書道家・武田双雲から学ぶ現代の常在戦場:双雲と惣角を比較してみた
書道家の武田双雲先生は創作のために幸福を探索するという行動を取っているらしい。
顔を見ればそんなことは一発でわかるけど、やっている内容は想像以上だった。
そんな武田双雲先生のポジティブさを武術家である武田惣角と比較しようじゃないかという狂気の企画がコチラである。
奇しくも両者が武田性なのも面白いし、たけだそうまでは名前の読みも一緒だし、比較してもいいよね?
武田惣角って誰?
武田惣角は合気道をつくった植芝盛平の師匠で、大東流柔術の実質的な創始者だとされている。
このお方は多くの人に「武士のような人だった」と言われており、狂ったエピソードに事欠かない。
惣角エピソード一覧
・腹に裸の包丁をサラシで巻いて携帯しており腹は常にズタズタ
・連れてきたタクシーの運転手が青い顔をしているので理由を聞いたら仕込み杖で野良犬を声も上げさせずに殺したからだった
・飲み物や食べ物は相手に毒味させてから食べる
・人の前を歩かない(後ろから刺されるかも知れないから)
・襲撃に備えて寝ている時は布団の位置を1時間おきに移動させる
・真夜中に敵に襲われる夢を見て絶叫しながら刀を振り回す
・大東流の稽古は戸を閉め切って教え、覗いたやつは弟子入りするまで追い回す
・庭を横切った人間を追い回す
まぁ、ざっとこんな感じの人である。一説によれば弟子だった植芝盛平はこの生き様に限界を感じで独立して合気道をつくったという説もある。
その当時においてもなかなか真似できない常在戦場を生きた人だと言えるだろう。
さて、一体この男のどこが武田双雲に似ているというのだろうか? まぁ聞けよ。
武田双雲のメソッド
武田双雲先生は人生のハッピーをめちゃくちゃ追求しているらしい。
そんなに詳しいわけではないけど、ざっと知る限りあげてみるとこんな感じだ。
・風呂上がりはタオルの肌触りを最高に楽しむ
・皿洗いはスポンジの触感を最高に楽しむ
・歯ブラシはブラシの当たり方を最高に楽しむ
・相手の良い面を見つける(変なクセも良い)
・暇があればチラシの裏でも何かを書く
もともとは瞑想なんかも取り入れてたらしいけど、1時間瞑想しても1時間くらいしか集中できないのであんまり効率が良くないと感じてたらしい。
彼の理想はいつでも書を書ける状態でいられることだったので、人生の大半を楽しみ堪能することに向けることでその状態を維持するためにそうしているのだそうだ。
現代の常在戦場
常在戦場とは生活すべてが戦いに直結しているという意味だ。
武田惣角は自分を追い込んで常に生きるか死ぬかの世界に身をゆだねていた。武田双雲先生のスタイルもそれに近いとおれは思う。
惣角と双雲、顔は似てないと思ってたけど角度によっては似てるのか???
いつでもどこでも最高のコンディションを出せるようにしているのもまさしく常在戦場。いつでもどんなときでも戦える、書を描ける、そういう在りようが似ている。
まぁ人生をまるごと何かひとつのことのために構築するというのなかなか真似できない変態的な行為だが、目指し方は目的によって変わってくるだろう。
武道武術だからといって今の時代に武田惣角みたいに生きることなんてまずできないし、なによりめちゃくちゃめんどくさい。
それよりかは、もっと現代的な常在戦場の在り方が探せばあるということ。
あまりイメージにとらわれずに自分だけの常在戦場の状態を見つけていきたいっすね。
まとめ
惣角にしろ双雲にしろ極端な生き方であることに違いはない。
ただ、自分だけが目指せる自分だけの戦場がある。
戦場がどこかを見つけてそこに集中することが大事なのかも。
おわり
マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?