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No Sacrifice,No Victory / Hammerfall

スウェーデンの正統派メタルバンド
ハンマーフォールの7th。
新譜を購入したので、久々に過去作を聴いてみたくなった。

彼らの初期作リリースは90年代後半で、自分としても雑食洋楽少年から、どっぷりのメタラーデビューした頃で、当時としては"若手正統派のナウいメタル"という認識だったハンマーフォール。

マルチプレイヤーでこのバンドではデビュー前の最初期にドラマーとして加入していた、イェスパー・ストロムブラードは
IN FLAMES,Demension Zero,SINERGYなどを掛け持ちしており、特に作曲やサウンドクリエイターとして
"イエデボリ・メタル"のムーブメントを生み出した中心人物と言っても過言ではなく、彼が参加したバンドのジャンルは多岐に渡るが、当時それぞれのバンドが人気を博した。

ただ、イェスパーは一つのバンドに長く居られない(という性分なのか他の問題なのか)ので、このハンマーフォールからもデビュー時点では脱退しており、初期3作までは楽曲提供やゲストGt.で参画していたが、この7thはイェスパーが脱退後かなり経過してからのアルバムだ。

イェスパーが脱退すると活動が停止したり、弱体化するバンドもある中、このハンマーフォールは元々イェスパーが居ない状態でデビューしていたため、作風などにも影響を受けずに活動を続け、作曲面でも他のメンバーがバンドに合った曲を作り続けているため、もうデビューから25年にもなるが、未だにコンスタントにアルバムをリリースし、ヨーロッパを中心にライブでも人気のバンドである。

この7thは2009年リリースで、私自身が様々なジャンルのHR/HMに聴くジャンルを広げていった時代だったため、正直"正統派メロディック・メタル"に飽き気味だった時代だった。

従って正直あまり集中して聴いていなかったアルバムだと思うが、今こうやって聴いても質の高い楽曲が揃っていると思うし、テクデスやプログレッシブ・メタルをよく聴いているからこそ、シンプルで漢らしいハンマーフォールの正統派が今更に染みるのである。

このアルバム、# 7のインスト曲「Something for the Ages」がたまらない。
2人のギタリストとゲストKey.イェンス・ヨハンソンのソロワークはもちろんだが、聴いていてギタリストやキーボーディストのソロ作ではなく、"メタルバンドのアルバムの中の一曲"という連帯感がグッとくるインストだ。

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