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合気道で考えるウケる技術

最近、色んなモノが「ウケる」ことがわかってきた。
パワハラ上司もウケるし、夫婦喧嘩もウケるし、合気道の先生にキレられるのもウケる。この世のウケてはいけない不謹慎な物事もウケる。

このウケる技術があると、世界が笑いに溢れる。何事も笑い飛ばせるようになってくる。

それと同様に合気道でも受ける技術が大事だ。

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「受け」の意味

ウケるというのはつまり対象のどこが面白いのかを見抜けるってことだ。
キレて何を言ってるのかわからない上司は意味不明でウケる。

ウケることができればダメージを受けない。
逆に発見でもあるし、冷静に対象を観察できたということでもある。ウケるということは自分を幸せにする行為だ。

合気道の稽古でも技を受ける役回りとして「受け」がある。
攻め役である「捕り」とは反対に、あまり重要だと思ってない人が多いようにも思うけれど、同じような理由からとても重要だ。

何故か?


受けというのは、要するに何らかの技を受けて負ける役なんだけれど、負け方が大事になる。ちゃんと受けた上で負けないといけない。

相手の攻撃に対してなすがままに負けていたら、ただ身体を動かすだけの運動になってしまう。

ちゃんと何がどうなっているから負けるのかを理解していなければ、本当の意味で技を「受ける」ことができない。
ウケを理解していないというのは、深刻な状況で愛想笑いを浮かべているようなものだ。

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ウケるとは何か?

受けることができるということは、構造を理解しているということになる。
理解していなければ、相手を適切に導くこともできないし、教えることもできない。

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(鳥山明『DRAGONBALL』より)

稽古で受けることのできない技があるとしたら、それは自分が使うこともできない技だということ

受けることができるということは他人の頭で考えて貰えるということでもある。受けてダメなところをフィードバックできれば、相手が良い方法を考え出してくれることもある。

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受け取ることができる

「受け」と「捕り」の循環ができることで互いに受け取り合うことができる。情報交換が成立するのだ。

そうすると新しい発想を生み出せる。
一人で工夫するよりも、二人で工夫した方が効率が良い。

合気道の型稽古が一人でやるものではなく、二人でやるものなのは、こういう意味もあるんじゃないだろうか?




何かいいこと言った感じになってお後がよろしいようなので……。



おわり



マツリの合気道はワシが育てたって言いたくない?