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読んだ本と、少しの感想。
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2020年9月の記事一覧

愛はどこにでも生まれ得る。それは一方的なものかもしれないし、相互関係かもしれないし、登場人物は2人じゃないかもしれない。まっすぐかも、緩いのかも、硬いのかも、温度も、その愛によっては千差万別だということ。同じ愛など全くないこと。でもそれを愛だと共感できる力が、我々にはあるはず。

どんな差別もマイノリティも、理解し消し去るためには、まず当事者性を持つ事。
遠い話のようで意外とありふれている差別について、その悔しさを肌で感じられる一冊。
世の中の半分の人がこの差別に悩んでいる事。それを消せるのは、紛れもなく今を生きてる自分たち。

敵は先入観。
どんな逆境も、少しの知恵と機転でひっくり返す事が出来る。そんな勇気をもらえる短編集。
伊坂幸太郎イズムの詰まったコロナ禍に読みたい一冊。