSEXをした。幸せで嬉しくて、初めてオンナの喜びを知った。
彼とは、それきり体を重ねる事はなかった。
SEXした事で、かえって彼への思いで苦しくなる結末を迎えたのだった。
可愛い女の子から、女へ変貌を遂げた瞬間から、オンナ独特のいやらしさが出たように思う。

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