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「一番いいもの」なんて選べるわけがない

料理屋さんに入って何を注文するか選ぶとき、僕はあまり考えずに決めるのですが、ここに僕の価値観があるなぁと思ったのでまとめてみます。

僕があまり考えずに決めるのは、「自分が最も満足するもの」なんて食べる前に分かるはずがないと考えているからです(選ぶこと自体が楽しいことや、可能な限り正解に近づこうとすることを否定するものではありません)。

写真を見て、説明文を読んで、メニュー全てに目を通して、何らかの基準でこれが一番良いだろう、と思って選んだ料理も、味は食べるまで分かりません。それに仮に食べる前から一番自分がおいしいと思える料理を選べたとしても、同じ料理が毎回必ず味が同じとは限らないし、自分の体調でその時はおいしく感じないこともあるかもしれません。

分からない以上、「自分が最も満足するもの」を見つけるために必死に考えることは、どこまでいっても確実な結果には結びつけられません。だから「自分が最も満足するもの」ではなく「一番かどうかは分からないが、とりあえず満足できそうなもの」が選べれば良いと考えています。
そして結果については、口に合ったり合わなかったり、両方あります。ただそれは、熟慮の末に選択したとしてもきっと変わりません。

やらないとわからないことを、やる前に悩んでいても結果は分かりません。
取り返しのつかない選択をするときに予め考えるのは必要ですが、取り返しがつくことならやってから考える方が早いこともあります。
料理屋さんで注文をするときも、口に合わなければ1,000円ぐらい損をするだけです。そして正確には1,000円全額分損したと感じることはあまりないと思います。

こんな風に考えるようになったのも、自分で考え至ったのではなく、就活の際に友人から「ベストではなくベターで考えるしかないよ」とアドバイスを受けたのがきっかけでした。就職してみないとどの会社が自分にとってベストかは分からない。いい会社でも、配属される部署によっては自分に合わないかもしれない。だから就職する前にベストを見出そうとしても無理がある。という考え方です。

「一番いいもの、なんて選べるわけがない」「ベストではなくベターで」そう考えると、まずはやってみよう、という気になりませんか。


ちなみに写真は箱根の「やまぼうし」さんのハンバーグ定食です。ハンバーグという単語が目についたので即注文しました。めちゃくちゃ美味しかったです。
http://diningyamaboushi.web.fc2.com/

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