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Claris FileMaker Serverを利用できるライセンス

こんにちは、エミックの松尾です。今週末の土曜日、2020年10月17日の午後にFileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(通称:FM-Tokyo)が開催される予定になっています。今回も前回に引き続きオンラインで開催されるので、ご都合のつく方はよろしければ勉強会に参加してみてはいかがでしょうか。さて、今回の記事では、Claris FileMaker Serverを利用できるライセンスについて記しています。

Claris FileMakerのライセンス

2020年10月現在、Claris FileMakerのライセンスは3種類に大別されます。店頭でパッケージ版として販売されていて1本から購入できるシングルライセンス、法人・団体向けのボリュームライセンス、Claris純正クラウドサービスの代金が含まれるClaris FileMaker Cloudの3種類です。

ClarisのWebサイトではクラウドサービスであるFileMaker Cloudの購入方法が優先して案内されていますが、FileMaker Cloud上だけでなくオンプレミス環境(自社サーバー)でもFileMaker カスタム Appを共有することができます。オンプレミス環境もしくはサードパーティ各社が提供しているホスティングサービスでカスタム Appを共有する場合には、Claris FileMaker Serverという製品を使用します。

なお、FileMaker Cloudに用意されているプランと料金については以前の記事で解説したことがありますので、詳しくは当該記事を参照してください。

FileMaker Serverの利用にはボリュームライセンスが必要

オンプレミス(自社サーバー)向けのサーバー製品であるFileMaker Serverには家電量販店で購入できるパッケージ版(シングルライセンス)は現在用意されていません。

パッケージ版が用意されているのはClaris FileMaker Proのみとなっていて、FileMaker Serverを利用するにはボリュームライセンスを購入する必要があります。

パッケージ版が用意されているのはClaris FileMaker Proのみ

FileMaker Serverを利用できるボリュームライセンスは、公式のClaris Storeもしくは正規販売代理店であるClaris リセラーを通じて購入することができます。

ボリュームライセンスの種類

Claris FileMakerのボリュームライセンスはさらに3種類に分けられます。“ユーザライセンス”、“同時接続ライセンス”、“サイトライセンス”の3種類です。基本となるライセンスは“ユーザライセンス”です。

ユーザライセンス

ユーザ数をベースとしたライセンス形態である“ユーザライセンス”は、会社・団体や部課など同一組織内で、FileMaker プラットフォームを利用するユーザを特定できる場合に適しています。各ユーザは、FileMaker Pro、FileMaker GoおよびFileMaker WebDirectを用いて、FileMaker Serverに接続できます。

Claris FileMakerのボリュームライセンスで基本となるライセンスはユーザライセンス

ユーザライセンスを利用する場合、原則として1つの契約につき最大3台までのFileMaker Server ソフトウェアをインストールすることができます。

同時接続ライセンス

FileMaker Serverへの同時接続をベースとしたライセンス形態である“同時接続ライセンス”は、不特定多数のユーザでFileMaker カスタム Appを共有する場合のために用意されています。

契約組織外のユーザは、FileMaker GoもしくはFileMaker WebDirectを用いて、同時接続ライセンスで契約されたFileMaker Serverにアクセスできます。

同時接続ライセンスを利用する場合には、1つの契約につき最大1台までのFileMaker Server ソフトウェアをインストールできます。

サイトライセンス

“サイトライセンス”は企業(事業所)の全従業員数を対象とするライセンス形態です。購入申し込み時に労働保険番号(事業所番号)の提出が必要になります。

全従業員数が25名以上でほぼ全社員がClaris FileMakerを利用する場合には、他のライセンス形態よりもお得な価格で購入することができます。

利用状況によってはライセンス費用を節約できる手段も

ユーザ数によっては、Claris純正のFileMaker Cloudではなく、ボリュームライセンスでサードパーティ各社が提供しているホスティングサービスを利用した方がお得になる場合があります。

さらに、FileMaker Data APIやカスタムWeb公開などを活用することで、利用状況によってはClaris FileMakerのライセンス費用を節約することも可能です。

FileMaker Data APIやカスタムWeb公開などを活用することで利用状況によってはClaris FileMakerのライセンス費用を節約することも可能

エミックも今年からClaris リセラーになりましたので、ライセンス購入をご検討の際にはよろしければ弊社までご相談ください。

まとめ

Claris FileMaker Serverを利用できるライセンスについて解説しました。2020年10月現在、オンプレミス向けのサーバー製品であるFileMaker Serverには家電量販店で購入できるパッケージ版(シングルライセンス)は現在用意されていません。そのため、FileMaker Serverを利用するにはボリュームライセンスを購入する必要があります。Claris FileMakerのボリュームライセンスは、ユーザライセンス、同時接続ライセンス、サイトライセンスの3種類に分けられます。基本となるライセンスはユーザライセンスであり、ユーザライセンスを利用する場合には1つの契約につき最大3台までのFileMaker Server ソフトウェアをインストールすることができます。

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