【今週の米大学野球】スペンサー・ジョーンズ1試合6安打/マックス・ラジシック8回14K【13週目】
こんにちは、あまなつ(@MattDavidson91)です。
2/18に開幕したアメリカ大学野球(NCAA1部)は、13週目が終了し、多くのチームが今週でシーズン終了となります。
これからレギュラーシーズン終了まで、毎週水曜日-金曜日に、アメリカ大学野球の注目トピックを4-5つ紹介していきます。
1.スペンサー・ジョーンズ1試合6安打
スペンサー・ジョーンズ(バンダービルト大3年/OF/MLB公式87位)は、19年ドラフト高校生トップの二刀流選手でしたが、肘の骨折の影響で大きくスリップし、同大へ進学。
大学でも二刀流を続ける予定でしたが、20年6月にTJ手術を受け、今年2月に、投手への道は諦めることを表明しました。
一方で、打撃面は昨年107打席ながら打率.274 3HRと、まずまずの成績。
シーズン後のケープコッドリーグでは打率.318と、ブレークの兆しを見せました。
そして、今季はRFに固定され開幕からヒットを量産。
10日のインディアナ州立大戦では、サヨナラタイムリーヒットを含む、6打数6安打2打点を記録しました。
●全6安打
●サヨナラタイムリー
ジョーンズは、201cmと非常に高身長ながら身体能力が高く、チーム2位の11盗塁を記録。
ライナー性の打球が多く現在7HRですが、場外HRを2本を打つなど、パワーポテンシャルは非常に高い選手です。
2.マックス・ラジシック8回14K無失点
マックス・ラジシック(UCLA2年/RHP/ランク外)は、19年の18歳以下W杯でも活躍し、アメリカの準優勝に大きく貢献した有望株。
20年ドラフトでも、完成度の高い投手として上位指名が予想されていましたが、短縮ドラフトの影響で指名されず進学。
昨年はクローザーとして防御率1.65&7セーブを記録し、1年生オールスターチームに選出されました。
そして、今季から先発に転向し2番手として活躍。
4月下旬からエースに昇格し、13日のワシントン州立大戦では、8回を被安打1 与四球0 奪三振14 失点0の快投で、チーム1位の7勝目を挙げました。
ラジシックの球種は91-94mphの速球、カーブ、チェンジアップ。
速球は伸びがあり、縦に大きく曲がるカーブも一級品です。
また、ここ7試合で48.1回で与四球2/奪三振59と、安定感も抜群。
183cm91kgと先発としては小柄ですが、評価は急上昇中です。
3.マット・ショウ13週目6HR
マット・ショウ(メリーランド大2年/SS/23年ドラフト対象)は、昨年2B、3B、LFの3ポジションをこなし、打率.332 7HR OPS.951を記録し、カンファレンスの1年生オールスターチームに選出。
今季は開幕からSSに固定され、長打力が開花しました。
そして、14日のミシガン大戦では同大タイ記録の3HR&8打点を記録。
ミシガン大3連戦で13-7 6HR 12打点の大活躍で、BigTenの週間MVPを受賞しました。
ショウは180cm84kgと小柄ながら、カンファレンス1位の19HRと、パンチ力のある強打者。
ユーティリティー性も非常に高く、キケ・ヘルナンデスと比較されています。
4.ブラッドフィールド13週目8盗塁
エンリケ・ブラッドフィールドJr.(バンダービルト大2年/OF/23年ドラフト対象)は、20年ドラフトで高校生トップクラスのスピードスターとして、上位指名が予想されていましたが、短縮シーズンの影響で指名されず進学。
昨年は、主に1番打者として出塁率.451&47盗塁を記録。
12年のトレイ・ターナー以来、史上2人目の、1年生で盗塁王を獲得しました。
今季は序盤は不調でしたが、3月からは復調し盗塁を量産。
そして、13週目は9回ツーアウトからの同点ホームスチール、延長戦で勝ち越しHRなど大活躍。
19-9 1HR 4打点 8盗塁を記録し、SECの週間MVPを受賞しました。
また、40盗塁は全米4位となり、昨年から続く連続盗塁記録は、46個まで伸びました。
●同点ホームスチール
●スロー映像
●勝ち越しHR
●13週目盗塁集
ブラッドフィールドは、盗塁王&GG級の守備力を兼ね備えた、リードオフマンタイプ。
185cm73kgと非常に細いですが、既に7HRと、昨年から長打力が大幅アップ。
盗塁王5回&GG賞4回のケニー・ロフトンと比較されている、23年ドラフト1巡目指名有力候補です。
5.バンス・ハニーカットの13週目3HR7打点&4盗塁
ハニーカットは高校時代はSSで、21年ドラフトではSFから20巡目で指名。
契約金12.5万ドル以上の好条件を提示されたものの、進学しました。
進学後は、デビュー戦2HR、開幕3連戦で計3HR&3盗塁など、序盤から持ち味を発揮。
13週目は19-9 3HR 7打点 4盗塁の活躍で、ACCの週間MVPを受賞しました。
現在全米ワースト6位の74三振と、粗さが目立つ選手ですが、大学唯一の15HR&20盗塁以上と、パワーとスピードを兼ね備えるスタイルは非常に魅力的。
CFの守備にもしっかり適応しています。
ちなみに、父は野球、母は陸上、姉2人はサッカーと、家族全員がノースカロライナ大か系列校でプレー経験のある、アスリート一家。
自身も、高校時代はフットボールを兼任していました。
6.MLB公式2021年ドラフトプロスペクトランキング投手・野手成績
●投手
●野手
7.その他
●ミシシッピ大が同大初のLSUスイープ達成
●テキサス工科大が全米3位オクラホマ州立大をスイープ
●アーカンソー大vsバンダービルト大戦にアライグマが乱入
●TCUがカンザス大戦で30得点
●ブレイク・バーク(テネシー大1年/1B)の9号場外HR(打球速度110mph/推定飛距離120m)
●グリフィン・ドアシング(オクラホマ州立大4年)の推定飛距離156m&打球速度113mphの超特大HR
●D1Baseballが選ぶTOP10プレー
●NCAA Baseballが選ぶTOP5プレー
●NCAA Baseballが選ぶ今週の写真4枚
●NCAA Baseballの全米大学ランキング
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