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お笑い好きのためのスマホアプリ、「ツボログ」をリリースしました

初めまして、ツボログの松島(@tsubomatsushima)と申します。
お笑いが大好きで、M-1やキングオブコントなどの賞レースは1回戦から追いかけ、月10本ほどお笑いライブを観て、家事やシャワー時は常に芸人さんのラジオ、、という生活を送っています。

2022年9月15日にお笑い好きのためのスマホアプリ「ツボログ」をリリースしました。


ツボログとは

ツボログとは、一言で言うと「お笑い芸人さん版の食べログ」です。

アプリ内には食べログにおけるレストランページのような形で各芸人さんのページがあります。
芸人さんを検索してレビューを残したり、気になっている芸人さんをストックしたり、他の人のレビューを閲覧したりすることができます。

食べログの他に、趣味領域では映画のレビューアプリのfilmarksさんなんかが近しいUIです。

また今後力を入れていきたい機能として、「レコメンド機能」があります。
これは、レビューのログに応じてその人が好きそうな芸人さんをおすすめするものです。
掲載許可をいただけている芸人さんに関してはツボログ内でネタ動画を掲載しているので、おすすめされた芸人さんのネタをすぐに観てみることができます。
(初期はレビューデータがなくレコメンドができないので、松島が独断と偏見で芸人さんをピックアップします。)

ツボログが実現したいこと

ツボログの目的は、「やりたいお笑いをやって食べていけるお笑い芸人さんを増やす」ことです。

現状は、お笑いだけの収入では生活ができない芸人さんがほとんどです。
その中には、本当にネタがおもしろい、ライブシーン※で愛される素晴らしい芸人さんたちがたくさんいらっしゃいます。

※ここでの「ライブシーン」とは、テレビなどのマスメディアに出演する機会は少ない、文字通りライブを中心に活動する芸人さんの界隈を指します。一般に、ライブシーンで活躍する芸人さんでお笑いの収入だけで食べていける方はほぼいらっしゃいません。

そんな芸人さんたちが埋没することなく、でも「大衆ウケ」「テレビウケ」をだけ追求してやりたいお笑いができなくなるわけでもなく、やりたいお笑いをやってそれを好きな人がお金を払い生活していけることがツボログの考える理想です。

「お笑いで食べていける」状態とは

本題に入る前に、「お笑いで食べていける」状態には大きく2つのタイプがあるという話をします。
とてもざっくり言ってしまうと、「テレビタイプ」と「ライブタイプ」です(実際はYoutubeなどもあったり、両立する芸人さんも多かったりしますが、簡略化して話します)。
その名の通り、テレビタイプはテレビなどのマスメディアへの出演料を、ライブタイプはライブの収益を中心としてお金を稼ぎます(テレビタイプの芸人さんももちろんライブに出てネタをやりますが、収入の比率としては圧倒的にマスメディアへの出演料が多いはずです)。
前者は、売れてからはトークやMCなど、バラエティを盛り上げるスキルが求められ、後者はネタのクオリティが求められることが多いです(これは芸人さんにはどちらかのスキルしか要らない、もしくは両立はできないだったり、テレビにでてる芸人さんはネタがおもしろくない、またはその逆だったりという、二項対立的な話ではありません)。
誤解を恐れずに言うと、テレビタイプとしてよく名前が挙げられるのが平成ノブシコブシさん、ライブタイプとしては東京03さんです。

共通しているのは、どちらのタイプにせよ「ネタのファン」が多くないことには始まらないということです。

まずテレビタイプはある程度の視聴率が見込める芸人さんでないとコンスタントに出演することは難しいです。
今はネタをやることが少ない芸人さんでも、知名度が高くないときはまずはライブやM-1等(以下賞レース)などでネタを愛されて、そこからテレビに出演していくことが多いです。

またライブタイプも、まさに東京03さんのように全国ツアーで毎年数万人動員できるような、ネタのファンの数が必要です。

至極あたり前のことのようなのですが、お笑いで食べていくためには、基本的にはネタのファンを増やすことが最重要事項ということです。

ちなみに、従来は「お笑いで食べていける」≒「テレビタイプ」でした。
芸人さんによっては、芸風がテレビウケしない場合あえてテレビを目指さず、自分のやりたいお笑いをやるためライブシーンに身を置く方もいらっしゃったと思います。
しかしネタのファンをより増やす方法があれば、より多くの芸人さんが「ライブタイプ」で食べていくことができるはずです(オンライン配信の存在も追い風になっています)。

なぜツボログなのか

前置きが長くなりましたが、「やりたいお笑いをやって食べていけるお笑い芸人さんを増やす」ためには「ネタのファン」を増やす必要がありそうだ、という話でした。
では、その手段としてツボログを選んだ背景は2点あります。

