【今週の米大学野球】ブロディ・ブレクト5回パーフェクト10K/ニック・カーツ1週目4HR10打点【1週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
現地時間2/17に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、1週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.ブロディ・ブレクト5回10Kノーノー

 ブロディ・ブレクト(アイオワ大2年/RHP/24年ドラフト対象)は、21年MLB公式ドラフトランキング77位の有望株で、高校時代はフットボールでも活躍。
大学でもフットボールとの二刀流を継続し、昨年は防御率3.18と上々の結果でしたが、与四球率9.93と制球が非常に不安定で、サマーリーグでも防御率8点台でした。
しかし、今季は先発2番手で起用されると、18日のクインピアック大戦では5回パーフェクト&10Kの快投を披露し、複数の媒体で1週目の最優秀投手に選出されました。

 ブレクトの球種は、95-98/MAX101mphの速球、スライダー、カーブ。
速球・縦に大きく曲がるスライダーは一級品で、24年の1巡目指名候補です。
元々の粗さ・マイナーカンファレンスとの対戦のため、まだ不安要素は多いですがポテンシャルは非常に高い選手です。

2.ニック・カーツ4HR&10打点

 ニック・カーツ(ウェイクフォレスト大2年/1B/24年ドラフト対象)は、高校時代はペンシルベニア州トップクラスの有望株で、大学では1年目から1Bのレギュラーを獲得。
打率.338 15HR 56打点 OPS1.108の大活躍で、複数の媒体で1年生オールスターに選出されました。
そして、今季も1週目から12-6 4HR 10打点で、見事1週目の最優秀打者に選ばれました。

●1号HR

●2号HR(108mph/30°/推定飛距離129m)

●3号HR(打球速度109mph/19°/推定飛距離110m)

●4号HR(打球速度104mph/角度29°/推定飛距離123m)

 カーツの持ち味は、コンタクト&パワーを兼ね備えた打撃力で、昨年は、48四球/38三振と選球眼も抜群。
195cm107kgと大柄な体格で、守備/走塁はあまり期待できませんが、MLBでも中軸を担える、24年トップクラスの強打者です。

3.ポール・スキーンズ6回12K無失点

 ポール・スキーンズ(LSU3年/RHP・1B/MLB公式4位)は、空軍士官学校1年次に、全米12位の打率.410/11セーブを記録し、大学代表に選出。
昨年は先発で全米8位の10勝をマークし、再び大学代表に選出されました。
そして、LSUに転校した今季は、開幕投手に指名。
17日のウェスタンミシガン大戦で、6回を被安打3 与四球1 奪三振12 失点0の快投で、SECの1週目最優秀投手に選出されました。

 スキーンズの球種は、95-99mph/MAX100mphの速球、スライダー、チェンジアップ。
安定して90mph後半を記録する球威に加え、大きく横に曲がるスライダーの評価が高い、ドラフトトップクラスの好投手です。
また、2年連続2桁本塁打を記録したパワーも魅力的で、秋シーズンも打者として活躍しましたが、今季はまだ打席に立っていません。

4.ブレイデン・テイラートップ校相手に大活躍

 ブレイデン・テイラー(TCU3年/3B/MLB公式11位)は、1年次から3Bのレギュラーとして活躍し、Big12の最優秀1年生に選ばれ、大学代表にも選出。
昨年は全米10位の55四球を記録し、再び大学代表に選出されました。
そして、今期も1週目から12-7 1HR 4打点 全米10位以内のアーカンソー大、バンダービルト大に対しては、9-6 1HR 3打点を記録しました。

●1号HR

●3試合目同点タイムリー

 テイラーは、高い打撃スキルが持ち味の選手で、選球眼も優れ、20-25HR級のパワーを秘める強打者。
走塁が上手く、強肩で守備面も堅実なオールラウンダーで、1巡目上位での指名が予想されています。

5.西田陸浮選手チーム1位打率.357

 西田陸浮選手(オレゴン大3年/2B)は、名門東北高校で1年秋からベンチ入りした有望株で、3年夏に宮城県大会決勝では仙台育英に敗れ、惜しくも甲子園出場を逃しました。
そして、卒業後はオレゴン州のマウントフッドCCへ進学。
1年目からリーグ1位の33盗塁&3位の打率.415を記録しました。
昨年は2位と24個差の58盗塁を記録し、全米20位級のオレゴン大へ進学が決定。
シーズン後に参加した、全米最高峰のサマーリーグのケープコッドリーグでは、1位28盗塁&8位打率.291と、大きなインパクトを残しました。
そして、今季は開幕戦から1番2Bで出場し、同点の9回裏に先頭打者で出塁し、好走塁で生還。
その後2試合連続でタイムリーヒットを記録し、計5打点を挙げました。

●犠牲フライで生還しサヨナラ勝ち

●2試合目2点タイムリー

●3試合目2点タイムリー

 西田選手は、短大/大学で計0HRと、パワーに欠けるタイプですが、コンタクト力/選球眼は高く、スピード/守備力はトップクラス。
エネルギッシュなプレーが持ち味のムードメーカーで、13年NYY2巡目の加藤豪将選手以来、4年制大の野手初のドラフト指名を期待したい選手です。

6.MLB公式2021年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

●野手

7.その他

●アリゾナ大全米2位テネシー大に勝利

●ディラン・クルーズ(LSU3年/OF/MLB公式1位)1号HR

●マルコム・ムーア(スタンフォード大1年/C)1週目3HR

1号HR

2号HR

3号HR

●大山盛一郎選手(カリフォルニア大アーバイン校3年)の三塁打

現在三塁打数1位です。(3本)

●小林舞夢選手(ワグナーカレッジ4年/OF)の1号HR

●ザック・レベンソン(マイアミ大3年/OF)推定飛距離140mの特大HR


●D1Baseballが選ぶTOP10プレー(リプライに動画ツイートあり)

●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚

●NCAA Baseballの全米大学ランキング



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