見出し画像

敢えて活休中のCyntia考

去年リリースのソロアルバムがかなり良かったSAKI(Cyntia)ワークスをiPodで聴くために、歯抜けでしか転送してなかったCyntiaを全てデータに。

今日はそのCyntiaの話。
2ndアルバムの時期にシングルとして浜田麻里さんの「Return To Myself〜しない、しないナツ〜」のカバーのスマッシュヒットもあって、早くからポップス面がフィーチャーされたために、メタラーの間では生粋のメタルバンドとして見られていない向きもあった。
この辺りの歌謡ハードポップ感はCyntiaのオリジナリティではあったものの、メタルサイドの住人からすると中途半端に感じる部分があったのも確かだった。

実際アルバムではメタリックと歌謡ハードポップスが混在していたが、Aldiousが"嬢メタル"で不動のファン層を獲得し、ちゃっきーという現代のカリスマ・ガールズ・ギタリストが加入したMary's Bloodにも注目が集まり、BAND-MAIDもキャラクターと楽曲とライブでの実力が噛み合って来る中で、今ひとつCyntiaのオリジナリティの弱さを感じる中、4th「WOMAN」では完全なポップス曲の配置や全体的にメタル色が無くなったりと、"SAKIのソロアルバム化させる"という、大手レコード会社が故の大胆なイメージチェンジもあった。
(ただ「WOMAN」の曲は決して悪くない。SAKIのソロアルバム的に聴くとアルバムジャケットそのままの可愛らしいポップ/ロックアルバムです)

その後Aldiousらと同じレーベルに移籍した後にリリースした5th「Urban Night」では、歌謡曲的な強みは強調しながらもバンド感は増し、デジタリーなアレンジを付加した新境地を示したが、その矢先にGt.YUIがギタリストの職業病ともいえるジストニアにより活動ができなくなり、そのまま無期限の活動休止中である。
(YUKI個人としては活動再開している)

SAKIについては、ご存知の方も多いだろうが、ボーカリストとしてテレ東の「カラオケ☆バトル」に出演したり、AldiousのRe:NO脱退後のツアーサポートをしたり、ソロアルバムをリリースしたりと精力的に活動している。

本体のCyntiaも早く復活し、活休中に彗星のごとく現れたLOVEBITESが牽引するガールズメタル界をAldiousやMary's Blood,BAND-MAID,NEMOPHIRA,BRIDEAR,HAGANEらと共にさらに盛り上げていって欲しいと願う。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?