燃え尽き症候群ってやつだったのかな?
2011年の6月25日にパペラキュウの表紙絵を描き、
そこから描き始めたパペラキュウの第110話目を
2020年9月1日の深夜に描き終えて、
いつものように昼の12時にUPする。
その直前の最終チェックとして原稿を読み返す。
最後のページを見たその瞬間、
なんか物足りないな、とは思った、けれど、
それをそのままUPして、最終話とした。
エピローグが無いままの、ジ・エンド。
実は予定ではエピローグはあった、構想として。
でも描かなかった。
理由は、頭の中の絵が動かなかったから。
プロット、ストーリー、そういったものがあっても、
絵も動かず、セリフも出てこない。
まあセリフは無言でもかまわないけど、
肝心の絵が動かなければ話にならない。
つまり、描かなかったのではなく、
描けなかったのだ、エピローグ。
こうした現象はそれまでもよくあった。
プロットも脚本も、ネームまで書いてあっても、
頭の中の絵が動かず、シークエンスを丸ごと没にしたこと。
そこから新しく全く違うシーンを生み出すわけだが、
当然全然出てこなくて七転八倒、苦悶した挙げ句、
投げやりになって寝て(もう死のうかな?とか思いながら)、
で、目が覚めたら、ポンと生まれる。不思議と。
いいシーンは動画のように頭の中で絵が動く。
その中の一番いい部分をカットして絵にするわけ。
セリフも勝手に出てくる。
脚本段階ではギャグとか書かない。シリアスな脚本。
で、絵にする段階でアドリブみたいにギャグが出てきて
自分で客観的に笑えたら、それ採用って感じ。
そういうわけで、
パペラキュウは予定では第111話まであって、
それが最終話だったってこと。幻の第111話だね。
その事実を引きずったまま今日まで来た。
いまだに第111話の絵は動かない。
じゃあ、110話で終わって正解だったのか?
それは自分では分からない。
分からないから「あとがき」も書かなかった。
2020年9月1日に最終話とした110話目を公開した後は
いわゆる「直し」作業。全3200ページ分。
連載中に時間が無くてトーン貼れなかったり、
トーンの削りをしなかった箇所の直しとか、
デッサンの狂いなどの修正、背景など効果的に見せる工夫とか、
それから第1話からちゃんと読み返して、セリフなどの微調整、
10巻分のカラー表紙作成などなど。
そんなこんなの直しに丸1年を費やしながら、
実は第111話が頭の中で動き出すのを待っていた。
が、結局それは叶わなかった。
だから、全110話のまま、
2021年6月26日にAmazonのKindleからパペラキュウ第3部を
『謎解き篇』と銘打っての販売を開始した。
だから、
2011年の6月25日に表紙絵を描いた時から数えて、
パペラキュウの執筆期間は実質丸10年間だったってわけ
(我ながらよく頑張りました)。
そして今日は2022年の11月30日か……。
なんだかんだで忙しくしてたのもあるけど、、、
そう、マンションの管理組合の理事(来年4月まで)とか、
母親の介護とかね(足が弱って歩けないからね、
でも内臓は丈夫だからたぶん長生きするかな?)。
とまあそんなこんなで、
次回作の構想とか執筆開始予定などはまだ全然無し。
頭の中はスッカラカン。
空いた時間にプライムビデオで映画を観るくらい。
ただ観るだけだと年齢のこともあって、
観る尻からどんどん忘れていく。何を観たのか、
どんな話で、どんなタイトルだったか、
ぼんやりとした映像の断片しか記憶に残らない。
こんなことじゃダメだと思ってレビューを書くようになった、
ってわけ。
とまあ、こんな日々を送りながら、
新しいアイデアが降りてくることを、願ってます。
次こそ大傑作漫画が描けますように!って。
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