ひぐらしって何?どこから触ればいいの?

 綿流しのお祭りも終わった今日このごろ、一部のいにしえのものたちから『ひぐらしのなく頃に』の話題がよく出ています。
 名前は知っている、或いはミームは知っているけれど、その内容は知らない。そんな人も多いんじゃないでしょうか。
 それも当たり前の話で、原作の発売が約20年前、アニメが15年以上前、マンガの完結も10年以上前と、逆によくミームが残っていたなという古い作品です。それだけの力があるからか、年齢に関わらず知っているひとは知っています。

 作品の状況を更に複雑にしているのが各章のタイトルです。鬼隠し編、綿流し編、…と「○○し編」が大量に並ぶ作品群を、たとえばAmazonのおすすめにマンガ版が並んでいたとして、正しく手を付けられる気はしません。
 しかも『ひぐらしのなく頃に解』『ひぐらしのなく頃に絆』『ひぐらしのなく頃に祭』などタイトル側のよくわからないバリエーションまで存在します。昔のオタクたちはどうやって触れ始めていたのでしょうか。(答:順番に出ていたから順番に触れていた)

 そんな『ひぐらしのなく頃に』の触り方を、ふんわり書いておきます。ネタバレはないです。


『ひぐらしのなく頃に』


 どのメディアを選ぼうと、まずここに触れなければ話になりません。
『ひぐらしのなく頃に』は出題編と呼ばれ、すべての基本になる物語です。Fateシリーズで言うFate/stay night と一緒です。Fateも20年前……? えっ……?
 原作では「鬼隠し編」「綿流し編」「祟殺し編」「暇潰し編」の4章が含まれ、これ以外の章は追加シナリオや特典シナリオです。原作にある4つの章に触れたら、他の章はお好みで触れても、触れなくても、それ以降の理解に問題はありません。明確に『ひぐらしのなく頃に』に含まれてるとされるもの以外は、ネタバレ面から見てむしろ触れないほうが安全です。


『ひぐらしのなく頃に解』

 解答編にあたり、原作では「目明し編」「罪滅し編」「皆殺し編」「祭囃し編」の4章がこれにあたります。
 独立した章でありながら、『ひぐらしのなく頃に』各章の解答になる4章です。


『ひぐらしのなく頃に』で最低限触れるべきなのはこの2作、計8章です。

 オタクはすぐに「ついでにこれも」とか「こっちにも触れると理解が深まる」とか言い始めますが、最低限触れるべきなのはこの8章です。

 それぞれメディア別に見ていきます。



ゲーム版

 2023年現在、Switch/PS4/Steam版『ひぐらしのなく頃に奉』とスマホアプリ版『ひぐらしのなく頃に(JP)』が触れやすいと思います。

 メリットは、原作や近いものに触れられること。
 デメリットは長いこと。
 
 SwitchとPS4版『ひぐらしのなく頃に奉』は追加シナリオや新規シナリオなど23のルートを含む上に、ルート分岐などの要素もあってプレイ時間が長大になりがちなようです。最低限の8章だけに触れたい時には適さないかもしれません。
 逆に、『ひぐらしのなく頃に』のすべてに触れたいならば検討の価値ありです。

(追記)
 Steam版は各章(基本となる8章のみ) を独立して買うことができるようです。現在「鬼隠し編」のみ無料。Switch/PS4と違ってルート分岐式ではないと思われます。

 スマホアプリ版はイラスト含め原作準拠で、「鬼隠し編」が無料、他シナリオは追加課金のようです。
 レビューではアプリがよく落ちると言われています。


アニメ版

 NetflixやAmazon prime videoなど、いくつかのサービスで見ることができます。
 各章をアニメの尺に落とし込む都合上、日常シーンをざっくりとカットしているので展開がスピーディーです。
 それでもわかりにくいということはなく、いにしえのものたちがそうしてきたように、ここから初めて触れて問題ないでしょう。
 声優さんの名演も話題になったアニメです。

『ひぐらしのなく頃に』(2クール) には「鬼隠し編」~「暇潰し編」、「目明し編」「罪滅し編」が含まれ、
『ひぐらしのなく頃に解』(2クール) には第一期からの繋ぎになるアニメオリジナル「厄醒し編」と「皆殺し編」「祭囃し編」が含まれます。


マンガ版

 電子書籍版も出ていてお求めやすくなっています。
 こちらもアニメ版同様、ある程度の要素をカットすることでスピーディーになっています。
 出題編が各2巻、解答編が4巻~8巻と巻数にばらつきがあります。各巻バラバラに売っていますので、読む順番に気をつけてくださいね。
 漫画アプリでの配信状況は把握していません。
 僕は最近Kindle版をブラウザで全部読みました。


小説版

 原作に近い文章だったと思うのですが、最優先でおすすめはしません。
 原作ゲームから立ち絵という情報がなくなったことで、セリフが誰によるものだったかがわかりにくくなっています。
 他にも、アニメやマンガで迫力があったシーンが淡々と進んでいくなど、小説という媒体では仕方ないと思いつつ、他のメディアを先に勧めるかなあというところです。
 僕は最終巻まで読んだわけではないので途中で改善された可能性もあります。





 …いかがでしたか?(言いたいだけ)

 この記事がひぐらしに触れる時の一助になれば幸いです。
 日常シーン等には古い文化が多くありますが、根幹部分は色褪せないものだと思います。
 気になったらぜひ。



『ひぐらしのなく頃に礼』

 ファンディスクであり、本編の後に触れるものです。必須ではありません。

『ひぐらしのなく頃に業』

 2020年のアニメです。先に本編に触れたほうがいいです。必須ではありません。

『ひぐらしのなく頃に卒』

 業の続編アニメです。業の後に触れたほうがいいです。必須ではありません。


 他にもスピンオフゲーム用のシナリオや、マンガオリジナル、ゲームオリジナルのシナリオが数多く存在しますが、最初に書いた必要な8章より先に触れるべきものはありません。全部入りのゲーム版を買うかどうか検討するのでなければ、触れてから考えればいいでしょう。




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