幻の夢

こんにちは、Freelance Filmmakerの松浦竜介(りょうすけ)です。ウェブCMなどの映像コンテンツを制作しています。発信をしていくにあたって、僕自身の生い立ちから現在に至るまでの経歴を記事にしています。関心を持っていただいた方、一緒にお仕事をされたい方、なんだかよくわからないけど僕に絡んでみたい方、僕はこんな人間です。ぜひご覧ください。
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映画のカメラマン

大学受験の時期にはいり、僕は自身の将来について初めて真剣に考えた。
実は当時の僕は映画のカメラマンになろうと考えていた。

僕は小さい頃から映画が好きだった。中学生のときにハリー・ポッターやロード・オブ・ザ・リングのシリーズが映画化されはじめ、友達とハマっていた。地元の町では遊びに行けるところが限られていたので、流行りの映画が上映され始めると友達と電車の街中の映画館に出かけるのが定番だった。とくに映画の中に映るヨーロッパの街並みや壮大な大自然に憧れを抱いていた。

高校生だったある日、テレビを見ていると画面に雄大なヨーロッパの大自然が映し出された。おそらく何かの映画のCMだったと思う。その映像を観ながら、僕はふと思った。
「映画といってもこの景色は、カメラマンの視ている世界なんだ…。」
それは一瞬のさりげない感動だったが、なんだか自分にとっては新しい世界観が広がっていくような実感があった。その後、映画のカメラマンになるための方法を調べてみると、プロになるまでに約10年間の下積みが必要らしいことがわかった。今思えばそれはインターネットで簡単に調べた程度の情報で、実際のところ本当なのかどうかもわからない。ともあれ、10年の修行は正直長すぎると思った。それに映画のカメラマンなんて夢のような話で、あまりにも自分とかけ離れている。周囲に相談してみても、やめといた方がいいんじゃないか、と。まだレールの外の景色を知らなかった僕は結局10年の修行に挑むのは止め、大学進学の道を選んだ。

受験勉強は無事に合格し、進学のために上京した。2007年の春だった。

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☆今までの映像や普段のストーリーを、Instagramで発信しています。


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