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Star Fleet Project / Brian May +Friends

このアルバムも先日の「今日は一日ヴァン・ヘイレン三昧」で知った一枚。

編成は

ブライアン・メイ(Gt)
エディ・ヴァン・ヘイレン(Gt)
フィル・チェン(Ba)
アラン・グレッツァー(Dr)
ブレッド・マンデル(Key)

ブライアン・メイが息子がお気に入りのロボット・アニメ(人形劇)「無敵艦隊スター・フリート」の主題歌をバンドでやってあげたいという親心と、どうせやるなら一緒にやってみたいメンバーとやろうということで始まったプロジェクトとのこと。
言ってみれば、ブライアンとエディによる
"アニメタル"のようなプロジェクトとも言えよう。

#1 Star Fleet
導入部のブライアンとエディの掛け合いは2人の特徴的な音使いのコンビネーションで始まる。
本編のVo.はブライアン。全体のアレンジはコアなファンでなくとも分かるQueenで聴けるあのサウンドの流れを汲んでいる。
いわゆるリードギターのポジションをエディが担っており、エディ独特のハーモニクスを混ぜたトーン使いも随所入れながら存在感を示している。

恐らく後半はインプロビゼイションによるセッションで「もうやめようw」的に切り上げた感じで終わる。
#2 Let Me Out
ここからはアニメからは離れた楽曲となる。全体的にはQueenの「Somebody To Love」を彷彿とさせる曲調で(この曲もフレディ作曲だが根底にブルース・ロックを感じる)さらにブルース度を増したような楽曲だ。

#3 Blues Breaker
勝手な推測だが、「Let Me Out」でのブルースの掛け合いが楽しすぎた結果
「3コードのセッションするべ」という話になり、音源化するかしないかも決めずに録ったような、曲というよりセッションの録音。
一応、2人が敬愛するエリック・クラプトンに捧げるということで曲名が付けられたことになってはいるが、ブルースを弾きながらクラプトン話で盛り上がった勢いで付けたのがリアルだろう。

(ブライアン)
「 なぁエディ、この曲音源出すとしたら曲名『ブルース・ブレイカー』とかカッケくね?」
(エディ)
「あーそれ鬼ヤバイっすね。いいっすよ。」

みたいな会話があったに違いない(笑)

#2,3のブライアンとエディによるブルージーなソロの掛け合いは必聴で、とくにエディに関してはクラプトンやブルースからの影響を事あるごとに公言しながら、ここまでリアルにブルースを弾いた音源は他に知らないので、エディファンにとっては貴重な作品であろう。

<補足>
このCDは10曲収録されているが、実は「Star Fleet」はリリース時は3曲入りのEPで、この3曲が正規の収録曲。
4曲目以降はブライアンがコージー・パウエルを迎えて制作したソロアルバムからのアウトテイクで、曲がカッコ良くて満足だが、エディらとは関係がないので、今回のレビューでは割愛する。

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