大漁旗_03

養殖の魚たちのごはんをまなぶの巻

はじめに

養殖において魚たちにごはんを与えることを給餌という。
養殖では、魚たちは生簀と呼ばれる漁具がつくりだす空間で育てられていることが多い。そんな生簀で生活をする育ち盛りの魚たちにとって、ごはんはとても大切だ。
きちんと食べないと大きくなれない。
きちんと食べないとおいしくなれない。
適切なタイミングで、適切な量のごはんを食べる必要がある。

海洋養殖の場合、生簀は海上にあることが多い。魚たちにごはんを与えるためには海上にある生簀まで足を運ぶ必要がある。海の上にあるため、場合によっては船を使って行かなければならないこともあるらしい。生簀に行くだけでも多くの時間と労力が必要になる。しかも、船で移動するための燃料も必要となる。暑い日も寒い日も休むことはない。いや、できない。
なぜだろうか。
魚たちの要求の強さといったらないのだ。

魚たちは立場が強い(※ここは妄想です)

魚たちは自分たちが大きく、そしておいしくならないとヒトが困ることを知っている。そのため、こんな要求は日常茶飯事だ。

ヒト:「今日は天気が悪いので給餌を休ませていただけませんか?」
さかな:「今日は天気が悪いから休ませてほしいだって?聞いたか、おい!」
さかな:「別にいいですよ。大きくなれなくて困るのはヒトの方ですしね。」
ヒト:「わかりました。生簀に向かいます。」
(※妄想です)

さかな:「燃料費を節約したいから生簀に来る回数を減らしたいですって?ケチケチしてるのねぇ。大きくなれなくてもいいのかしら。」
さかな「ごはんをさぼると大きくなってやらねーぞー。おいしくなってやらねーぞー」
さかな「ブーブー」
(※妄想です)

天候が悪くても、燃料費を節約したくても、ごはんの価格が高騰しても、魚たちは待ってはくれない。待ってはくれないのだ。
ヒトはただ従うしかない。
(※妄想です)

魚たちにごはんを与えるのって大変なんです

ヒトだって、ごはんをきちんと与えたい。大きく育ってほしい。おいしく育ってほしい。それは、養殖にたずさわる人たちが魚たちを愛しているからだ。サボりたい訳じゃない。手を抜きたい訳でもない。とはいえ、実際の給餌はとてもとても大変な作業なのだという。

ごはんを与えるといっても、いつでもたくさん与えればよいという訳じゃない。必要なときに、必要な量を与えなければならない。そのためには魚たちを観察する必要がある。
だが、ヒトは生簀の様子を確認することが難しい。なにせ海の中である。目視で確認するのだが、そうはいっても限界がある。時間もかかる。

困難な作業であるがために、経験と勘に頼る割合が増えてしまうことも想像できる。そうなると、誰もができる作業ではなくなってしまうかもしれない。
さらに、天候が悪くなれば海は時化る。その中で船を進め生簀まで向かう。生簀に着いて終わりではない。そこでは生簀の中の様子を確認する必要もあるだろう。

魚たちはすくすくと育っているだろうか?
荒れた海でも元気だろうか?
病気になっていないだろうか?
どれくらいお腹を空かせているだろうか?
今はどれくらい食べたいだろうか?

観察して、見極めて、そしてごはんを与えなければならない。その上、天候の悪いときであれば、作業をする時間も限られてくる。海の上はとても危険だからだ。給餌は、文字通り、命がけの作業となるのである。
給餌といっても、実にたくさんの課題があるのだ。

給餌の課題と向き合う

もしも、天候の悪いときだけでも生簀に行かずにごはんを与えることができれば。。。
もしも、生簀の中の様子をいつでも確認できるようになれば。。。
もしも、魚たちの様子を見ながら、離れた場所でもごはんの量を調節できれば。。。
もしも、ごはんを与えるタイミングを予約できれば。。。
もしも、与えたごはんの量を自動的に記録できれば。。。
もしも、与えたごはんの履歴を確認できれば。。。

これらの「もしも」はいずれも給餌が持つ課題といえる。これらの課題を解決し、例えば、生簀に行かなくても魚たちにごはんを与えることができるようになれば、生簀に向かう時間を節約できる・船の燃料を節約できる・節約した時間とお金を利益率の高い事業や研究に投入することができる。そうなれば、魚たちはさらにおいしくなる。価値もあがる。寿司もおいしくなる。わたしたちもハッピーになる。

課題を解決するために

これらの課題を解決する方法はある。すでに存在する。これは決してわたしの妄想ではない。その方法を生み出したのは ウミトロン というスタートアップです。水産 x IoT っておもしろそうだなぁと感じて調べ始めたときに真っ先に目に飛び込んできた会社です。水産についてもっと調べてみたいと思うようになったきっかけの会社でもあります。

ここまで、読んでいただいてありがとうございました。
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