【今週の米大学野球】ジョシュ・ハッチャーサイクルヒット2回達成/テネシー大全米1位浮上【6週目】

 こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
2/18に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、6週目が終了しました。
 これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日or木曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。

1.ジョシュ・ハッチャーサイクルヒット2回達成

 強豪のミシシッピ州立大で、1年生からレギュラーを務めており、今季から転校したジョシュ・ハッチャー(ケネソー州立大4年・OF/1B)。
 昨年は、打率が2割を切る絶不調でしたが、今季は開幕から好調。
23日のジョージア工科大戦で、6打数4安打2打点、25日のノースフロリダ大戦で、6打数4安打5打点を記録し、なんと3試合で、2度のサイクルヒットを達成しました。

●25日のサイクルヒット

41安打は全米10位で、現在チームも16勝7敗と絶好調。
カレッジワールドシリーズを3度経験しているベテランは、既にチームに欠かせない存在となっています。

ハッチャー

2.カート・ウィルソンサヨナラホームスチールの翌日にサヨナラ満塁HR

 内野・外野全ポジションに加え、リリーフとして通算37試合に登板している、スーパーユーティリティーのカート・ウィルソン(テキサス工科大4年)。
 3年次途中からレギュラーを奪い、今季はSSに固定され、打撃力が開花。
26日には、延長10回裏に防御率0.00の絶対的クローザーの、アーロン・ニクソン(テキサス大2年/RHP)の隙を突き、見事サヨナラホームスチールを決め、チームメイトから手荒い祝福を受けました。

●サヨナラホームスチール

●カメラクルーからの映像

●編集動画

 さらに、27日も延長10回裏にライトへサヨナラ満塁本塁打を放ち、全米2位のテキサス大相手に、勝ち越しが確定。

●サヨナラ満塁HR

●カメラクルーからの映像

●編集動画①

●編集動画②

 翌日は、1対12と大敗しましたが、全米ランキングは16位から7位へ急浮上しました。
ちなみに、連日の大活躍により、彼のインスタグラムのフォロワー数は3000人以上増加しました。

ウィルソン

3.テネシー大全米1位ミシシッピ大に3連勝

 昨年50勝18敗で、16年ぶりにCWS出場を果たしたテネシー大。
今季もテキサス大戦以外負けなしと絶好調で、週末に全米1位ミシシッピ大と対戦。
苦戦が予想されていましたが、終わってみれば12-1、10-3、4-3と圧倒。
今季成績は23勝1敗となり、大学ランキングは全米5位から1位へ浮上しました。

●3試合目最後のアウト

 チーム成績は、打率・本塁打・防御率1位、得点2位と、全てにおいてハイレベル。
これに加え、エースのブレイド・ティドウェルの復帰も間近で、完全に手が付けられない状態です。
今週末の全米9位のバンダービルト大戦で、どんな戦いを見せるのか、非常に楽しみです。

4.キャンベル大1試合36得点

 キャンベル大は、昨年37勝18敗でベスト32に進出しましたが、今季は勝率5割前後と、低調なスタート。
しかし、27日のプレシビリアン大戦で、1イニング2桁得点2回、満塁HR3本、計25安打の猛攻で、36-4で圧勝。
今季最多の1試合36得点、全米タイ記録の1試合満塁本塁打3本など、歴史的な試合となりました。

●全10HR

 現在は11勝12敗ですが、防御率全米78位の4.46と投手陣はまずまずで、この試合をきっかけに打線が復調すれば、まだまだポストシーズン進出のチャンスはありそうです。

5.ドリュー・ソープ7回15奪三振

 ドリュー・ソープ(カリフォルニア工科大3年/RHP/MLB公式95位)は、1年次から先発を任されており、2年次からエースとして活躍。
 25日のカリフォルニア大サンディエゴ校戦では、7回を被安打3、与四球2、奪三振15、失点0の快投で、3勝目を挙げました。

 ソープの球種は、91-96mphの速球、チェンジアップ、スライダー。
チェンジアップはドラフトトップクラスで、66奪三振は全米1位です。
今季は制球もさらに改善し、平均イニングは7回以上。
堅実なイニングイーターとして、人気が出そうです。

ソープ

6.MLB公式2021年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績

●投手

投手TOP100(6週目)

●野手

野手TOP100(6週目)

7.その他印象に残った出来事

●ハンター・ハインズ(ミシシッピ州立大1年)の8号同点HR

打球速度114mphと、MLBでも上位レベルの弾丸HRです。

●ミシガン大の4者連続HR

●スペンサー・ジョーンズ(バンダービルト大3年/OF)の4号場外HR(今季2本目)

●ハーレムベースボールウィーク日程発表

 米大学代表はアレックス・ブレグマン、ダンスビー・スワンソン、ブライアン・レイノルズを擁し優勝した14年以来の出場となります。

●D1Baseballが選ぶTOP10プレー

●NCAA Baseballが選ぶTOP5プレー

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●NCAA Baseballの全米大学ランキング










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