武漢肺炎のおかげ(?)と言えるようなこともあった2020年

今年は世界中が武漢肺炎蔓延。私の住む豪州も日本同様死者の数は少ないもののいまだに国境封鎖が続き、政府の許可がなければ出国も帰国もできない状況である。もう12月、まるまるコロナ年となっている。

コロナのせいで色々な人が様々な影響を受けているわけであるが、その一方でこのコロナのおかげ(?)ともいえる良いことも。

まず、わたしはこの一年(ってあとまだひと月弱ほど残しているが)まったく風邪をひかなかったのである。

毎年注意はしていても1、2回は必ず体調を崩してしまうのであるが今年は年間通じてまったく体調が崩れなかったのである。その意味では奇跡の一年であった。

もちろんコロナのせいで以前にもまして手は小まめに洗うようになったし、夜更かしも控えるようになったし、喉が少しでもあやしいと即座に葛根湯を飲んで寝床入り。これらが効いたのか、とも思うが、この風邪知らず現象にはもう一つの要素があったのでは、と。

わたしはいまだに独身のおかげでほぼ毎回学校(職場)の休暇になるたびに海外旅行をしてきた。ほとんどが欧州。自他共に認める海外旅行中毒患者である。そして私はもともと寝が浅いところへ持ってきて時差ぼけが治りにくい体質なので、海外へ行くたびに体調が崩れるか少なくとも崩れそうになっていたのである。ところが今年は武漢肺炎のせいで海外旅行は物理的に不可能な状態だったので休暇中もシドニーの自宅でおとなしくするしかなかったのだが、そのおかげで睡眠サイクルが乱されることがまったく皆無の一年だったのである。

もちろん、自信だけでなく周囲の衛生レベルが上がったこともあるであろうが、私個人的には海外旅行に行けなかったことが体調を崩さずに過ごせたことの大きな要因であったのではないか、と感じている。

昨年まではいつも休暇時期が近づくとそぞろ虫が動き出して「えーいっ!」とクリックして海外行きの航空券を買ってきたものであるが、よくよく考えてみればこの5、6年はいつも旅行を終えて自宅に戻って来れば最初に感じるのは「あ〜、やっぱりうちが一番ええわぁ〜」であった。なんだかそれを再確認するために海外へ行って時差ぼけと戦っているような気さえしていたのだ。

しかし今年はいつもとちがって最初から渡航禁止下の状況なので休みが近づこうとそぞろ虫はまったく動き出さなかったのである。なかなか聞き分けのいい虫だ。そして、海外に行かなかった分、貯金ができたのもよかった。とは言ってもほかに物入りになってしまってまるまるそのぶん貯金が残ったわけではないのだが。

いずれにせよ、この武漢肺炎のおかげで風邪を引かず、海外旅行に行かなくても禁断症状が出ないと言うことがわかったので、ある意味、いままでの生活スタイルを見直すいい機会になったのでは、と感じている。

来年はどうなるかな。

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