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日々の徒然

こんにちは、松本佳奈です。
梅雨入りした割に晴れ間が多いので洗濯できてありがたいな。

田舎暮らし、この季節は湿気との戦いです。除湿機二台フル稼働。夜セットして朝にはタンクが一杯になるほどジメジメの日もあり、生ピアノはすぐに調律が狂うし、食べ物は腐るし、畳はカビるし、虫は増えるし、草は伸びるし、生物の活動には水分が不可欠だということが目に見えてわかる。

3月から4月にかけてクラウドファンディング、5月から新アルバムのレコーディングを始めて、昨日6月16日、無事音源が完成!入稿しました。
コロナで家に籠もっていたこともあり、ただでさえ春をすっ飛ばして夏が来たような感覚なのに、毎日毎日音のチェックやら何やらぎゅっと詰まっていたからか、ほんとうにこの3ヶ月ばかりは秒速で過ぎました。ひゅん!

音源のレコーディング&ミックスを担当してくれたわかちゃんと奥野さん。(奥野さんはマスタリングも!)あんなに毎日やり取りしていたのに三人で顔を合わせて作業するのは昨日が初めて。東京 恵比寿のライブハウス、天窓Switch.さんでスピーカーを通した音の最終チェックをさせていただいたのでした。

完成した音源を聴きながら泣きそうになったのは初めてかもしれないです。

今回6枚目のアルバムにして初めて完全に自分がプロデューサーという立場でものづくりをしてみて、気付けば一つ一つの楽曲や音への愛着がすごく湧いていて。どの音も愛おしく、適材適所、なくてはならない存在なんだよなあとしみじみ思いながら最後のチェックをしていました。

クラウドファンディングご参加下さった方のお手元には7月中旬お届け予定。通販等でのリリースは7月24日になりました。今月20日からご予約受付します。
「CD聴ける環境ないっす」という方には8月からApple MusicやSpotifyでのいわゆるサブスク配信も開始しますのでそちらで是非聴いて下さいませ。

おもち(息子)も2歳になり、逞しくなってきた。そして反抗期。

何をするにも自分でやりたい、手伝わないでくれ、と手を振り払われる…かと思いきや「なんで手伝ってくれないの!?」と怒って泣いている。
わかる、わかるよその気持ち。35歳の私にもあるよ。どんどんひとり立ちしてくれたまえ。

基本的には干渉しない、自分でやりたいと言ったことはどうぞどうぞという感じなのだけど、「道路に飛び出したい!」「チャイルドシートに乗りたくない!」みたいな命に関わる部分は「気持ちはわかるけど死んでほしくないのでやめてほしいですね」と説得せねばならず、その度に「止めないでくれ!!」と暴れる息子と押し問答を繰り広げ、最終的には「うるせえ!死にてえのか!!」と力で捻じ伏せていますが(これすごい体力奪われる)

数秒後にはケロッとした顔で鼻歌歌ったりしてる切り替えの速さには毎回拍子抜けします。

命に関わること以外はどんどんやりたいことやって楽しく生きてもらえたらと思っています。私自身もそうだな。

不謹慎かもしれないけど、納得のいく新アルバムを何としても完成させたい、それまでは死ねないぞ みたいな気持ちが確実にある。交通事故とか災害とか、予防や注意して避けられるリスクは避けたい。

今お腹には命があって、順調にいけば8月には産まれる予定だけど、毎回お産は命がけで何が起きるかわからないものだと肝に命じているので、母子ともに無事生き延びますようにと祈るばかりで、先のことは全くわからない。もしかしたら死ぬかもしれないから、それまでに色々やり切りたいと本気で思っている。

妊娠の段階で「おめでとう!」と言われても「はあ…どうも」と薄い反応をしてしまうのは、「確かに命の誕生はめでたいが無事に産まれるかどうかわからない…」という気持ちが常にあるから。でも世間的にはめでたいことで、祝われたら喜ばなきゃおかしい気がするし、なんとも複雑な気持ちになるこの時期は正直苦手です。
向いてない。笑

じゃあ妊娠がわかるような写真をSNSに載せるなよ!と自分でも思うし、でもただ集合写真載せたいだけなのに変に意識して隠すのも自意識過剰なんじゃないかと思い直してさらっと載せるとやっぱり「え!妊娠してたの!?おめでとうー!」みたいな反応がきて「ええとそうなんですけど無事生まれるかはわからないんで」とか返して相手の気持ちを折ってしまう

こういう自分が、ほんとに、めんどくさい。

「そうなのー!ありがとー!サンキュー!」
でいいじゃんね。

すんなりそう言えないのは、思ってもいないことを口にする(社交辞令とか)のは嘘をついているのと同じだと感じてしまうからで、けれど正直であろうとするほどに人としての面倒くささや世間での生きづらさは増していく気がするし、このバランスを上手にとって気持ちよく素直に生きてる人と出会うと「なるほどーこうすればいいのか!」と眼から鱗です。(大抵そういう人たちは人里離れた山奥でひたすら自分のやりたいことに打ち込んで楽しく生きている。笑)

こういうことを書くと、「ハッ!おめでとうって言っちゃった…ごめんなさい…」と思われる方もいると思うんですけど、それぞれが投稿で何を感じてどうコメントするかっていうのは完全に自由だし、世間一般的に言えば「おめでとう!」が大正解だということは私も充分わかっているので、お気になさらず。気に掛けてもらっていることには、ストンと「ありがとう」です。有難うございます。

これはあくまで私自身の感じ方の問題で、こんな風に日々の中で感じる些細な「違和感」を紐解いて言葉にする作業がまさに作詞だったりするのです。

致死率100%の私たち。こうして会話ができるのは生きている間だけの特典。それぞれが生きたいように生きて、命を楽しんでいけますように。
愛を込めて。

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