マスターは強いが、プレイヤーもまた強い
「カーディナル!いや、茅場!そういつもお前の思い通りになると思うなよ!」(ソードアート・オンライン 12話 ユイの心より)
キリト(主人公)がゲームマスターに叫んだ言葉です。
攻略不能な敵が現れて、ユイ(娘)がキリトとアスナ(ヒロイン)を守るためにシステム外の力(チート)を使って助けますが、それがゲームマスターに見つかり、ユイを消滅させます。
ユイが消滅し、アスナの涙を見て、キリトが怒り、上記の言葉を叫びながら、システムに潜り込み、ユイが消滅する前にオブジェクト化(物体化)してユイを残します。
まず、ただのプレイヤーがゲームのシステムをハックすることがスゴいw
創始者がルールを決める
YouTuberが面白いことでYouTubeがアツくなり、誰が一番得をしているかというとGoogleです。
GoogleがYouTubeを取り込み、事業化したのは2008年と聞いたことがありますが、その時から空前絶後の動画投稿ブームを見越して仕掛けたのなら、それはもうアッパレとしか言いようがありません。
当初は規制やルールがなく、本当の意味で自由に動画を投稿することができたと思いますが、現在は収益化でしたらチャンネル登録者数1000人以上、総視聴数10000時間などのルールが加わっております。
(静岡のローカルYouTubeを作っていたのでよく分かります)
動画を投稿したからといって誰もが恩恵(お金)を受けられる訳ではなく、一定以上の信頼(ファン)を得なければならないということですね。
認知度が高いプレイヤーよりも認知度が低いマスター
Googleの社長はラリー・ペイジだと知っておりましたが、「ワンピース」を連載している集英社の社長は知らないです。
集英社の社長は「ワンピース」の掲載料を決めることができるので週刊少年ジャンプと単行本などの売上から作者の尾田栄一郎先生にお支払いします。
ワンピースは紛れもなく世界最強のマンガの一つですが、それをどう続けるかの決定はほとんど集英社が決めているでしょう。
ワンピースほど大きなマンガはあまり影響がないかもしれませんが、駆け出しのマンガなんかは特にお給料の決定権などのパワーバランスが編集側に大きく傾いているかと思います。
結局ファンがいるから大丈夫
もし仮に尾田先生が集英社にとって、とんでもないミスをやらかしたとしても「ワンピース」にはファンがいるので、そう簡単にジャンプに載せられないなんてことにはならないだろうし、そうなったとしても他の人や会社が「ワンピース」を続けるために動いてくれると思います。
マスターは仕組みを作り、プレイヤーが生み出した売上を分配できるため最強ですが、多くのファンがいて、強力すぎるプレイヤーもまた同等レベルの強さを持つようです。
ただ従うだけのプレイヤーに留まらないキリトを見て、そんなことを考えました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?