FileMakerユーザーズグループ北陸でAdoptOpenJDKについて発表しました
こんにちは、エミックの松尾です。2020年5月2日(土)にオンラインで開催されたFileMakerユーザーズグループ北陸(通称:FM-Hokuriku)に参加しました。内容は非公開であるため動画のアーカイブは残っていませんが、スピーカーの1人として登壇し、FileMaker Server 18とJavaに関する内容について発表をしてきました。この記事では、2020年5月に開催されたFM-Hokurikuでの私の発表資料や関連情報について記しています。
FileMakerユーザーズグループ北陸について
FileMakerユーザーズグループ北陸(以下、FM-Hokuriku)は、FileMaker プラットフォームに関する情報交換を行う場として、2011年頃に有志により発足された北陸地区版のユーザーズグループです。約1年5ヶ月ぶりの開催となった今回のFM-Hokurikuはオンラインでの開催になりました。
ユーザーズグループは各地域で形成されており、ユーザーが主体となってFileMakerを学ぶための場として各地で勉強会が開催されています。関東地区版のユーザーズグループとしてFileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)があり、私は2003年頃から一参加者として定期的にFM-Tokyoに参加していますが、FM-Hokurikuには今回初めて参加しました。
FM-Hokuriku(2020年5月)での発表資料
今回のオンラインミーティングでは、「FileMaker Server 18とJava」というタイトルで、FileMaker ServerとJavaおよびOpenJDKに関する内容について発表を行いました。SlideShareに当日の発表資料を掲載しましたのでよろしければご覧ください。
発表内容は、ここ数年におけるFileMaker ServerでのJava関連の変更点を紹介し、FileMaker Server 18にAdoptOpenJDKをインストールする手順について解説しました。
FileMaker ServerとJavaの現状
バージョン17のFileMaker Serverでは、管理画面であるFileMaker Server Admin Consoleが刷新され、ユーザーインターフェースがよりシンプルなものに変更されました。
Admin Consoleが刷新された際に内部的にJavaが使われなくなり、FileMakerネットワーク共有とFileMaker Server Admin Consoleのみ利用する場合であればJavaをインストールする必要はなくなりました。しかしながら、FileMaker WebDirectやカスタムWeb公開機能を利用する場合には依然としてJavaは必要です。
Javaの商用向け公式サポートが昨年2月に終了
2019年2月にオラクル社によるJavaの商用向け公式サポートが終了したことに伴い、FileMaker Serverではバージョン18.0.2以降でJavaの実行環境が同梱されなくなりました。
FileMaker WebDirectおよびカスタムWeb公開機能を利用する場合には引き続きJavaを使う必要がありますが、昨年からJavaのセキュリティアップデートを行うには、有償のOracle Java SE サブスクリプションを購入するか、OpenJDK 8に移行する必要があるという状況になっています。
FileMaker Server 18.0.2以降ではOpenJDKを設定可能
FileMaker Server 18.0.2以降では、Admin ConsoleにおいてJavaの実行環境をOracle JREからOpenJDKに変更し、OpenJDKをインストールできるようになっています。
無償で利用可能なJavaのオープンソース実装であるOpenJDKには複数の実装が存在していますが、Claris社のナレッジベースではAdoptOpenJDKをインストールする方法が案内されています。
なお、バージョン17以前かつバージョン13以降のFileMaker ServerでもOpenJDKを利用することは技術的に可能ですが、Admin Console経由でインストールすることはできません。手動でインストールする必要が出てくるので、可能であればFileMaker Server 18にバージョンアップすることを推奨します。
FM-Hokuriku開催情報の確認方法
次回のFM-Hokurikuが開催される予定は現在のところ未定となっていますが、FM-Hokurikuの開催情報についてはFacebookやTwitterで確認することができます。
FileMakerプラットフォームに興味があるという方は、この機会にFM-HokurikuのFacebookページやTwitterアカウントもフォローしてみてはいかがでしょうか。
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