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kintoneでレコードの再利用機能を使用してレコードを複製する

こんにちは、エミックの松尾です。サイボウズ社が2016年から毎年開催しているイベントであるCybozu Daysが今年も幕張メッセで11月に開催される予定になっています。Cybozu Days 2020の参加費は無料であり、12月の大阪会場開催時にオンラインで視聴する方法も用意されているので、kintoneに興味がある方はCybozu Daysのイベント内容や参加申し込み方法について確認してみてはいかがでしょうか。今回の記事では、kintoneでレコードの再利用機能を使用してレコードを複製する手順について記しています。

kintoneのレコード再利用機能

kintoneには、登録済みのレコードをコピーして、新しいレコードを作成する機能が用意されています。この機能はレコードの再利用機能と呼ばれていて、既存のレコードを複製して、一部のフィールドデータを変更した上で登録したい場合に有用です。

レコードの再利用ボタンはレコード詳細画面で使用できるようになっています。レコード詳細画面に移動するには、まずレコード一覧画面を表示する必要があります。kintoneでは、アプリをクリックするとレコードの一覧画面が表示されます。

kintoneではアプリをクリックするとレコードの一覧画面が表示される

レコード一覧において、最初の列(最も左の列)にレコード詳細画面を表示するボタンが表示されています。複製元となるレコードの行にある、レコード詳細画面を表示するボタンをクリックします。

レコードの再利用機能を使用するには、レコード詳細画面においてレコード再利用ボタンをクリックします。

kintoneでレコード再利用機能を使用するにはレコード詳細画面においてレコード再利用ボタンをクリック

通常では、レコードを追加する[+]ボタンの右にレコード編集ボタンがあり、レコード編集ボタンの右にレコード再利用ボタンがあります。

通常ではレコード再利用ボタンはレコードを追加するボタンの2つ右に表示されている

レコード再利用ボタンをクリックすると、複製元となるレコードのデータが入力された状態でレコード追加画面が表示されます。

レコード再利用ボタンをクリックすると複製元となるレコードのデータが入力された状態でレコード追加画面が表示される

必要に応じてレコードを編集し、[保存]をクリックすると新しいレコードとして登録されるようになっています。

レコード再利用機能でコピーされないフィールドやデータ

kintoneのレコード再利用機能を使って新しいレコードを登録する場合、コピーされないフィールドやデータがあります。

kintone ヘルプによると、レコード番号や作成者、更新者、作成日時、更新日時、添付ファイル、プロセス管理の情報(ステータス、作業者)、コメント、変更履歴はレコード再利用時に複製されないようになっているとのことです。

2020年9月版のアップデート内容について

レコードの再利用機能は初期設定では有効になっていますが、2020年9月にアップデートされたkintoneではレコードの再利用機能を使用するかどうか選択できるようになりました。

公式のアップデート情報では、レコード再利用機能の無効化・有効化について次のように解説されています。

レコードの再利用機能を使用するかどうか選択できるようになりました。
これにより、レコードを再利用して登録する運用が適していないアプリは、再利用ボタンを非表示にする設定が可能となりました。この設定の変更は、アプリ設定の「高度な設定」から行うことができます。

レコード再利用機能の無効化

レコード再利用機能の無効化・有効化は、アプリの設定画面において[高度な設定]をクリックして表示される画面で変更可能です。

2020年9月にアップデートされたkintoneでは、アプリ設定ボタンに各設定項目のページを直接開くことができるショートカットが追加されています。これにより、アプリ設定ボタン右横のv字ボタンをクリックし、[その他の設定]>[高度な設定]を選択して当該設定画面を直接開くことができるようになっています。

アプリ設定ボタン右横のv字ボタンをクリックし[その他の設定]>[高度な設定]を選択して[高度な設定]の設定画面を直接開くことも可能

再利用ボタンを非表示にするには、[「レコードを再利用する」機能を有効にする]のチェックを外し、[保存]をクリックします。

レコード再利用機能の無効化・有効化はアプリ設定の[高度な設定]で変更可能

設定を保存した後、[アプリを更新]ボタンをクリックします。続けて[OK]をクリックすると、当該アプリでレコード再利用ボタンが表示されなくなります。

2020年9月にアップデートされたkintoneではレコードの再利用機能を無効化できるように

アプリアクションではコピーするフィールドを選択可能

アプリのアクション機能でも、同じアプリをコピー先に指定することで、レコードを再利用するためのボタンを作成することが可能です。今回は詳しく解説しませんが、アクション機能であればコピーするフィールドを選択することができます。

アプリのアクション機能でも同じアプリをコピー先に指定することでレコードを再利用するためのボタンを作成することが可能

まとめ

kintoneでレコードの再利用機能を使用してレコードを複製する手順について解説しました。kintoneには、登録済みのレコードをコピーして、新しいレコードを作成する機能が用意されています。この機能はレコードの再利用機能と呼ばれていて、既存のレコードを複製して、一部のフィールドデータを変更した上で登録したい場合に有用です。レコードの再利用ボタンはレコード詳細画面で使用できるようになっていますが、2020年9月にアップデートされたkintoneではレコードの再利用機能を使用するかどうか選択できるようになっています。


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