スーパーで学んだ凄い言い回し
昨日最寄りのスーパーでレジに並んでいたら、
隣のサービスカウンターで70代とおぼしき男性が何やらカウンター越しに店員に文句を言っていた。
聞くところによると、
そのスーパーではお会計金額に応じてポイントが付与されるポイントカードがあるのだが、
決まった曜日だけ
「シニア還元デー」
といって、満70歳以上の方はそのポイントが5倍になるイベントがあるよう。
当然、付与の条件として身分証明書の提示が求められる訳だが、男性はその時に持ち合わせていなかったらしく、取りに帰る時間も無いので「本当に70歳以上なので今回に限り身分証明書無しでポイントを付与してくれ」といった身勝手な内容だったのだ。
失礼ながら、正直言って誰が見ても明らかに70歳は越えている。
しかし、企業組織というもの。
年齢云々ではなく、従業員の個人的な判断で身分証明書無しでポイントを5倍付与したという前例を簡単に作るわけにはいけない。
「困った客が居るものだなぁ、まったく。」
と、他人事として横目で見ていた私の耳に入った、
その場で対応していた30代ぐらいの女性店員の言葉が非常に印象的だった。
「お客様、身分証明書が無いと信用できないです。だって、お若くてとても70歳を越えているようには見えないですもん!」
これほど相手を尊重しつつ、かつ自分の意思を滞りなく通す言い回しはあるだろうか。
男性は、少し不服ながらもとりあえず納得した様子でその場を立ち去った。
私自身も他人事として俯瞰している場合ではなく、しかと勉強しなければと、こころから感じた出来事だった。
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