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地元でコワーキングスペースを1年運営してみた所感

地元である兵庫県川西市にコワーキングスペースを2022年2月にプレオープン。2022年4月にグランドオープンしてから2023年4月現在にて丸1年が経ちましたので、その所感を整理したいと思います。

この記事の対象者は主にこれからコワーキングスペースをオープンして運営していきたい人、運営に興味がある人、オープンして間もない人向けになります。

なぜコワーキングスペースをオープンしようと思ったのかやどのようなスペースなのかはこちらを参考にしてください↓↓
【兵庫県川西市】起業・挑戦する人へのサポート付きコワーキングスペース

運営して良かったこと

地域の人や外部の人との繋がりが増えた

コワーキングスペースの運営以外の仕事としてはリモートワークでエンジニアをしているのですが今までは基本的に自宅で作業をしていましたので人とオフラインで関わることが少なかったです。
なのでお店を通じてお客さんや地域で事業をしている方と知り合いになったりして繋がりを増やせたことがよかったです。

お客さんが頑張っていたり、ワイワイしているのを見ると嬉しい

お店には朝から晩まで仕事や勉強している方が多いのですが、日々頑張っている姿を見ると自分ももっと頑張ろうという気になるのが良いです。
またレンタルスペースを利用してイベントが開催されることがたまにあるのですがその際に人が集まって楽しげな声が聞こえてくると嬉しいものです。

店舗運営、集客の学びになっている

今まで新卒から仕事としてはエンジニア関連のみでしたので、お店を運営するということは全くの初めてでした。
なのでオープンまでに何をしたら良いかや、集客をどうしたら良いかや運営をどう回していけば良いかなどどれもとても勉強になっています。
運営をする中で次じゃあどう改善していこうと考えるのも楽しかったりします。
例えばレンタルスペースが仕切りと天井にスペースがあり完全個室になっていなかったので、会話が外に漏れて使いづらい状況だったのですが工事をして完全個室にしました。結果すぐ利用者が増えレンタルスペースのが2倍になりました。

また、将来的にはいつになるかわかりませんがもう1店舗近隣で保護猫カフェ兼コワーキングスペースを運営するのが夢ですのでその際に得た知見が活きてくるはずです。

運営して良くなかったこと

プライベートの時間が減った

ある程度開設時に覚悟はしていたけども、プライベートの時間が減りました。というかほぼなくなりました。
なぜならお店は平日だけでなく土日も開けており、祝日のみ休みとしていたからです。なので開設当初はほぼ朝から晩まで毎日ひたすらお店にいるという状態が続いていました。
さらにはエンジニアとしての仕事も忙しくなっていたため、お店を運営するだけで精一杯になり改善していく時間も多くは取れない状況が続いてしまっていました。
スタッフをしてもらう代わりに自由にお店を使っても良いという「スタッフ会員」に数名手伝ってもらったりスマートロックを導入して日曜を無人化することによってある程度改善することができました。

売上等の成績

リアルな数字の話です。
現在2023年4月時点で月額会員は約20名で、ドロップイン利用者数は大体月60〜70名ほどになります。
売上としては毎月25万〜35万円くらいです。
直近では2023年3月の売上が約36万円で過去最高で少しづつ上がってきてはいます。
3月売上の内訳としてはざっくりですがドロップインが6万円。月額会員売上が20万円。レンタルスペースが6万円。フロア貸切が3万円。回数券が1万5000円という感じでした。
で、毎月かかる支出としては約55万円くらいです。
つまり毎月赤字です。。
お店は駅近で広さもそこそこあるのでやはり家賃が重くのしかかってきています。
ただ兵庫県、川西市の両方からコワーキングスペース開設支援として補助金を3年間のみ毎年支給して頂けるのですがそれを合わせるとトントンか少し黒字になるくらいでしょうか。
他にはお店の開設前に日本政策金融公庫と信用金庫から合計1000万円ほど借り入りしていますのでその返済が別で毎月あります。

なので補助金が終了する2年後にはもっと売上を上げておきたいという状況です。
そもそもコワーキングスペースで利益を出そうという考えは最初からなく仮に赤字のままだとしてもお店が運営する価値があると思える状態になっていれば続ける予定ではあるのですが、やはり長く続けることを考えるとできるだけ赤字は減らしておきたいです。

今後の展望

無人運営の拡大

現在は日曜のみ無人にして会員のみ利用できるという状況ですが、さらに無人の時間帯を増やす予定です。
ドロップインは必ずアプリからドアの開閉、決済をできるようにしたりして、夏までには平日と土曜の午後のみスタッフが常駐しているようにしたいです。
それによって運営の手間・負担を減らしてその分お店の集客や改善活動に力を入れたいと考えています。
ただし週の半分以上は自分はお店に居る予定ではいます。
なぜならお店は居心地の良い作業場なだけではなく人と繋がれるコミュニティの機能を持たせたいからです。そのためには完全に無人にしてしまうと実現が難しいのではと思っています。

発信活動

いろいろなコワーキングスペースや面白そうなお店に訪れてつながりを作って得た知見をSNSやブログで発信していくことができればと思います。
お店にてコミュニティを作っていくには自分でイベントを主催するのが一番かもしれないのですが自分でイベントを主催するのは向いていないと一旦切り捨てることにしました。
代わりにイベントできる人が集まるように動いていきたいです。

まとめ

自分の時間が減るというデメリットはありつつも、まとめると学びは本当に多かったですしオープンして良かったと思うことの方が大きいです。
これからどのようなお店になっていくのか楽しみですし、自分自身お店で作業していることが多いのですが、落ち着いて作業できるし雰囲気が好きなので満足しています。
一方でまだまだ課題は多いので、これからも改善し続けていこうと思います。
この記事が今後コワーキングスペースの運営を考えている人の参考に少しでもなれば幸いです。


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