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Make It Count / Ronnie Atkins


Pretty Maids のVo.ロニー・アトキンスのソロ・フルアルバム第二弾。

ガンとの闘病を発表した後に取り組んだ去年発表の第一弾アルバムが珠玉の1枚となり、個人的にも2021年のM.I.Aにも選出したが、ロニーの止まる所を知らない制作意欲と今の彼から湧き出るメロディの泉は今作も衰えるどころか、さらにパワーアップしている。

Pretty Maids本体は2010年リリースの「Pandemonium」あたりからメロディのクオリティがグッと上がったが、これはロニーだけによるものではなちものの、ロニーのソロ2作を聴くと彼の貢献も大きいのだろうと容易に推測できるし、クリス・レイニーやアラン・ソーレンセンなど現役&OBのプリメイメンバーがバックを固めている2作品は、紛れもないプリメイ節が全編に漂っている。

前作のレビューでも書いたが、悲しみや悲壮感から生まれる悲哀のメロディが美しいのではなく、あくまで病気はひとまず置いておいて、ポジティブに生きるロニーから発せられるパワーが曲に息吹を与えて、技術論になってしまうが、コロナで創作の時間が沢山あることで、細かいフックやアレンジに時間を使えているのだと思う。

病気にもコロナにも負けないロニー・アトキンスの珠玉の一枚、是非オススメしたい。

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