失敗作

昨年の秋、大切だったものを沢山捨ててしまった。
好き好んでそうした訳ではないけれど、誰かに強制されていた訳でもない。
今までの道のりは全て私が選んでしまったもの。

私には謝る必要などない。それなのに「ごめんなさい」と安っぽい言葉を繰り返し発してしまうのは全て自分のため。

ちっぽけな充実感で生き延びている。
私の宝物はくだらないガラクタなんだろうか。
それでもいいなんて思える日はいつか訪れるんだろうか。

去年書いた遺書は燃やしたから、また思いを綴ろう。炎から立ち込めていた煙はまだこの世界のどこかにいるのかな。

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