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四国でアクセサリー工房を営むということ その2

今日の写真は、徳島・阿波藍染の着物生地で出来た花弁に、螺鈿の糸を刺繍したコサージュ。

さて、前回、四国に来た経緯、そして導かれるように四国のアクセサリー素材に会えた話をお書きして、今回はその素材の続きです。

女性の守り石・高知県産血赤珊瑚

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写真は加工前の赤珊瑚の写真。
この状態は原木と呼ばれ、ここから加工されて宝飾素材になります。

前回その1でお書きしたように、ありがたいことに、東京のアクセサリー材料の業者さんを通じて高知の珊瑚業者さんと出会うことになりました。

以前からかんざし材料として、取り扱っていた血赤珊瑚。
古から、嫁ぐ娘に母親が珊瑚のかんざしをお守りとして持たせていたと言われています。
「血」のような赤いものが高級とされ珍重されていて、当時財産として持たせる意味があったのだと思います。

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アクセサリー材料を買わせていただくとき、なるべくその材料が生まれる場所に行って、どういうストーリーがあるかお伺いするのですが、今回も高知市内の業者さんにお伺いしていきました。

桃珊瑚・赤珊瑚の種類、珊瑚の色のグレードについてなどの一般的な知識だけでなく、業者さんでないとお伺いできないお話も教えていただきました。

珊瑚は非常に成長の遅い生き物で一般的に宝飾素材として使うのに数十年かかり、一度採った海域は30年は採らないという厳しい取り決めの中で土佐沖の珊瑚は守られているということや、高知は加工技術が高く、日本の珊瑚の加工の多くが高知でされていることなどなど、、、知らないことばかりでした。
本当にたくさんの方に守られながら土佐沖の珊瑚は生育し、大切に使われています。
Matsuyoiでも展示会でお買い上げになったお客様に珊瑚の魅力をお話させていただいて、使われるときにふと思い出していただけたらと思ってます。

世界中を魅了するJapan Blue・阿波藍染

月下美人

写真は阿波藍染の生地で作ったコサージュ、月下美人。

実は阿波藍染のことについて知ったのは、地元香川で藍の石鹸や、藍染の商品を作っていらっしゃる藍色工房さんとの出会いからでした。

Matsuyoi立ち上げ当時、地元ブログを使ってた時、藍色工房さんと出会いました。

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写真は藍畑の様子(藍色工房さんからお借りしました)。

藍色工房さんは徳島県山川町という、藍染めに深い縁のある土地で、無農薬で藍を育てていらっしゃいます。

藍色工房さんのブログ内で出てきた藍染の写真が美しくて美しくて。。。

そこで藍色工房さんにお願いして、正絹の着物地を染めていただくことになりました。

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藍色工房さんの藍染は、天然の藍の染料を灰汁醗酵建てして染め上げる昔ながらの手法を使っていらっしゃいます。
灰汁醗酵建てとは、一年草のタデアイの葉を醗酵させて堆肥状に加工した染料「すくも」と、木灰を熱いお湯で撹拌してできる上澄みの灰汁(あく)などを用いて染色できる状態にしたもの。江戸時代ごろから広まった技法で、化学薬品や化学染料は用いないため、天然染料の鮮やかで冴えのある色合いや、深みのある色合いを表現することができます。

お伺いした時、吉野川側にある美しい藍畑の中にある、藍色工房さんの染場が本当に素敵で、阿波という土地の藍の文化を大切にされているのがわかりました。
古来より大切にされた技術で染められた藍染の生地で、Matsuyoi のコサージュを作らせていただいてます。

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私にとって、四国という宝飾材料や藍染などの素晴らしい材料に恵まれた土地に来られたことというのは本当に幸運なことで、それぞれの素材をアクセサリーに使わせていただくことで、より四国という土地や歴史を知ることが出来たとのだと思います。

次回もこのシリーズ「四国でアクセサリー工房を営むこと」をお書きしたいと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました。
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