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自分の経験談には需要が無い。
部下からの相談にどう答えてる?
部下が伸び悩んでいたり、どうも仕事が上手くいっていない様子だったとき、
あなたは「私も昔はそうだった。しかし○○という経験を乗り越えて今がある。」
などと過去の自分の体験談になぞらえて語ってしまってはいないでしょうか。
指導する立場にある人の多くが、自らの成功体験を中心とした体験談を教え、彼らにそれに沿った行動をするように推奨しがちですが、これは大きな間違いです。
そもそも、刻々と変わり続ける社会の中で、数年前、酷ければ10年以上も前の体験談を披露されたところで、現在と状況が違いすぎて実用性がないことが多く、聞く側をうんざりさせてしまいます。
もちろん、過去の体験から反省したり、これからの攻略法を組み立てる下地として活用することは重要なのですが、それは飽くまで人に尋ねられて始めて、尋ねられた部分だけを簡潔に伝えるに留めておきましょう。
そう意識しないと、せっかくのあなたの過去の大切な大切な体験も、聞く側にとってはただの「上司の長い自慢話」として即刻ゴミ箱行きとなってしまいます。
また、他人の体験談を仕入れて自分の人生やビジネスにおける成長に繋げたいと普段から思っているような視座の高い人は、そもそも身近な上司ではなく、会社経営者やビジネスインフルエンサーなど、既に結果を出している成功者の書籍等から知見を得ようとするものなのです。
世界のどこに居ようとも上質な成功哲学をすぐに学ぶことができるようになったこの便利な時代に、
わざわざ一般人である「会社の上司」に今後の人生に関わるアドバイスを求めるメリットは少なく、仮にそのような状況になったとしたら、
「あぁ、彼らは私のことを持ち上げてコミニュケーションを円滑にしようとしているのだな。」
というぐらいで受け取り、冷静に相手の気持ちを分析して実効性の高い、具体的なアドバイスを端的に伝えることが大切です。
より具体的なアドバイスを、より端的に伝える。
それこそが指導者に求められていることであり、それ以外は蛇足であることがほとんどです。
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