1点目は、
おもしろいのにお笑いだけで食べていけない芸人さんには、「自分たちを知らない人に知ってもらえる機会が少ない」という課題がある
ということです。

ライブシーンの芸人さんたちの発信の場は、ライブ、SNS、Youtube、音声配信(Podcast、standfm.など)あたりが主です。

ライブ以外は、基本的に「すでに自分たちのファンである人」が受け手です。
またライブも、コアなお笑いライブに行く人は限られているため、少なくともすでに自分たちを知っている人がお客さんである可能性が高いです。

テレビのような不特定多数に向けた露出の機会がないので、ファンを増やすないしはそのもっと手前の、新たに存在を知ってもらうという機会が圧倒的に少ないのです。
(それを一発逆転するチャンスのひとつがM-1やキングオブコントであるわけですが、多くの人に観てもらえる決勝の枠数には到底収まらない、すごい芸人さんがたくさんいます。)

2点目は、
お笑いが好きな人にとって、「自分が好きな芸人さん」を新たに見つけることが難しいという課題がある
ということです。

テレビに出ていないようなおもしろい芸人さんを発掘するチャネルは、主に「ライブ」「Youtube」「賞レース」です。
これらに共通するのは、「自分の好きな芸人さんを発掘するコストが大きい」ということです。
例えばライブは1本2時間程度、オフラインのみのライブも多いので移動などの時間も鑑みると毎日観るというわけにもいきません。そもそも東京・大阪近郊以外に住む人にとっては一大イベントです。
Youtubeはより手軽ですが、自分にハマる芸人さんに出会えるまではある程度数を観る必要があります。
お笑いは好みが分かれるので、自分にハマりそうな芸人さんをピンポイントで観たいですが難しいです。

もちろん、たまたま足を運んだライブで新たにとてもおもしろい芸人さんを発掘する、などというのはとても楽しい体験です。
ただ平行して、もっと日常の中で、気軽に芸人さんを発掘していきたいというニーズがあると考えます。

・おもしろいのにお笑いだけで食べていけない芸人さんには、
「自分たちを知らない人に知ってもらえる機会が少ない」という課題がある

お笑いが好きな人にとって、「自分が好きな芸人さん」を新たに見つけることが難しいという課題がある

この2点から、
芸人さんは「自分を好きになってくれそうな人に知ってもらえる」、
お笑い好きは「自分が好きそうな芸人さんを知れる」
ようなサービスが欲しいと考えました。それがツボログです。

ツボログでは、レビューのログに応じて芸人さんをレコメンドするという機能が主にこの2点へのアプローチを実現します。

おわりに

今のお笑い界は、「売れる」には運の要素が大きすぎるように感じます。
ネタを磨けば売れる可能性は上がりますが、ネタがおもしろい芸人さんが全員売れるわけではありません。

お笑いを好きになってからの数年間で、大好きな芸人さんが解散したり、お笑いをやめたり、休業したりを経験しました。
そういったときの悲しい思いをしたくなくて、ツボログをつくりました。

正直、これでお笑い界が本当によくなるのか?と悩みつつつくっています。
ですが、今までなかったものなのでやってみないとどうなるか分からない精神で取り組んでいます(あとは、純粋に自分がすごく欲しいのでつくっています)。

使ってみていただくことでわかることも増えると思うので、
お笑いをおもしろいと思う方やエンタメ領域の変化に関心がある方は、ぜひ一度お使いいただけると嬉しいです!
(数ヶ月前にプログラミングを始めたばかりの私1人で開発しているサービスということもあり、至らないところが多いですが、どんどん改良するので見届けていただけるとうれしいです)

また、フリー・アマチュアのお笑い芸人さん、各事務所様、
もしよろしければ、ツボログに画像・動画を掲載する許可をいただけませんか?

許可をいただけると、左のにぼしいわしさんのようにご本人の画像が表示され、ネタ動画もアプリ内で再生することができるのですが、許可をいただけていない状態ですと著作物は使用できないため右のような画面になります。

許諾をいただけていない芸人さんに関しては、著作権利用にあたらない情報のみ掲載しています。

ネタ動画をアプリで再生できた方が、圧倒的にファンの獲得に繋がります(アプリの仕様としても、ネタ動画を観られる状態の芸人さんを優先的にユーザーに表示します)。

以下サービス説明資料もご参考にしてください。

ご意見、ご質問、お打ち合わせのご依頼などお問い合わせは、@tblg_officialのDMか、rino.matsushima@gmail.comまでお願いいたします!

引き続きツボログの過程や考えていることなどを、
お笑い好きの方にも、サービス開発に携わる方にも興味を持っていただけるよう心がけてnoteを執筆していく予定です。
興味を持っていただけた方は、フォロー・スキ・シェアなどしていただけましたらとても嬉しいです。

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