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20230322 「ケガレ」と祓いと新型コロナ

 今日は論文検索して「ケガレ」と祭の関係を検討した論文を見つけて目を通したのですが,「ケガレ」に関して読んだ論文とは直接関係のないことを書いてみたくなったのでタイトルの内容を書かせていただきます。
 
 神社で一番身近な「ケガレ」を祓う行為は手水だと思います。新型コロナ前は櫛田神社にお参りする時に毎回していたので作法を覚えていましたがもう3年近くしていないので忘れてしまいましたが,柄杓ですくった水で手を清めてから水で口をそそぎそしてまた手を清めるという流れがあったと思います。
 しかし,新型コロナの感染拡大により「咳などによる飛沫感染だけでなく手で触れたものからの感染」にも注目がなされ,多くの神社で手水から柄杓が取り除かれ,鈴をならす鈴尾も取り除かれたところが多いと思います。
 また,私の場合手水をしてお参りをした後で,牛さんの頭をなぜて天神様のご利益を得ることで研究が進むように祈っていましたが,これも新型コロナ以降はしないようになりました。

 そして2023年3月,マスクの着用については個人の判断に任せるようになりましたが,手水舎の柄杓や鈴尾などは復活するのか?というとどうなのでしょうね。
 
 手水の水質についての研究は以下のものが存在しますが,1991年のもので新型コロナ以降のものはないような気がします。
 
横井克彦・縄田隆三・降井佐太郎・長沢武夫・柳瀬杉夫・木村美恵子・糸川嘉則 1991 神社の手水の水質検査成績. 日本衛生学雑誌, 46(5), 1009 – 1013.

 すでに店の入り口にアルコールなどを設置しなくなった店も出てきていて,夏くらいにはマスクをしなくなる人も増えると思うので新型コロナ対策は今年度でかなり減少すると思うのですが,神社での手水の柄杓や鈴尾や牛さんなどはどのようになっていくのでしょうね。このあたりのものの表面の新型コロナウィルスの数などについて調べた研究があるとよいのですが。

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