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2011年のまつゆう*が語ったWebの未来

ちょっと必要なものがあってハードディスクで探しものをしていたら、2011年にうけたインタビューが出てきました。今読んでみると自分が言ってることがあまり変わってなくて、笑ってしまいました。インタビューを読むとなんとも偉そうに「強気な若さ」を感じます(笑)

Instagramがブームになっておらず、Twitterの加工アプリ的ポジションだった時代に、ネットで今後くるものについての話とかしてます。音楽配信についてとか地図(マッピング)の話とか。面白い記事だったのでペタリしてみることにしました。

2011年の何かの媒体だったんですが、ZINEとかだったのかな?デザインが個性的で面白いです。そして、私がブロンドロング時代。皆さん、知らないかもなのでびっくりするかもですが、良かったら読んでみてください。

以下、インタビュー記事より引用です。

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「まつゆう*」って、何なんでしょうね?〜ウェブに愛される「かわいい」ブームの仕掛け人

Twitterのフォロワー20万人以上、ローソンとコスメのコラボレーション、WWDモバイルに東京コレクションのレポートを連載 、「アヒル口」の本を出版......「自分でも、何の人かわからない 」と笑う、まつゆう*は、「かわいい」へのこだわりを仕事につなげる底力を持っていた 。

かわいいサブカルに光を

私 、幼稚園の時の髪型がアフロだったんですよ。ジャクソン5に憧れて、ひとりで 近所の美容院に行ってアフロにしたんです。子どもの頃の写真を見ると、いかに自分が周りと違う格好をしていたかがわかります。学級写真に、馬のたてがみ風の毛がついたボーダータイツを履いて写っていますからね。その頃から、自分がかわいいと思うものに対して敏感でした。 周りがどう言おうと「これはかわいい」。だから、15歳でデビューしてモデルをやっていた時も、周りから求められるイメージに合わせるだけなのを、つまらなく思っていました。 当時は『JJ』や『CanCam』といった、モテる「かわいい 」を目指す赤文 字系の雑誌が全盛。でも、私が好きだったのはレトロな雑貨とか、古いフラ ンス映画とか、60年代ファッションとか、もっとサブカルチャー寄りの「かわいい」だったんです。マニアックでガーリーなものに光が当たらないのが 残念で、雑誌やテレビが取り上げないのなら、自分で媒体を作ろうと思い立ちました。そこで、1998年にイラストの上手なモデル仲間とアートユニット「chelucy」を立ち上げ、ホームページを作ったんです。

名前貸しはお断りです

「chelucy」のサイトはイラストや写真の紹介がメインコンテンツで、読者と一緒 にアートやクリエイティブを楽しむとい うコンセプトでした。それから個人のブロ グも始めるのですが、あるコスメについて 記事を書いたら、問い合わせが殺到して店 頭で売り切れてしまい、そのメーカーから パッケージデザインの依頼がきたこ ともありました。みんなに「こんないいものが あったよ!」と伝えたい気持ちが常にある ので、小さくてもそういったブームが起こ るとうれしいですね。 影響力のあるブロガーとして取り上げ ていただいたり、Twitterのフォロワーが多かったりすることで、企業からコラボレーションのお話をよくいただきます。でもどんなオファーも「まつゆう*」の名前を貸す。だけの内容だったらお断りしています。実 際のところ 、「まつゆう*」とついているから買う人なんて、そんなにいないと思うんですよ( 笑 )。 逆に私 、が関わることで 、今までにない商品や品質の高い商品を生み出せるなら 、名前が出なくてもやります 。商品力で支持されるものを企画したいんです。 自分で買うなら、そういう商品を選びますから。 たまに、名前を貸すどころか、「1回◯万円で、宣伝ツイートしてください」みたいな極端なオファーもありますよ。でも思いがこもってないツイートって、びっくりするくらい反 応がないんですよね 。宣伝ツイートは効果ないと思います。本当にいいと思ったものだけを発信しているからこそ 、フォロワーはツイートを参考にしてくれるんです。

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アヒル口じゃなくてもよかった

「アヒル口祭り」も、商業的に仕掛けたのではなく、一種のハプニングだったから、あんなに盛り上がったんだと思います。Twitterのアイコンを変えたらアヒル口について大量のリプライが来て、みんなでアヒル口について 盛り上がって、3時間で書籍化が決定して、アヒルのキャラクターが誕生して、 本が出版されて、本を買ってくれたみなさんと印税でパーティーをした。途 中から、全体をひとつのプロジェクトとして捉えていました。Twitterというスピード感 のあるメディアだからこそできることを実現し、その可能性を世に知らしめたいと思ったんです。たまたまきっかけが「アヒル口」だったのですが、その後「アヒル口の人」というイメージだけが先行してしまって、戸惑いましたね。私はアヒル口を代表しているつもりもないし、本の表紙も、本当はもっと有名なアヒル口の芸能人の方に出てほしかったんですよ(笑)。Twitterの仕様で、1時間に投稿できるツイート数が制限されたの で、もう二度とあのような「 祭り 」は起こせなくなってしまいました。でもこの一連の流れで、Twitterでムーブメントをつくりだせることが証明できたかな、と 思います。

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「続ける」という最強のスキル

いまは TwitterやFacebookがよく取り上げられていますが、この先はまた違うウェブサービスが流行り始めると思います。大きな変革があるとしたら、音楽系のサービスじゃないかな。購入場所の統一や、データの互換性のなさなど、改善できそうなところがいっぱいありますから。でも「地図コンテンツが来る」と予言して7年くらいたった今、ようやくチェックインサービスの流れがきているので、音楽業界に変化があるのもずっと先かもしれません。ウェブで情報発信を始めてから、今年で14年目になります。ホームページがブログになって 、Twitterが加わったけれど 、内容は何も変らない 。ずっと、私が好きなもの、かわいいと思うものを発信し続けているだけです。それが いま、いろいろな仕事につながってきています。「ずっとやり続ける」というのは地味なようだけれど、すごいパワーを生むんですよ。このあいだ、若いデザイナーが「まつゆう*さんのホームページがきっかけで、この仕事につきました」と言ってくれて感激しました。多くの人に向けて発信していると、ちょっとした一言で叩かれたりして、嫌な思いをすることもあります。 でも、私の蒔いた「かわいい」の種が、いろいろな女の子のなかで芽吹いて いるなら、ウェブで発信し続けていく意味があると思えます。これからも、 読者と一緒に「かわいい」で日本にムーブメントを起こしていきたいですね。

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2011年11月のインタビュー記事より

PS.
このインタビューをしてくださった方、もし「私!」という方がいたら、ご連絡ください。

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