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FM-TokyoのLT枠でfmcsadmin 1.3.0について発表しました

こんにちは、エミックの松尾です。2021年8月21日(土)にオンラインで開催されたFileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(通称:FM-Tokyo)に参加し、LT(ライトニングトーク)に立候補して発表をしてきました。この記事では、2021年8月に開催されたFM-Tokyoでの私の発表資料や関連情報について記しています。

FM-Tokyo(2021年8月)での発表資料

FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(以下、FM-Tokyo)は、Claris FileMakerに関する情報交換を行う場として、1998年5月頃に有志により発足された関東地区版のユーザーズグループです。

FM-Tokyoは年に6回程度の頻度で継続的に勉強会が開催されていて、最近はオンラインでミーティングが行われています。

今回のオンラインミーティングでは、「fmcsadmin 1.3.0の新機能」というタイトルで、私が開発したコマンドラインツールの最新情報について発表を行いました。SlideShareに当日の発表資料を掲載しましたのでよろしければご覧ください。

Claris FileMaker Admin APIを用いてGo言語で実装したコマンドラインツールであるfmcsadminをGitHubで公開していますが、Claris FileMaker Server 19.3.2に対応したfmcsadmin 1.3.0について紹介する内容となっています。

fmcsadminならリモート管理が可能

fmcsadminは、標準のfmsadminコマンドにはない機能としてリモート管理機能を備えています。「--fqdn」オプションを使って対象サーバーを指定することで遠隔管理が可能ですが、対象サーバーはIPアドレスではなく完全修飾ドメイン名(FQDN)で指定する必要があります。

なお、リモート管理機能を利用するにはサーバー側でSSLサーバー証明書が適切にインストールされていて、FileMaker Admin APIを利用できる状態になっている必要があります。

Claris FileMaker Server 19.3.2に対応

fmcsadmin 1.3.0では、FileMaker Server 19.3.1および19.3.2でFileMaker Admin APIの機能が拡充されたことを受け、FileMaker Server 19.3.1以降を利用している場合にremoveコマンドでデータベースファイルを取り除くことができるようにしました。また、FileMaker Server 19.3.2以降を利用している場合に、Claris FileMaker Data APIでオブジェクトデータを要求する際に利用するストリーミングURLのセキュリティ設定を確認および変更できるようになっています。

さらに、fmcsadmin 1.3.0では、macOS版でAppleシリコン搭載Macに、Linux版でUbuntu 18.04 LTSに対応しています。

FileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止予定

fmcsadminは当初FileMaker Cloud for AWSでfmsadminコマンドを使用できない問題を解決するために作成しましたが、FileMaker Cloud 1.xと呼ばれていたFileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止される予定になっています。

FileMaker Cloud for AWSのサポートは2022年1月4日に終了し、2022年1月4日を過ぎるとFileMaker Cloud for AWSにアクセスできなくなる予定となっています。そのため、fmcsadminは次のバージョンからFileMaker Cloud for AWSをサポートしないようにする予定です。

現在FileMaker Cloud for AWSを使用している場合には、Claris International Inc.が直接販売するクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudへの移行、もしくはオンプレミス向けサーバー製品であるClaris FileMaker Serverへの移行を検討する必要がある状況になっています。FileMaker Cloud for AWSをご利用中の方はご注意ください。

次回のFM-Tokyo開催予定日

次回のFM-Tokyoは2021年10月16日(土)に開催される予定となっています。Claris FileMakerに興味があるという方はお気軽にご参加ください。

開催情報についてはTwitterでも確認できますので、まだフォローしていない方はFM-TokyoのTwitterアカウントをフォローしてみてはいかがでしょうか。

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