eスポーツの賞金問題を改めて考える

今回は少々腹立たしいことがあったので、かなり荒っぽいことを書きます。
私の無知な部分を批判される方もいらっしゃるかもしれませんが、
どうかご了承ください。

先日EVO Japanが開催されました。
かなりの盛り上がりも見せたようですが、同期間で福岡市内で韓国アーティストのライブがあり、軒並みホテルの価格が高騰、もしくは予約ができず、泣く泣く参加をあきらめた方もいらっしゃるようです。


運営も昨年のカオスだった状況からあまり変化がなく、正直イベントを生業としている身としては、仕切っていた方たちの不慣れさを改めて感じました。
日本における大規模eスポーツイベントをしっかり仕切れる企業は限られますので、今回はどこの代理店の仕切りかは分かりませんが、分かっていない連中にeスポーツイベントを仕切らすとこうなるという典型であったかと思います。
昨年から始まったEVO Japanの運営は、2018年と2019年では変わってしまったため、ノウハウや失敗の教訓が共有されていたかは疑問です。

かなり厳しいことを書かせていただきましたが、これは致し方ないとも思います。
それは日本におけるeスポーツの大会運営ノウハウがまだ確立していない、
またそれをしっかりと仕切れる人または企業が少ないことが挙げられます。
「eスポーツ元年」と呼ばれた2018年からようやくお金と人材が集まってきており、
来年以降はEVO Japanも本家EVOにも負けないような盛り上がりのある大会になることを期待しています。
ある意味、自戒の念を込めてまずは書かせていただきました。

さて、このEVO Japanの中で少し気になったことがあります。
それは、ストVで優勝された「ももち」選手の奥様のコメントに端を発する賞金支払い問題です。
※以下参照:チゲ即

http://chigesoku3.doorblog.jp/archives/54903322.html

ここで気になるのは、カプコンカップでの賞金の支払いについてです。
JeSU認定のプロ選手でなかったからとのことでした。
また支払われた賞金が10万円だったとのことですが、これは日本の景表法に照らし合わせた上での支払いだったとのこと。

さて、ここが問題提起です。
カプコンプロツアーを主催しているのはどこでしょうか。

そりゃ、カプコンでしょう。

と思われる方もおりますが、実はそうではありません。

昨年のカプコンプロツアーの規約を見ると、主催は「CAPCOM U.S.A., Inc.」となっています。

ん!?

これって日本のカプコンと一緒じゃん?

と思われた方もいらっしゃるかと思います。
が、厳密には違います。
CAPCOM U.S.A., Inc.は、カプコンの100%出資のアメリカ企業です。
まあ、ほぼ同じ会社といえば、そうなんですが、厳密にいえば別の会社となります。

さて、ここで先ほどのお話に立ち戻ります。

カプコンプロツアーの主催はどこでしょう。

CAPCOM U.S.A., Inc.です。

そして規約には、こう書かれています。

「賞金はCAPCOM U.S.A.から直接贈られることになる。」

ここからが本題です。
JeSUは、eスポーツの活性化案の一つとして「高額賞金」を上げています。
高額賞金を出すには、昨今様々なところで聞かれる「景表法」がつきまといますが、JeSUは「プロ選手の認定」と与えられる賞金は「報酬」として支払うことで、景表法を回避しました。
役務の対価としての支払いということですね。
ただし、これは日本国内の”主催者”がある場合に限定されるはずです。
主催者の所在地の法律に従うのは、国際社会としても当たり前だと思います。

先ほどの話に立ち戻りますが、カプコンプロツアーの主催者は、CAPCOM U.S.A., Inc.です。
ということは、賞金に関する法律の適用は、アメリカ合衆国の法律が適用されるべきで、JeSUの枠組みは法律に全く則っていないと思います。
しかも支払いは、CAPCOM U.S.A., Inc.から行われるため、JeSUは全く関係ない。
※賞金に関するアメリカ合衆国の法律については、正直わかりません。
 お叱りもあるかと思いますが、一旦問題提起するということでご了承ください。
 詳細が分かりましたら、改めてここで書きたいと思います。

これは個人的な意見ですが、JeSUはカプコンプロツアーの賞金支払いを契機に、「ももち」選手をプロ認定させようと画策したのではないでしょうか。
プロ選手の認定について持論のある「ももち」選手をも飲み込むで、何かしらのアピールしようとしたのではないでしょうか。

ストリートファイターのプロ選手以外にも様々なプロ選手が誕生している日本において、選手の生活の礎となる賞金をこのようなことで減額されることは、正直納得ができません。
日本のプロチームが海外で活躍することも増えてきている中、これが他のJeSU認定タイトルでまかり通るなら、それこそ海外のお笑いものですし、
世界で活躍するアマチュア選手が、JeSUのプロ選手ではないから少額の賞金しかもらえないのはあり得ません。
世界相手に戦っている選手のデメリットがあるのであれば、それを解決すべきがJeSUの存在意義じゃないでしょうか。
改めてここのところを考えてもらいたいと切に願います。

腹の立つママ書いてしまったため、裏付けも少々あいまいですが、それでも書かずにはいられないほど腹立たしかったです。

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