
52Hzの鯨 - 世界で最も孤独な鯨
本日9月4日は鯨の日だそうですが、
皆さんは ”52Hzの鯨” という個体をご存知でしょうか?
1989年に初めて観測された正体不明の鯨の個体。音紋(人間で言う指紋のようなもの)は鯨そのものであり、回遊パターンはシロナガスクジラや、ナガスクジラに最も似ているとされているのですが、その種の鯨は10Hz〜20Hzくらいで鳴くとされているのです。52Hzという周波数で鳴く鯨はこの個体しか観測されておらず、これまでこの鯨の呼びかけに応える声は観測されたことがありません。
それ故に「世界でもっとも孤独な鯨」と呼ばれているそうです。
鯨は鳴き声でコミュニケーションをとる生き物だという話は有名ですよね。ちなみに水の中って、空気中よりも音の伝わるスピードが速いというのはご存知でしょうか。空気中では1秒間に約340mのスピードで伝わる一方で、水中ではその4倍以上にもなる約1500mものスピードで伝わるそうです。
哺乳類の中で最大とされるザトウクジラの鳴き声は、なんと800キロ離れていてもその歌声でコミュニケーションが可能なんだとか。
そういったこともあり、お互いの姿・形が見えないくらいに遠くにいたとしても歌声でコミュニケーションを取れるので、聴覚優位性の哺乳類だと言われています。鯨にとってコミュニケーションをとる上でこの”歌声”というのはとても大事な存在なのです。
そんなコミュニケーションをとる上で大切な歌声が、周りに気がついてもらえない。呼びかけに対する返事が聞こえてこない。それでもこの52Hzで鳴く鯨は2004年以降も観測されており、変わらず自分のヘルツで歌い続けているのだという事がわかりました。
(ちなみに余談ですが鯨の最高寿命は、ナガスクジラで116歳だそうです。もしかしたら今もまだどこかで生きてるかもですね)
MATSURI 5th digital single『52Hzの鯨』
そんな52Hzの鯨の存在を知り、ストーリーを知り、心が動かされたこともありMATSURIプロジェクトではこの話を題材とした楽曲の制作をスタートしました。そして完成した曲が5th digital single『52Hzの鯨』です。
正体不明の52Hzで鳴く鯨の物語。是非映像と一緒に楽しんでいただければと思います。そして鯨の日のタイミングで、さらにこの52Hzの鯨の世界観を楽しむことができるコンテンツを公開させていただきました!
52Hzの鯨 ストーリー
イラストレーターの「さかなのこはさかな」さんとのコラボレーション企画。52Hzの鯨をテーマにした物語を本日から9日連続で公開させていただきます。楽曲とはまた違った方法で、この世界観を楽しんでもらえるんじゃないかなと思います。
”52Hzの鯨”(1/9)
— MATSURI (@matsu01s) September 4, 2022
「世界でもっとも孤独と呼ばれた鯨のお話」#漫画が読めるハッシュタグ#52Hzの鯨 pic.twitter.com/sRG1fmWAhF
@matsuriofficial "52Hzの鯨" (1/9) 「世界でもっとも孤独と呼ばれた鯨のお話」 #52Hzの鯨 #🎣💠 #AutumnVibes #漫画が読めるハッシュタグ #matsuri
♬ 52㎐の鯨 - MATSURI
さかなのこはさかなさんのSNSでは、このストーリーのために描き下ろしていただいた作品が公開されておりますので、こちらもどうぞお見逃しのないよう。
鯨の日 Podcast
鯨の日、ということで鯨から連想される楽曲をプレイリスト化したラジオ番組もPodcastで公開されています。鯨が醸し出す幻想的な雰囲気についてだったり、明日誰かに話したくなるようなちょっとタメになる話まで、いろいろな観点から”鯨”をテーマに楽曲を掘り下げているので是非こちらもお楽しみください。
YouTubeではラジオの切り抜き動画も公開中!
一つの物語でも、いろいろな観点から見ることでまた新たな一面を見つけられたり、共感できることもあれば疑問に思うことも増えたり…。作り出すもの、生み出すものって姿形がないからこそ永遠に完成されないし、だからこそずっとワクワクし続けられるなと改めて感じます。
MATSURIプロジェクトから生み出されたこの『52Hzの鯨』が、今後どのように回遊していくのか。是非、皆さんの人生にも寄り添える作品になってくれたら嬉しいです。
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