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新規上場した「OpenWork」について、調べてみた(上場目論見書編)

転職・就職のための情報プラットフォーム「OpenWork」について、以前調べてみましたが、2022年12月16日に東証グロース市場に新規上場するため、公表されている上場目論見書を見てみます。

詳細のサービスについては、以下をご覧ください

ビジネスモデルについて

ビジネスモデルについては、以下の4点があります。

(1)ユーザーによる有料会員登録
Openwork上にある社員口コミデータを閲覧するために、登録ユーザー(求職者)より月額料金を支払うモデル
(2)提携サービス運営企業への送客
OpenWorkより提携している運営企業に対してユーザーの送客を実施し、その対価として紹介料をもらうモデル
(3)openworkリクルーティング
求人企業およびおよび人材紹介エージェントに対して「Openworkリクルーティング」サービスを提供し、成功報酬または求人掲載費用をもらうモデル
(4)OpenWork上に蓄積された社員口コミを活用したビジネス

売上高ならびに売上成長率

直近の2020年〜2021年はコロナ禍であったため、成長率が低くなっていましたが、2022年度については、9月までで95%まで到達しており、大きく成長しそうです。

また目論見書には以下のような記載があります。市場回復の後押し、OpenWorkが実施した施策がうまくいっている背景がありそうです。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大が落ち着き、転職市場が活性化しました。そのため「OpenWork」サイト訪問者数が回復し、加えて既存ユーザーの活性化施策の影響で「OpenWorkリクルーティング」のWeb履歴書登録数が増加しました。またエージェント求人掲載を強化したことで求人数が増加した結果、マッチングが活性化し入社人数が増加したことで〜(以下省略)

売上構成比について

直近の「OpenWorkリクルーティング」と「OpenWork」の営業売上高の推移をみると、2022年度は1Q1.7億(昨対比189%増)、2Q1.8億(昨対比171%増)、3Q2.4億(昨対比186%増)と170越えと大きく伸長している状況です。そのため、「OpenWorkリクルーティング」がさらに同社の事業の中心となり、売上を伸ばしていくエンジンとなると思われます。

事業への投資について

同社の広告や人件費のコストに関しては、2020年度は23.8%、2021年度は30.8%と増加しています。理由については、目論見書にて以下のように記載がありました。

「OpenWorkリクルーティング」拡大のためのビジネス職・エンジニア職の中途採用による人件費の増加、当社の認知向上のためのプロモーション施策及び「OpenWorkリクルーティング」の認知拡大のためのマーケティング投資に取り組んだ(以下省略)

内訳をみてみると、2020→2021年度にかけては上記のように販管費が大きく伸びており、広告宣伝費は約158%、給料及び手当は約110%となっていました。先ほどの「OpenWorkリクルーティング」売上高でも大きく伸びていましたが、そのために投資している状態が改めて確認できたと思います。

まとめ

今回初めて上場目論見書についてまとめてみたのですが、会計の部分から見て、改めて気づくことも多くあったので、時間があるときに目論見書を見返してみるなどできればと思いました。

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お読みいただき、ありがとうございました。
自分なりに調べてみましたが、もし何かの参考になりましたら、幸いです!

(終)

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